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建物・家づくり
室内の空間を作り出す"室内照明"の重要性①【いえとち本舗の新築・山口・宇部・周南・山陽小野田・防府】
みなさんこんにちは! (*´_●`)ノ
いえとち本舗山口中央店です!
みなさん、街中を歩いている際に「おしゃれだな」と感じる建物、空間はありませんか?
おしゃれな雰囲気のお店、カフェ、レストランなどあらゆる空間で感じることがあると思います。
それぞれの空間で、それぞれの個性が出ていますよね。
そういったおしゃれな空間はどのようにして生み出されているのでしょうか。

おしゃれな空間を生み出す大きな要素の一つとして“室内照明”があります。
従来の住宅では、だいたいの部屋は天井に1つだけシーリングライトがついており、
そのシーリングライトが部屋の全体を照らしている というのが一般的ですよね。
しかし、室内照明はその空間の雰囲気を大きく変えてしまいます。
ただ一つシーリングライトが天井についていても、なかなかおしゃれな個性のあるお部屋は作れないですよね。(lll-ω-)
せっかく新築住宅を建てるのであれば、雰囲気の良い空間をつくり、誰もが理想とするようなお家づくりをしたいですよね。
新築住宅購入を考えているみなさんが理想の空間を作り上げるために
“室内照明”についてみていきましょう。

直接照明と間接照明
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
”室内照明”には大きく分けて
★直接照明
★間接照明
の2種類があります。

直接照明
直接照明は、人や床を直接照らし、手元や足元まで明るくしてくれる“直接照明”は言葉の通り、光源が直接室内を照らす直接光を当てる照明です。
室内全体を照らすことを目的としているので、「全体照明」や「主照明」と呼ばれることもあります。

この直接照明は、学校やオフィスなどでよく見かけますよね。
直接照明は太陽の光を再現しており、とても活動的な明かりとなっております。
なので、学校やオフィスなどで “人を活発的にさせる”という目的もかねて取り付けられております。
間接照明
間接照明は、天井や壁を照らした反射で空間全体をゆったりとした雰囲気にしてくれる“間接照明”は、天井や室内の壁面、物などを照らす照明です。
直接照明とは対照的に、空間の一部を照らすことを目的としているので、「部分照明」や「補助照明」と呼ばれることもあります。
直接照明と比較すると、少し暗い印象ですが、間接照明は人に直接光が当たらないので、リラックスさせる効果を与えます。
多くの方はシーリングライトの下で生活することに慣れていると思われますが、
寝室のようなくつろぎを目的とした部屋や、映画を見る空間などは、間接照明が適していると考えられます。

