ブログ/コラム
Blog/Column
建物・家づくり
住宅展示場に行く前に必見!展示場見学のチェックポイント
家を購入しようと思い立ったら、まず住宅展示場に行こうと考える方も多いのではないでしょうか。
住宅展示場はいろいろなメーカーのモデルハウスをたくさん見学することができますので、家のことを知りたい時はとても便利な場所です。
しかし、やみくもに住宅展示場に行ってしまっては時間を無駄にしてしまうことも。
この記事は住宅展示場に見学する際にチェックしておきたいポイントについてお伝えします。
住宅展示場のチェックポイント
住宅展示場の良いところは実際に生活しているような体験ができることです。
ここでは住宅展示場を見学する際にチェックしておきたいポイントをお伝えします。
展示場は家のいろいろな悩みについて相談できる場所
住宅展示場に来る人は家の購入を検討している人がほとんどですが、みんなそれぞれ事情は異なるもの。中古物件を購入してリフォームにするか、そのまま今の家をリフォームするか、いますぐ家を建てたい、いずれ家を建てたい、など家に対する思いも違います。
住宅展示場はこういった悩みを相談するのにうってつけの場所です。
住宅展示場に行く理由は情報収集ですので、自分が抱えている悩みを住宅展示場のスタッフの方に相談しましょう。
また、住宅展示場の見学の際は営業マンとの相性もチェックしておくといいです。
家を建てるには担当者とのコミュニケーションが大切になります。
できるだけ好感のもてるメーカーを見極めておきましょう。
展示場に行く前に目的を決めて事前準備する
展示場に行くのなら目的を決めて事前準備をしておきましょう。散歩中や突然思い立ってふらりと立ち寄るのもいいですが、時間帯や目的を決めて行った方が効果は高いです。
目当てのメーカーがある場合は事前に資料請求をして知識を深めておくことも大切です。
見学前に情報収集をしているとモデルハウスの見るポイントや質問したいことなどを絞ることができます。
ある程度目的が決まっている場合は予約して住宅展示場に行くことをおすすめします。
予約しておけばスタッフからの説明をもらうことができ、ただ見るよりもずっと得られるものがあるでしょう。
住宅展示場の見学の際に持っていくもの
住宅展示場を見学する際はメジャーやペン、メモ帳などを持参しましょう。また、カタログなど持ち帰るためのエコバッグがあると便利です。モデルハウスのメリットは実寸を体験できることなので、廊下の幅、窓のサイズや高さ、キッチンカウンターの高さや間口など、どれくらいの寸法なのか数値で把握しておきましょう。
住宅展示場を見学する時は薄手の靴下を履いておくのもおすすめです。
足元の感覚はスリッパ越しではわかりづらいですが、薄手の靴下を履いておくことでフローリングの触覚や無垢材と合板の違い、タイルの硬さなども確かめることができます。
1日にモデルハウスを多く見すぎない
住宅展示場はたくさんのメーカーのモデルハウスが建っています。たくさんのモデルハウスを見てまわりたいと思うかもしれませんが、そこはグッと抑えて、見学するのは1日に3棟ほどにしておきましょう。
なぜ3棟で抑えるのかというと、それ以上見てしまうと最初に見たものがどんなだったか忘れてしまうからです。
どんな印象を受けたか記憶に留めておくためにも1日に多くのモデルハウスを見すぎないことがポイントです。
住宅性能やオリジナル製品をチェック
住宅展示場のモデルハウスを見る際は性能やメーカーのオリジナル製品をチェックしておきましょう。モデルハウスは見栄え良くできていますので、インテリアや内装などに意識が向いてしまうかもしれません。
しかし、内装やインテリア、間取りに関しては後からどうとでもなるのが実情です。
そしてモデルハウスでしか確認できないのが住宅性能とメーカーのオリジナル製品です。
住宅性能は省エネ性や耐震性などあり、ある程度のところは数値で判断することになりますが、断熱性など空間の快適性はモデルハウスで体感することができます。
また、透明の壁にして耐震構造を見えるようにしているモデルルームもあります。
オリジナル製品についてはメーカー独自のものになるため、モデルルームでしか見られません。
住宅展示場を見学する際は、モデルハウスでしか得られない情報を優先してチェックしましょう。
実際に住んだ時のことをイメージして見学する
モデルハウスを見学する時は流し見は厳禁です。実際に生活しているイメージを持って見学すると間取り計画の時もその体験が活かせます。
特に家事動線は間取り図だけでは実感できないところ。
家事動線については間取りの失敗でよく聞くことです。
自分が家事した時のことをイメージして見ればどうすれば効率的か実感することができますので、モデルハウスを見る時は実際に生活しているように見学しましょう。
