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建物・家づくり
無垢材フローリングのメリット・デメリットと長く使えるお手入れ方法
![リビングと無垢材フローリング](http://www.housing-system.com/photo/25/column/847/cl8471_1z.jpg)
木のあたたかみを感じさせてくれる無垢材フローリングは家族と過ごすお住まいを優しい空間へと彩ってくれます。
木の香りはリラックス効果があり、肌触りも良く人の気持ちを安心させてくれる素材です。
今回は無垢材フローリングに興味がある方に向けてメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。
無垢材フローリングのメリット
![無垢材フローリングと植物](http://www.housing-system.com/photo/25/column/847/cl8471_2z.jpg)
無垢材フローリングは本物の木を切り出してつくっているフローリングです。
複合フローリングのように合板と組み合わせたものとは違い、木の深い味わいをお部屋に取り入れることができます。
それでは無垢材フローリングのメリットについて一つずつご紹介していきます。
本物の木のあたたかみで空間を彩る
無垢材フローリングは本物の木を加工してつくっていますから、木のあたたかみが空間いっぱいに広がりやわらかい印象を与えてくれます。フローリングの木目も印刷ではないため、一枚一枚木目が違い表情豊かに彩ってくれます。
無垢材フローリングは針葉樹と広葉樹があります。
どの樹種も特徴があり、見た目も全然違いますから、イメージしている空間に合う樹種を選びましょう。
木材の味を思う存分取り入れたいという方は、無垢材フローリングはぴったりな床材と言えます。
なめらかな肌触りと断熱効果
木材には空気層があるため断熱性があります。複合フローリングのように素足で歩いた時にヒンヤリするということがなく、滑らかな肌触りを無垢材フローリングは感じることができます。
また、硬さも程よく快適な質感は床を歩いた時の重さを吸収し安心感を与えてくれます。
スギやマツ、ヒノキなどの針葉樹は比較的に柔らかい材質であるため、肌触りが良く心地の良い質感を味わえるでしょう。
調湿効果とからだに優しい
無垢材フローリングは化学製品を使わないで成型されますから、子供のアトピーやアレルギーの心配が比較的少ない床材となっています。調湿効果もあるので室内の湿気が多くなった時は湿気を吸い、少なくなった時は湿気を放出してくれます。
天然の調湿機能によって快適な室内環境を調整し、そこに住んでいる人は心地よい感覚をもって暮らすことができるでしょう。
経年変化で深い味わいがでる
経年変化を楽しめるのも無垢材フローリングの良いところです。年数により傷や色の変化は味わい深いものになり、真新しい頃とはまた違った表情を見せてくれます。
複合フローリングのように劣化によって美観が落ちるのとは違い、劣化も味としてだせるのは無垢材フローリングだけではないでしょうか。
無垢材フローリングの経年変化は、その部屋で過ごしたいろいろなことを感じさせてくれる暖かみがあります。
木の香りを楽しめる
無垢材フローリングは木の香りを楽しめるのも良いところです。木の香りはリラックス効果があり、心身をリラックスさせてくれます。
木の香りがする樹種はスギやヒノキなどの針葉樹です。
木の香りを楽しみたいという方は、広葉樹にはほとんど香りがありませんので注意しましょう。
いつまでも木の香りが持続するわけではありませんが、針葉樹をふんだんに使った住宅は築5年以上経っても木の香りが持続するとも言われています。
無垢材フローリングのデメリット
![無垢材フローリング](http://www.housing-system.com/photo/25/column/847/cl8471_3z.jpg)
無垢材のフローリングの良いところを挙げましたが、デメリットとなる要素もあるので、無垢材フローリングを検討している方はポイントを押さえておきましょう。
価格は高め
無垢材フローリングは一般的に普及している複合フローリングと比べて価格が高めに設定されています。コストを気にされる方は無垢材フローリングは後述で出てきますが、メンテナンス費用などもかかりますので、決してコストパフォーマンスが高い床材とは言えません。
また、表面処理されていないフローリングは、床施工後に塗装を施すなどの処置が必要なので、フローリングの費用の他にも施工費が高くついてしまいます。
反りや割れが生じる
無垢材フローリングの調湿効果は、裏返すと水分を吸収したり、水分が抜けて乾燥したりすることですから、木の収縮と膨張が繰り返されます。フローリングの製造過程で木材を乾燥させ含水率を落としてはいますが、それでもすべての床材が均一になるわけではありません。
木材が安定するまでは時間をかける必要があり、その間に反りや割れ、床鳴りが起きる可能性があるでしょう。
このように木の特性を知って施工することが大切であり、無垢材フローリングの施工に長けた職人の技術が必要です。
傷やシミがつきやすい
複合フローリングと比べると無垢材フローリングは柔らかい素材となっているため、傷や凹みがつきやすくなっています。特にスギやヒノキなどの針葉樹は柔らかく、物を落としてしまうと傷ついてしまうでしょう。
また、ジュースなどの飲み物や食べ物などを床にこぼしてしまうと色素が床に残ってしまいます。
できるだけ傷やシミがつかないように塗装を行って保護する必要があります。
塗装は「UV(ウレタン)塗装」と「オイル塗装」の二種類があり、それぞれ特性が違いますので希望に沿う塗装を施しましょう。
水に弱い
無垢材フローリングは水分が染み込みやすい素材です。複合フローリングの場合は表面にコーティングをしていますので、水を弾き吸収しない処置をしていますが、無塗装の無垢材フローリングは水を弾かずどんどんと吸い込んでしまいます。
無塗装品を使ってしまうと水分を吸収しやすく割れや反りの原因にもなりますので、床材を安定させるためにも塗装を行っておくことが大切です。
定期的にメンテナンスが必要
無垢材フローリングは塗装を施して表面を保護していますが、年数により塗料やワックスが劣化したり、剥がれてきたりします。美観を保っていくためには定期的に塗装をしていく必要があり、メンテナンス費用が複合フローリングと比べて掛かります。
また無垢材フローリングは汚れも付着しやすいため、掃除やお手入れは欠かせません。
家全体に無垢材フローリングを張っている場合は、メンテナンス費用が掛かることと、お掃除やお手入れの手間が一般的なフローリングよりも必要であることを把握しておきましょう。
無垢材を長持ちさせるお手入れ方法
![フローリングのお手入れ](http://www.housing-system.com/photo/25/column/847/cl8471_4z.jpg)
無垢材を長持ちさせるためには普段からお手入れすることが大切です。
長くキレイに保っていくために下記のお手入れを実践していきましょう。
【無垢材フローリングのお手入れ方法】
- 水拭きをする
- クリーナーなどを使って汚れを落とす
- 定期的に塗装を行う
上記のお手入れ方法を守って無垢材フローリングを長く使っていきましょう。
まとめ
無垢材フローリングは木のあたたかみを存分にだせる床材です。無垢材フローリングを張った部屋は木のぬくもりが部屋中に広がって優しい空間を演出してくれます。
リビングのように家族が集まる部屋にはぴったりな床材ですので、取り入れたいという方は、今回お伝えした無垢材フローリングのメリット・デメリットを押さえて床材を選んでいきましょう。
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