室内空間をつくる
現在、間接照明を取り付けていらっしゃる方はあまり多くないかもしれませんが、
間接照明と直接照明を上手く組み合わせることで、おしゃれな空間をつくり出すことができます。(・o・)/
今回は直接照明と間接照明についてご紹介させていただきました。
空間の作り方には光源の照らし方や色も大きく関係してくるので、
引き続きに次回のコラムでは
室内照明の照らし方についてお伝えします。
山口・周南・山陽小野田・宇部・防府で新築住宅をお考えの方は
是非一度、いえとち本舗までお気軽にお問合せください!
家族全員が楽しく過ごせるお家づくりを一緒に考えていきましょう。ヾ(・∀・*)
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結論から言おう。建売と注文、選ぶ基準はこれだけ!
1. 結論から言おう。建売と注文、選ぶ基準はこれだけ! └ 1-1. 最優先すべきは「時間」か「理想」か └ 1-2. 8割の人がここで決まる!判断基準の本質2. 建売住宅とは?注文住宅とは?それぞれの特徴を整理 └ 2-1. 建売住宅:完成品を買うという選択 └ 2-2. 注文住宅:ゼロからつくるマイホーム └ 2-3. セミオーダーという第三の選択肢もある?3. よくある誤解5選!「建売=安い」「注文=理想通り」って本当? └ 3-1. 建売は本当に安い?見落とされがちなコスト要因 └ 3-2. 注文住宅でも“理想通り”にならないことがある └ 3-3. 建売の設備・仕様が注文より良いケースも?4. 主要5項目で徹底比較(価格・自由度・完成時期・保証・資産価値) └ 4-1. 「価格」:意外と差が出る初期費用とトータルコスト └ 4-2. 「自由度と完成時期」:どこまで希望が通るのか └ 4-3. 「保証・資産価値」:長く住む家としての比較5. こんな人は建売向き/注文向き!診断チャートつき └ 5-1. 建売住宅が向いている人の特徴 └ 5-2. 注文住宅が向いている人の特徴 └ 5-3. 診断チャート:Yes/Noでわかる自分のタイプ6. 失敗しないための選び方3つのポイント └ 6-1. ライフスタイルと将来設計を見据える └ 6-2. 情報に流されない「自分軸」の作り方 └ 6-3. 見学と相談で“肌感覚”を大事にする7. 最後に。悩みすぎてる人へ伝えたいリアルな一言 └ 7-1. 選んだあとに満足できるかがすべて └ 7-2. 「決め手」は実はシンプルなことだった1. 結論から言おう。建売と注文、選ぶ基準はこれだけ!1-1. 最優先すべきは「時間」か「理想」か建売か注文か、結局どっちを選ぶのが正解なの?──その問いに答えるとしたら、こう言いたい。「あなたが一番大切にしたいのは“時間”ですか?それとも“理想”ですか?」この二択で、実はもう8割が決まります。建売住宅は、すでに完成している“商品”です。最短で翌月入居、住み始めたその日から「ここが我が家」。一方で注文住宅は、打ち合わせに始まり、設計、建築、完成と、半年〜1年以上の時間をかけて“理想”をカタチにしていく旅路。どちらにも価値があり、どちらにも犠牲がある。それを見極める覚悟を、まず持つべきです。時間の余裕がない人、子どもの入学や転勤のスケジュールが迫っている人にとっては、迷う余地はありません。建売一択です。逆に、「一生に一度なんだから納得いくまで作りたい」と思える人には、注文住宅の価値は計り知れません。1-2. 8割の人がここで決まる!判断基準の本質建売か注文かで迷っている人ほど、「価格が…」「住宅性能が…」「資産価値が…」と、情報をかき集めがちです。でもそれらは、あくまで比較の“枝葉”。本当に大事なのは、「自分にとって譲れない価値は何か?」という問いにどう向き合うかです。例えば、「家に強いこだわりはないけど、通学区や間取りには一定の希望がある」という方には、条件付き建売(建築条件付き土地+セミオーダー住宅)という選択肢がマッチします。一方で、「絶対にリビング階段がいい」「回遊動線で家事ラクにしたい」などの具体的な願望があるなら、注文住宅でないと実現は難しいかもしれません。判断の軸は“スペック”ではなく“優先順位”。この視点で見直すだけで、自分がどちらに向いているかがぐっと明確になります。2. 建売住宅とは?注文住宅とは?それぞれの特徴を整理2-1. 建売住宅:完成品を買うという選択建売住宅とは、すでに土地付きで完成済み、もしくは完成間近の住宅を指します。不動産会社や住宅メーカーがまとめて造成・建築し、販売するスタイルです。最大の特徴は「完成物件を見て買える安心感とスピード感」。間取り、設備、内装はすでに決まっており、気に入れば即決・即入居も可能。モデルハウスや現地内覧で実物を確認できるため、「こんなはずじゃなかった」が起こりにくいのもメリットです。ただし、当然ながら自由度は低く、自分好みにカスタマイズする余地はほとんどありません。「住宅に強いこだわりがない人」「とにかく早く引っ越したい人」に向いているのが建売住宅です。2-2. 注文住宅:ゼロからつくるマイホーム注文住宅は、間取りから素材・設備まで、自分たちの理想を反映して設計・建築するスタイルです。土地を購入したうえで、建築会社や工務店と打ち合わせを重ねながら、世界に一つだけの家を形にしていきます。魅力は何といっても「自由度の高さと満足感の深さ」。ライフスタイルに合った家事動線、収納、趣味スペースなど、すべてを設計に反映できます。家へのこだわりが強い人にとっては、唯一無二の選択肢です。一方で、完成までに時間がかかること、予算管理が難しいこと、打ち合わせの手間があることはデメリットとも言えます。自由の裏には責任と労力が伴う。