メーカーによってはモデルハウスに一泊できる宿泊イベントを催しているところがあります。
より情報を得たい時はしっかりアンケートに答えよう
住宅展示場に行くとアンケートを求められることがあります。アンケートに答えてしまうと営業の人にしつこく訪問されると思って敬遠する人も少なくないですが、より情報を得たいのならアンケートを答えておくことをおすすめします。
アンケートは家を購入する本気度を判断する意味合いも持っています。
当然のことですが、本気で家を購入しようとしている人にはメーカーも必死に応えてくれます。
もし、電話や訪問が嫌なら事前にその旨をお断りしておけば大丈夫です。
カタログなどの資料は郵送してもらえばいいことですので、家の情報を深めたい方はアンケートに答えておきましょう。
住宅展示場がすべてではない!他にもチェックしておくこと
家の情報収集はなにも住宅展示場の見学だけではありません。
モデルハウスは規模が大きく豪華に建てていることが多いので、間取りやインテリアについては実際に建てることを考えるとあまり参考にはなりません。
見学会は他にもあり、家の構造を見ることができる現場見学会や、実際に購入した人の家を見ることができる完成見学会などもあります。
住宅展示場のモデルハウスを見学する以外にも事前に知識を深めておくことも大切ですので、情報収集はしっかりしておきましょう。
まとめ
家は一生に一度のお買い物です。後悔のないマイホームを手に入れるために、焦らずにじっくりと時間をかけて計画を進めていきましょう。
住宅展示場はカタログや図面では得られない体験をすることができます。
実物に触れられるのはモデルハウスでしかできないので、住宅展示場に行った際は、今回ご紹介したことを押さえて見学しましょう。
いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。
資料請求はこちらから
さらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。
当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。
会員登録はこちらから
関連記事
-
あったら便利なウォークインクローゼット【いえとち本舗の新築・山口・宇部・防府・山陽小野田・周南・下松】
こんにちは!いえとち本舗山口中央店の下村です!家づくりをしていく中で、「収納」について悩まれることはございませんか?中でもウォークインクローゼットは機能面だけではなく、憧れや理想の空間としても、設置したいと考えている方も少なくないようです(*゜0゜)本日の投稿では、山口県山口市・防府市・宇部市・周南市・山陽小野田市で、新築住宅の購入をお考えのお客様に「あったら便利なウォークインクローゼット」についてお伝えします。 突然ですが、皆さんは「ウォークインクローゼット」を利用したことはありますか?現在では新築住宅はもちろん、賃貸物件でもよく見かけるようになるほどメジャーですよね。 今回は、そんなウォークインクローゼットのタイプ、メリット・デメリット、収納に向いているものなど、気になるポイントをご紹介させていただきます! そもそもウォークインクローゼットとは? ウォークインクローゼットとは、人が中に入って物を出し入れできる広さのある収納スペースのことです。ウォークインクローゼットの中にはハンガーパイプや棚が設けられてあり、ハンガーに衣類をかけたり、衣類を棚に収納したり、帽子やネクタイ、アクセサリーなどもまとめて管理することができます。ウォークインクローゼットは寝室に備えつけられている場合が多いですが、廊下に面している場合や、リビングの一角に備えつけられている場合もあります。(間取り図では「WIC」と書かれております。)それでは、次にクローゼットのタイプについて見ていきましょう(*^-^)クローゼットのタイプ洋室に設置された収納スペースをクローゼットといい、衣類収納の場合が多いですが、衣類に限らず、様々なものを収納することができます。クローゼットには大きく分けてクローゼット、ウォークインクローゼット、ウォークスルークローゼットの3つのタイプがあります。 ○クローゼット(CL)クローゼットはウォークインクローゼットと同様に衣類を収納するスペースで洋室に設置されております。奥行きは50~60cm程度で、衣類の幅に合わせられた寸法で作られております。ウォークインクローゼットと比較すると、クローゼットは人が入って中で着替えができるほどのスペースはありません。 ○ウォークスルークローゼット(WTC)ウォークスルークローゼットは、ウォーク”イン"ではなくウォーク"スルー”ですので、クローゼット内を通り抜けることが可能です。多くの場合、部屋と部屋の間の通り道に備えつけられており、2つの部屋から出入りができるので、1つのクローゼットを共有して使うことができます。 ○押入れ押入れは、和室に備えられている収納スペースで、布団の収納として使われることが多いので、クローゼットよりも奥行きがあります。奥行きがあるので、洋服の収納として利用することもできますが、少し使いづらいかもしれません。※クローゼットではないですが、収納の比較として押入れについても書かせていただいております。クローゼットの中でも今回はウォークインクローゼットについて注目してみていきたいと思いますので、ウォークインクローゼットのタイプをみていきます。 ウォークインクローゼットのタイプウォークインクローゼットは、その室内の収納の仕方によってタイプが分かれています。ここでは代表的な形を紹介させていただきます。 ○コの字型壁面を囲むような形をしており、壁全部を収納に使うことができるのでたくさん収納できるというメリットがあります。○L型隣接する壁面2面を収納スペースにした形をしており、細長いお部屋で、たくさん収納したい場合に向いております。 ○I型壁の1面を収納スペースにした形です。収納できる量は少し少ないですが、通路のスペースもとることができ、洋服はとりやすくて便利です。○Ⅱ型向かい合った壁面2面を収納スペースにした形です。お部屋のスペースに余裕があり、通路を確保できる場合にオススメです。さらに、お部屋に扉が2つある場合は、ウォークスルークローゼットとしての利用も可能です。また、どんなモノを収納したいかによってもタイプは変わってきます。例えば、衣類を収納するのがメインで、ジャケットやシャツ、コートなど、ハンガーにかけたい洋服が多い場合には、「ハンガーパイプ」のタイプが適していると思われます。 ハンガーパイプの場合、ウォークインクローゼットをあまり広くする必要がなく、普通のクローゼットと同じような用途で使うことに向いています。洋服をかけた際にその下のスペースが空いてしまうので、そのスペースをどう利用するかを考えることも重要となってきます。その他にも、収納したいものが多い場合、ユニットキャビネットを使用して、壁に収納棚を作る「ユニット棚」のタイプもオススメです。 ウォークインクローゼットのメリット・デメリットここまで、ウォークインクローゼットについて様々なことをお話ししましたが、ウォークインクローゼットは散らかりやすい衣類を簡単に収納できるだけではなく、スーツケースなどの大きな荷物もまとめて収納できるなど、様々なメリットがあります。以下は、ウォークインクローゼットのメリット・デメリットをまとめてみました。 メリットお部屋がスッキリする大きい荷物も収納できるクローゼットの中で着替えができる衣類の管理がしやすい デメリット居住スペースが狭くなるクローゼットの中に埃がたまりやすい自然光を取り入れにくいハンガーをあまり使わない人には不向きウォークインクローゼットはあるととても便利で、メリットも多くありますが、デメリットもあるので、デメリットを理解した上で、設置するかを検討してみてください!(´∀`)ノ ここで、ウォークインクローゼットのメリット・デメリットを見ていただいた上で、ウォークインクローゼットに不向きなもの、向いているものについても見てみましょう。 ウォークインクローゼットに向いているもの・不向きなものウォークインクローゼットに向いているもの、反対に向いていないものについて簡単にポイントをまとめました。 ✖️たたんだ衣服たたんで収納する方が向いている服は引出しの収納を利用した方が、効率よく、より多く収納することができます。✖️手持ちの洋服が多すぎる広いウォークインクローゼットがあるからといって、スペースの広さに甘えてしまい、洋服の量をさらに増やしかねません!効率よく収納するためには、持っている服の量を減らすことをオススメします。 ◎かける服ワンピースやアウターなど、洋服によっては、たたみにくいものもありますが、ウォークインクローゼットにかけておけば、服を見つけるのも簡単になります。 ◎場所をとる大きな荷物部屋に置いておくと、邪魔になってしまうスーツケースなども、ウォークインクローゼットがあると、スッキリと収納することができます。 ◎コートなどのアウターアウターを着るたびに洗う方はあまりいらっしゃらないと思われます。ウォークインクローゼットにかけておくスペースがあれば、一度着た服の扱いに困ることも減ってくるのではないでしょうか。 いかがでしたか?今回、「あったら便利なウォークインクローゼット」についてお伝えさせていただきましたが、ウォークインクローゼットの用途や魅力について伝わりましたでしょうか。山口市で新築住宅をお考えの方は家づくりにおいて、どんな収納にするか今一度考えてみてください♪山口・周南・山陽小野田・宇部・防府で新築住宅をお考えの方は、是非一度、いえとち本舗までお気軽にお問合せください!家族全員が楽しく過ごせるお家づくりを一緒に考えていきましょう。10月19日(土)~20日(日) 開催イベント↓【山口市大内問田】将来の住まいを考えた平屋3LDK完成見学会