それを楽しめるかどうかが、注文住宅の向き・不向きを分けます。2-3. セミオーダーという第三の選択肢もある?最近注目されているのが「セミオーダー住宅」。建売と注文の中間にあたるスタイルで、外観や基本間取りは決まっているものの、設備や内装、配置の一部を選べるのが特徴です。分譲地に多く、比較的リーズナブルかつスピーディーに理想の要素を取り入れられる点が人気です。「全部決めるのは大変だけど、ありきたりな家は嫌」そんな“いいとこ取り”を求める人には、セミオーダー住宅も視野に入れてみる価値ありです。3. よくある誤解5選!「建売=安い」「注文=理想通り」って本当?3-1. 建売は本当に安い?見落とされがちなコスト要因よく言われる「建売は安い」は、確かに“初期費用”だけ見れば正解です。大量仕入れ・規格化された建材、設計の簡素化、工期の短縮──それらが価格を抑える要因となります。しかし、落とし穴は「入居後のコスト」。エアコンや照明が別売りだったり、断熱性能や間取りがライフスタイルに合わず住んでからの光熱費やリフォーム費がかさむケースも。つまり、“今の金額”ではなく“トータルコスト”で見ると、思ったよりお得じゃないこともある。この視点を抜きにして「建売=安い」と断言するのは危険です。3-2. 注文住宅でも“理想通り”にならないことがある注文住宅といえば「理想を全部カタチにできる」と思いがち。でも実際には、予算・法律・土地条件・施工技術など、さまざまな“制約”が立ちはだかるのが現実です。「吹き抜けリビングが欲しい」と言っても、構造上無理だったり、「中庭が欲しい」と言っても、予算オーバーで断念──なんてこともざら。加えて、施主のこだわりが強すぎて施工側とトラブルになるケースもあります。結局のところ、“理想通り”になるかどうかは「伝え方」と「割り切り力」にかかっているというのが実情です。3-3. 建売の設備・仕様が注文より良いケースも?驚かれるかもしれませんが、建売の方が設備グレードが高い場合もあります。なぜなら、住宅会社が「売れる家」を目指して“コスパの良い設備”を大量に仕入れて一括導入しているから。食洗機・浴室乾燥・宅配ボックスなど、注文で個別に取り付けるより割安で高機能なものが標準装備されていることも。また、完成済みの建売なら「日当たり」「隣家との距離感」「収納の量」など、リアルな住環境を体感してから決められるのも強み。注文が理想的、建売が妥協、という単純な図式はもう古いかもしれません。4. 主要5項目で徹底比較(価格・自由度・完成時期・保証・資産価値)4-1. 「価格」:意外と差が出る初期費用とトータルコスト建売住宅は価格が明瞭で、初期費用が抑えやすいのが魅力です。土地と建物がセットで売られており、追加費用もある程度想定しやすいため、予算管理がしやすいのが特徴です。一方、注文住宅は「家づくりの途中で予算が膨らむ」リスクがつきもの。設備や素材にこだわるほど費用が増加し、完成までの過程で見積もりが変動するケースも多いです。ただし、長い目で見ると注文住宅のほうが断熱・耐震性能などで光熱費やメンテナンス費を抑えられるケースもあり、“トータルでどちらが得か”は一概に言えません。4-2. 「自由度と完成時期」:どこまで希望が通るのか自由度の高さは圧倒的に注文住宅が上。間取りや設備はもちろん、素材や細部のデザインまで、自分の希望を反映できます。ペットとの暮らしや家事動線、趣味スペースなど、ライフスタイルに合わせた設計が可能です。対して建売住宅は、すでに完成済み or 決まったプランの中から選ぶ方式が主流。とはいえ、最近では「一部カラーや設備が選べる建売(セミオーダー型)」も増えており、想像以上に“ちょうどいい自由度”を備えている場合も。完成時期については言うまでもなく、建売が圧倒的に早いです。契約から1~2ヶ月で入居も可能。注文は通常、土地探し+打ち合わせ+施工で半年〜1年超が一般的です。4-3. 「保証・資産価値」:長く住む家としての比較保証面は、どちらも10年保証など法律での最低基準は同じですが、建売住宅は販売業者によって保証の充実度に差があることも。購入前に保証書やメンテナンス制度を確認することが大切です。資産価値については一概に言えませんが、注文住宅のほうが建物に個性があるぶん、「売りにくい」という側面も。逆に建売住宅は、分譲地やエリアの整備が進んでいて再販しやすいケースが多いです。ただし、資産価値を左右する最大の要素は「立地」です。建売か注文かよりも、「どこに建てるか」の方がずっと重要と言えるでしょう。5. こんな人は建売向き/注文向き!診断チャートつき5-1. 建売住宅が向いている人の特徴すぐにでも住みたい家に強いこだわりがない予算をしっかり管理したい家探しにあまり時間をかけたくないこういった価値観の人には、完成物件を見て判断できる建売住宅がフィットします。また、共働きで打ち合わせの時間がとれない、子どもの進学タイミングに合わせて引っ越したいといった場合も、「スピード」と「確実性」重視の建売がベストな選択になりやすいです。5-2. 注文住宅が向いている人の特徴細部にまでこだわった理想の家をつくりたい変形地や狭小地など、土地に合わせた設計が必要家族構成やライフスタイルに合わせた間取りを求めている「建てる過程」も楽しみたいこのような人にとって、建売では満たされない要素が多いため、注文住宅が唯一無二の選択肢になります。また、二世帯住宅や趣味性の高い空間など、“汎用的ではない住まい”を考えているなら、建売にはまず出会えません。5-3. 診断チャート:Yes/Noでわかる自分のタイプQ1. 入居希望時期は半年以内? 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