-
平屋のメリットとデメリットは?二階建てとの違いやリノベーションについて解説
近年、幅広い年代で平屋の人気が高まっています。平屋の購入・新築・リノベーション・賃貸を検討している方は多いでしょう。平屋の購入や新築などを検討している方は、平屋のメリットとデメリットを知っておくことが大切です。この記事では、平屋のメリットとデメリット、二階建てとの違いなどを解説します。平屋で暮らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 1.平屋の特徴1-1.平屋と二階建ての違い1-2.平屋の人気が上昇している理由2.平屋のメリット2-1.バリアフリーで誰もが利用しやすい2-2.生活動線や家事動線が効率的で移動がスムーズ2-3.家族が自然と集まり会話や交流が活発になる2-4.光熱費やメンテナンス費用が安く抑えられる2-5.耐震性が高く地震や強風などの揺れの影響を受けにくい2-6.構造物が少なく自由な間取りを実現しやすい3.平屋のデメリット3-1.広い敷地が必要3-2.二階建てよりも坪単価が高くなりやすい3-3.日当たりや風通しが悪くなりやすい3-4.プライバシーや防犯面で注意が必要4.平屋と二階建てで迷った場合は?4-1.平屋が向いている人4-2.二階建てが向いている人5.平屋をリノベーションするメリット・デメリット5-1.平屋リノベーションとは5-2.平屋リノベーションのメリット5-3.平屋リノベーションのデメリット6.メリット・デメリットを総合的に検討して平屋にするかを決めましょう! 1.平屋の特徴平屋のメリットとデメリットを把握するには、二階建てとの違いを押さえておく必要があります。ここでは、平屋と二階建ての違いを整理して、平屋が近年人気を集めている理由などを解説します。 1-1.平屋と二階建ての違い平屋と二階建ての大きな違いは階段の有無です。平屋には二階建てには必ず存在する階段がありません。階段の有無は、移動のしやすさや災害時の安全性、費用などの違いを生み出します。 平屋は階段がなくワンフロアで生活できるため、二階建てよりも移動が容易です。また、階段がないため構造的に安定しており、地震や台風などの災害に強いといえます。ただし、床上浸水などの災害時には上階に避難ができず、必ずしも二階建てより安全であるとはいえません。 費用に関しては、延べ床面積が同じであれば、平屋は屋根や基礎の面積が広くなるため、二階建てよりも坪単価が高くなる傾向があります。ただし、どちらが費用面で有利であるかは、建物の規模や間取り、設備などによって異なります。 1-2.平屋の人気が上昇している理由若い世代からシニア世代まで、幅広い年代で平屋が人気を集めている理由として、「コンパクトな暮らしがおしゃれ」や「バリアフリーで暮らしやすい」などが挙げられます。 ミニマリズムなどのライフスタイルの多様化により、コンパクトな暮らしが人気を集めており、ワンフロアで生活できる平屋が魅力的だと感じる方が増えています。また、少子高齢化により、年をとっても安心して暮らせることも平屋の人気が高まっている一因でしょう。 地震や台風などの自然災害に強いことも、平屋の人気が高まっている理由の一つです。平屋は重心が低く安定しており、地震や強風の影響を受けにくい構造になっています。構造上の安定性が高いことで、個性的でおしゃれなデザインにしやすいことも平屋ならではの魅力です。 2.平屋のメリット 平屋ならではの特徴は階段が存在しないことです。平屋は階段がなくワンフロアで生活できるため、二階建てにはないさまざまなメリットが得られます。ここでは、平屋のメリットをいくつかご紹介します。 2-1.バリアフリーで誰もが利用しやすい平屋は階段がないため、小さい子どもから高齢者まで誰もが生活しやすいことがメリットです。階段からの転落事故や段差につまずいて転倒するリスクも少なく、安心して子育てや介護ができます。 家族に車椅子を使用している方がいる場合も、平屋だと室内を安全に移動できることもメリットです。玄関に段差解消スロープを設置すると、車椅子に乗ったままで家に出入りができます。 平屋はワンフロアであるためバリアフリーに対応しやすく、階段に手すりやエレベーターを設置する必要もありません。バリアフリーリフォームをする際も最低限の工事をするだけでよく、二階建てよりも費用を抑えられます。 若い世代も平屋だと年をとってからも住みやすく、将来を見据えて平屋を選ぶ方も存在します。 2-2.生活動線や家事動線が効率的で移動がスムーズ平屋はワンフロアにすべての間取りが収まっており、生活動線や家事動線が効率的でスムーズに移動できます。リビングルームやキッチン、浴室などが同じ階に配置されているため部屋間をスムーズに移動でき、階段による上下移動も必要ありません。 例えば、キッチンからリビングへの移動や、洗濯機の設置場所から洗濯物を干すバルコニーへの移動などは階段を使わなくても済むため、家事の時短や効率化が図れます。また、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、階段の上り下りがないため、日常生活における安全性が向上します。 生活動線や家事動線が効率的になり、家族にとって住みやすい環境になることは、平屋ならではのメリットといえるでしょう。 2-3.家族が自然と集まり会話や交流が活発になる平屋はオープンで広々とした間取りが特徴で、リビング・ダイニング・キッチンが一体化していることが多く、家族が自然と同じ空間に集まりやすいこともメリットです。家族同士の会話や交流が活発になりやすく、家族の絆が深まります。 二階建てだと、学校から帰宅してきた子どもは二階の子ども部屋に直行することがありますが、平屋だといつも家族の気配を感じられます。子どもたちがリビングで遊ぶ様子を見守りながらキッチンで調理をするなど、子育てをするのに適した環境といえるでしょう。 家族間のコミュニケーションが取りやすいことは平屋のメリットであり、家族の団らんを大切にしたい方にとっては、平屋は有効な選択肢になります。 2-4.光熱費やメンテナンス費用が安く抑えられる平屋はワンフロアであるため、光熱費やメンテナンス費用を低く抑えられます。平屋は階段がなく一つの階にすべての部屋が配置されており、空気の循環が効率的です。これにより、冷気や暖気が効率的に行き渡り、電気代の節約につながります。また、平屋は屋根が大きく、太陽光発電を取り入れているケースも多いです。 メンテナンス費用も低層の平屋は低く抑えられます。外壁や屋根をメンテナンスする際は、足場を組まなくてはなりません。建物が高層になるほど足場の料金も高くなるため、低層の平屋は費用面で有利です。簡単な修繕であれば、足場を組まずにできることもあるでしょう。 また、一般的に平屋は二階建てよりも水回りの設備や空調設備が少なく、設備のメンテナンス費用や交換費用も低く抑えられます。 2-5.耐震性が高く地震や強風などの揺れの影響を受けにくい平屋は二階建てと比べて耐震性が高く、地震や強風などの揺れの影響を受けにくいこともメリットです。平屋は構造がシンプルで、建物の上下の重量が均等に分散されています。このシンプルな構造により、地震や強風などに対する耐性が高まります。 平屋は一つの階しかないため、二階建てと比べると基礎を強化しやすいです。適切に設計・施工された基礎は、地震時に発生する揺れに対して建物をしっかりと支える役割を果たします。地震が発生した際も振動が広がりにくく、揺れによる影響は軽減されます。 ただし、基礎や柱、梁などの構造がしっかりとしていないと耐震性は低下するため、地盤調査や設計、施工をきちんと行う信頼できる建設業者を選ぶことが大切です。 2-6.構造物が少なく自由な間取りを実現しやすい平屋は二階がないため構造上の制約が少なく、自由な間取りを実現しやすいこともメリットです。デッドスペースになりやすい階段部分が不要で、限られた空間を有効活用できます。リビング・ダイニング・キッチンを一体化すると壁や廊下のスペースも少なくでき、そのスペースも有効活用できるでしょう。 また、平屋は低層であるため、高さ制限や斜線制限の影響を受けにくく、外観のデザインの自由度も高いです。個性的でおしゃれな外観にしやすく、平屋のデザイン住宅の人気も高まっています。 アメリカンスタイルやログハウス風など、好みやライフスタイルに合った家で暮らしたい方にとって平屋は魅力的であり、これも平屋回帰が進んでいる一因です。 3.平屋のデメリット 平屋はバリアフリーで誰もが利用しやすく、間取りや外観の自由度が高いなどのメリットが得られますが、広い敷地が必要になるなどのデメリットもあります。ここでは、平屋のデメリットを解説します。 3-1.広い敷地が必要平屋は水平方向に伸ばすため、建築するには広い敷地が必要です。平屋は垂直方向に伸ばせず、一階にすべての部屋を配置させなければなりません。建物の延べ床面積が同じであれば、二階建てよりも広い敷地が必要になってきます。 地価の高い都市部では、予算が少ないと広い敷地を確保するのは難しいことがあるでしょう。ただし敷地が狭い場合でも、設計を工夫すると平屋の建築は可能になることがあります。 平屋は階段部分が不要であり、廊下スペースを最低限に抑える間取りにすると、都市部や狭小地でも平屋を建築できます。また、建築基準法や地方公共団体の条例を遵守する必要がありますが、屋根裏を有効活用してロフトを設置することも可能です。 3-2.二階建てよりも坪単価が高くなりやすい建物の延べ床面積が同じだと、平屋は二階建てよりも建築費の坪単価が高くなりやすい傾向があります。坪単価が高くなる理由は、建物の延べ床面積が同じである場合、平屋は二階建てよりも基礎部分や屋根の面積が広くなるためです。基礎工事や屋根工事に費用がかかるため、建築費の坪単価も高くなります。 ただし、坪単価は高くなっても、トータルコストは必ずしも高くなるとは限りません。その理由は、平屋は階段や二階の廊下が不要であり、間取りが同じであれば二階建てよりも延べ床面積を減らせるからです。 「建築費=延べ床面積×坪単価」であるため、坪単価が高くなっても、延べ床面積を減らすことでトータルコストを低く抑えられることがあります。平屋と二階建てを費用面で比較する際は、トータルコストで考えることが大切です。 3-3.日当たりや風通しが悪くなりやすい平屋は周囲の状況や建物の形状、配置によっては、日当たりや風通しが悪くなることがあります。周囲に高い建物や樹木がある場合、それらの障害物によって日光や風が遮られてしまいます。 特に高い建物や樹木が建物の南側にあると、日当たりに影響が出やすいです。また、建物同士が密集している地域では、隣の建物からの影響が大きくなることがあります。 なお、敷地や建物の形状、配置によって日当たりや風通しは大きく変化します。建物の形状を「コの字型」や「くの字型」などにして、敷地の適切な位置に配置すると、採光と通風を確保できる場合があるでしょう。平屋を建築する際は、採光や通風なども考慮して設計することが大切です。 3-4.プライバシーや防犯面で注意が必要平屋は周囲の状況によっては、外から家の中を覗き込まれる可能性があります。これは、平屋が一階建てであり、窓や開口部が低い位置にあるため、外部から内部への視認が容易になるからです。 周囲に遮蔽物がなく、外部から室内を容易に覗き込まれる可能性がある場合、プライバシーの確保や防犯対策をしっかりと検討することが大切です。プライバシーを確保するために、堀や目隠しフェンス、植栽などで外部からの視線を遮りましょう。 設計の段階でプライバシーの確保を考慮して、浴室やトイレ、居室の窓の配置などを工夫することも重要です。必要に応じて、防犯カメラや防犯ガラス、センサーライトなどを設置すると、防犯性能が高まります。 4.平屋と二階建てで迷った場合は? 平屋と二階建てのどちらが向いているかは、個々のライフスタイルや家族構成、好みなどによって異なります。ここでは、平屋が向いている人と二階建てが向いている人を解説します。平屋と二階建てで迷ったときの判断材料にしてください。 4-1.平屋が向いている人平屋はバリアフリーであるため、小さな子どもや高齢者、車椅子で生活している方がいる世帯に向いています。住居内での転落事故や転倒事故を防止でき、安心して子育てや介護ができます。ワンフロアであるため家族を見守りやすく、平屋は子育てや介護をするのに適しているといえるでしょう。 一生同じ家に住みたい場合、今は若くても将来を見据えて、バリアフリーで暮らしやすい平屋を選択する方も存在します。 家族とのコミュニケーションを大事にしたい方にも、平屋がおすすめです。平屋は部屋と部屋の距離が近く、家族同士の会話や交流が活発になりやすい構造になっています。いつも家族の気配を感じられ、温もりのある家庭を築きたい方に最適です。 4-2.二階建てが向いている人平屋を建てるには広い敷地が必要であるため、土地の広さが限られている場合は二階建てが向いています。狭小地でも平屋の建築は可能ですが、二階建てよりも部屋数を多くするのは困難です。 したがって、都市部などで敷地面積が限られていて家族数が多い場合は、平屋よりも二階建てが向いています。4人家族以上で部屋数を多くする必要がある場合、二階建てのほうが間取りプランの自由度は高いです。 同じ屋根の下で家族が一つになりながら、適度な距離を保ってお互いのプライバシーを尊重したい場合も、二階建てが適します。また、将来的に親との同居を考えている方も、二階建てのほうが二世帯住宅にリフォーム・リノベーションがしやすいです。 5.平屋をリノベーションするメリット・デメリット 平屋をリノベーションすることは可能です。リノベーションとは、既存の建物を改修し、新しい要素を追加して機能やデザインを向上させる工事を指します。ここでは、平屋をリノベーションするメリット・デメリットを解説します。 5-1.平屋リノベーションとは平屋リノベーションとは、既存の平屋をライフスタイルや好みに合わせて、間取りや設備、内装などの改装をすることを指します。構造的な問題や法的な問題がなければ、平屋を二階建てに、二階建てを平屋にリノベーションすることも可能です。 例えば、子どもが独立後に夫婦が暮らしやすくするために、二階建てを平屋にリノベーションすることがあります。また、家族構成の変化に対応して、部屋数を増やすためにリノベーションをすることもあるでしょう。 リノベーションの費用は工事内容によって異なるため、一概にはいえませんが、二階建てを平屋にリノベーションするには、500〜2,000万円程度かかるのが一般的です。 5-2.平屋リノベーションのメリット平屋リノベーションのメリットは、ライフスタイルや家族構成に合った理想の住宅にできることです。例えば、大きな屋根裏空間を活用してロフトを作ったり、勾配天井を活かして吹き抜けのあるリビングルームにしたりなど理想の住宅が実現します。 平屋は設計の自由度が高いため、リノベーションをするのに向いているといえるでしょう。また、二階建てを平屋にリノベーションすると、二階建てにはない平屋ならではのメリットを享受できます。 二階建てを平屋にすると階段のないワンフロアになるため、子どもが独立後の老後の生活が暮らしやすくなります。リビングや水回り、物干し場などがワンフロアで完結することは、老後の生活を快適に送るうえで大きなメリットです。 5-3.平屋リノベーションのデメリット二階建てを平屋にリノベーションする場合、災害時の対策や防犯対策などが必要になってきます。洪水や床上浸水などの際は二階やベランダに避難ができず、逃げ場がなくなります。 ハザードマップなどを確認し、洪水や床上浸水などの被害が想定される場合は、万一の災害に備えたリノベーションプランの検討が必要です。特に足腰の弱い高齢者が同居している家庭は、災害時の対策を徹底しておきましょう。 二階建てを平屋にすると防犯性能が低下することもデメリットです。リノベーション業者との打ち合わせでは、平屋にするとどのような防犯上の問題が発生するのかを洗い出し、適切な対策を講じるようにします。 また、土地が広いとリノベーション費用が高額になる傾向があるため、本当に必要な工事だけを行うようにすることも大切です。 6.メリット・デメリットを総合的に検討して平屋にするかを決めましょう! 平屋にするかを決める際は、メリット・デメリットを総合的に検討することが大切です。平屋は「バリアフリー性に優れている」「家族とのコミュニケーションが取りやすい」などのメリットがある反面、「広い敷地が必要」「日当たりや風通しが悪くなりやすい」などのデメリットがあります。 平屋は二階建てよりも設計の自由度が高く、専門家と相談すると、デメリットを解消できる場合があります。 平屋は、家族のライフスタイルや予算に合わせて、自由に設計・カスタマイズできる魅力的な住宅です。メリット・デメリットを総合的に検討して、ご家族にとって最適な住宅を実現しましょう。 監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹 不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-Style HOUSE山口店店長に就任。後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。
-
家づくりでよく耳にする家相・鬼門とは何?役立つ間取りづくりの知識
家を建てる時に家相という言葉をよく聞くのではないでしょうか。家相を気にする方も、気にしないという方も、いろいろ捉え方があると思いますが、家相とは一体どういうものなのか詳しく知らない方もいるかと思います。そこで、この記事ではこれから注文住宅を建てる方に向けて家相とは何か、鬼門・裏鬼門とは、良い間取りとは、などをご紹介していきます。 家相とは?家相という言葉聞いたことがあるけれど、どんなものなのかよく知らないという方もいるかと思います。ここでは、家相とは何か、家にどんな影響を与えるのか、などをご紹介していきたいと思います。 家相とは?家相は日本古来より伝わる環境学です。占いの一種と捉えがちですが、学問の一つとして見られていました。家相は方位盤を使用して、家を建てる土地や部屋の配置の方角などを鑑定して運勢を測るものです。現在の家相は日本の家屋に合わせて江戸時代に発展した独自のものになります。ただし、住宅の様式は昔とは変化しているため、必ずしも家相が現在の住宅に適合するとは限りません。 風水とは違う家相と風水は混同されやすいのですが、正式には違うものです。風水は衣・食・住と幅広い内容を扱っています。大きく違う点は、家相は土地や間取りの方位を見るのに対して、風水は本命卦(ほんめいか)という個人の生まれ持った吉凶を示す方位を元に間取り配置します。自分の本命卦(ほんめいか)を調べて吉方位と凶方位を知ってから土地や間取りを計画するのが風水です。 鬼門・裏鬼門とは?鬼門とは名前の通り鬼(邪気)の出入りする方角という意味があります。鬼門の方角は家の中心から見て北東を示し、鬼門の反対にある南西は裏鬼門となっています。この方位は悪いとされていて、玄関やキッチン、トイレ、浴室などの水回りがあると運気が下がると言われています。また、鬼門上に建物の欠け(建物が凹状になっている形状のこと)や張り(建物が凸状になっている形状のこと)があると家族とのトラブルが起きやすいとされています。ただし、すべての部屋が鬼門と裏鬼門上にあると悪いかというとそういう訳ではなく、寝室や書斎などは影響がないと言われています。 どんな影響がある?家相で重要なのは鬼門・裏鬼門「鬼門と裏鬼門に三備を設けず」という言葉は、北東の方角にある鬼門は、冬場の寒さや湿気、通気などの問題から浴室の配置を避ける考え方があります。これは現在にも言えることで、冬の時期の浴室の室温の低さは身体への負担が大きくヒートショックのリスクがあります。また、南西にある裏鬼門は、夏場の日が入ることで室温が高くなるため食べ物を扱うキッチンには不向きです。昔の住宅のように暖房設備や冷蔵庫のような家電のない時代には、四季による気候の変化に合わせた間取りづくりが重要なため、家相にもこういった考え方が多く取り入れられています。太陽の光や通風など自然の特性を活かした間取りづくりは現在でも重視される観点です。 家相から見る良い間取り・悪い間取り鬼門と聞くと「なんか気になる」「鬼門は避けたい」という気持ちになるのも事実です。そこで家相から見る良い間取り、避けたい間取りについてご紹介していきます。 玄関玄関は鬼門・裏鬼門上に配置するのは悪いとされています。玄関は気が入る場所として見られており、玄関を鬼門と裏鬼門の邪気が入る場所と重ねてしまうのは悪い運気を入れてしまうことになります。玄関を東と東南の方角に配置すると吉とされています。 リビングリビングは家族が集まる大切な部屋です。必要な要素は採光がとれて明るく、開放的な空間であることです。リビングは東、東南、南の方角が良い配置です。玄関からリビングや各部屋に移動できる間取りにすると気が流れやすく良いとされています。 水回り【トイレ】水回りであるトイレは鬼門・裏鬼門上に配置するのは避けた方がいいでしょう。鬼門・裏鬼門の他に正中線(せいちゅうせん)と四隅線(しぐうせん)というものがあります。正中線は家の中心から南北に引いた線、四隅線は東西に引いた線です。トイレの場合は正中線・四隅線上は避けた方がいいとされています。また、トイレ横に神棚や御仏壇など神仏に関わるものを置いてしまうと凶相につながります。その他にも玄関や神仏の上にトイレがあると凶相とされているので気を付けましょう。【浴室】浴室は悪い気が溜まりやすい場所となっていますので、鬼門・裏鬼門に配置するのは凶相と見られています。また、正中線・四隅線には火気が関係するため配置は避けましょう。【キッチン】キッチンも同様に鬼門・裏鬼門は避ける方角です。前述した浴室と同じく正中線・四隅線は火気が関係するため避けた方がいい配置です。また、西側は日が沈む場所のためエネルギーが衰退する方角とされており、この方角で食事を取るのは相応しくないとされています。 家相の捉え方ここまで家相についてお伝えしましたが、住宅や気候は時代と共に変化していきます。大切なことは家相を意識して生活の利便性まで崩してしまうような間取りづくりは避けることです。現在の住宅がどうなっているのかというのも考慮して取り入れてみましょう。 家相重視はどうしても条件に合わないことがでてくる玄関の位置は土地が接する道路の方角によって決まります。鬼門や裏鬼門の方角側に道路がある場合、玄関までの効率的なアクセスを考えるとどうしても鬼門や裏鬼門の線上にのった配置となってしまいます。もし、鬼門や裏鬼門を避けた玄関配置にしまうと、この方角では道路から玄関までの移動距離が延びて効率的とは言えません。また、一般的に水回りの配置は北側に集約されることが多いため、鬼門上に水回りがくる可能性も十分にあります。北側は冬場の室温の低下が問題とされていますが、これは現在の住宅で対策することが可能です。高断熱・高気密の家にする、浴室暖房など暖房設備を設けるなど対策があるので、生活環境や動線が崩れるようならば、無理して家相を取り入れるのは良い策とは言えないでしょう。 まとめ家相は先人の知恵ですから参考になることも十分にあります。家相を間取りに取り入れることで安心して生活ができるということもありますので、現実的な視点も交えながら建築士と相談して間取りをつくっていきましょう。現在の住宅は性能も向上しているため、方角による問題も対策をとることができます。大切なことは家相ばかり意識して住みにくい家になってしまうことなので、快適な住まいになる間取りとなるように計画していきましょう。いえとち本舗は家づくりに役立つ資料を無料で提供しております。厳選した間取り集や施工事例などをご覧にいただけますので、是非ご利用ください。資料請求はこちらからお申し込みができます。その他にも会員登録することで間取りも施工事例も見放題になります。会員様限定で土地情報もご覧になれますので気になる方は是非ご利用ください。会員登録はこちらのページになります。