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建物・家づくり
安眠できる寝室を!レイアウトを決める際のポイントの5つ【いえとち本舗の新築・山口・宇部・周南・山陽小野田・防府】
皆様こんにちは(^^)♪
山口で新築住宅を検討する際に「寝室のレイアウト」について悩んだことはありませんか?
山口で新築住宅を建てるなら、身体を休める寝室はよく考えてレイアウトすることが大事です。
どの位置にどのような形の寝室を用意するかによって、使いやすさがまるで違ってきます。
寝室を寝るためにだけ使うのか、他の用途にも使うのかによっても理想の広さや設備は異なります。
この記事では、快適に感じられる寝室の広さやつけておきたい設備、安眠できるベッドのサイズなど、さまざまな観点から過ごしやすい寝室のポイントを解説します。
あなたの寝室の一番のこだわりは何?
寝室へのこだわりは人によってもちろん違います!
・防音性、遮光性を始めとして、すっきりと片付いているなど落ち着ける空間であること
・ベッドの位置にこだわり、窓の位置との関係が重要で、目覚めた時に朝日が当たる方向が良いこと
・寝室があまり明るいと眠気がなくなるので、照明をこだわること
・寝室は洋服や布団など収納したいものがたくさんあるから収納のしやすさを重要視すること
・地震が起きても物が落ちてこないように、安全性へこだわりたいこと
・ベッドの快適さです。睡眠の質を上げること
新築を建てるときに寝室に求めるものは共通している部分はあるものの、人によって大きく異なることがわかりました。
ベッドと窓の位置関係にこだわる人もいれば、ベッドそのものにこだわる人もいます。
また、照明や空間にこだわるという人もいますし、睡眠とは直接関係のない収納にこだわる人もいました。
新築で快適な寝室を作るためには、自分にとってのこだわりがどこにあるのかをしっかりと洗い出すことが重要であるようです。
山口で新築住宅を建てて頂い方にアンケート調査をして、多くの人がこだわっていた点を参考に、チェックすべきポイントを探っていきます!
新築するなら照明にもこだわって!
安眠できる寝室の灯りとは?
新築の家に寝室を作るなら、照明についてもよく考えるようにしましょう!
シーリングライトにするかダウンライトにするかだけでも部屋の雰囲気が変わりますし、眠りやすさも大きく違ってきます。
特にダウンライトは、取り付ける位置次第では、ベッドに横になったときに光が直接目に入ってしまうことになります。
新築時は寝室の照明の設置位置を決める前に、ベッドをどの位置にどのような向きで置くかを決めておき、それに合わせて照明の設置位置を決めるようにしましょう。
寝室の照明は、部屋をどのような目的で使うかによっても必要な明るさや適した照明の形が違ってきます。
読書やパソコン操作などを寝室で行うつもりがあるのであれば、光の色や明るさを調節できるシーリングライトにして、横になったときにリモコン操作で消せるようにしておくと便利です。
横になったあと、消すときや夜中に目が覚めたときにどのような操作が必要か、どの位置にどれくらいの明るさが必要かなども考えて照明を設置することが大事です。
寝室の広さの基準は何?
寝室の広さをある程度自由に変えられるのは新築のときだけです!
ゆったりと過ごせるように、十分な広さを確保するようにしましょう。
基本的には何人用の寝室かという点が広さを決めるとき重要なポイントになりますが、最終的に広さを決めるポイントとなるのは何をどのように置くかということです。
2人用のベッドと言っても、ダブルベッドを置くときとシングルベッドを2台置いてツインベッドにするときとでは必要なスペースが大きく異なります。
寝室はただ単にベッドが収まればよいというわけではなく、ベッド周りの空間が重要な役割を果たします。
収納の扉や引き出しを開けて中身を取り出すにはどれくらいの空間が必要なのか、出入り口の扉はどの位置まで来るのか、ベッドに入るまでにどこをどのように通るのかなどを計算して、十分な空間を用意することが欠かせません。
せっかく新築するのですから、あとでこんなはずではなかったと後悔することのないように、使い方に合う寝室の広さを確保できるようにしましょう。
新築の寝室はベッド選びから!
間取りに直結する選び方のコツ
新築で夫婦の寝室を作るなら、そこに入れるベッドについても最初から考えておく必要があります。
どのサイズのベッドをどの位置にどの向きで設置するかが寝室の広さや照明の位置を決める基準になるからです。
ウォークインクローゼットや出入り口の扉とベッドが重ならないようにするためにも、ベッドのサイズに合わせて寝室を作るという手順が不可欠です。
逆に考えれば、新築で寝室を作るタイミングは、理想のベッドを購入するよいチャンスですから妥協せずにしっかり考えましょう。
夫婦2人の寝室を作るなら、ひとりずつ寝られるようにツインベッドにするか、2人一緒に寝られるベッドにするかという点から考えます。
ダブルベッドはスキンシップを取るのには適していますが、生活時間にずれがあると安眠できないという難点があります。
1人1人にするならサイズはシングルもしくはセミダブル、2人一緒に寝るならダブルもしくはクイーン、キングというサイズになります。
寝返りを打ちやすいゆったり寝られるサイズを選ぶのがポイントです。
寝室の窓は想像以上に重要!
寝室の窓の位置は想像している以上に重要ですから、新築時にはどのような形の窓をどこに設置するのかをよく考えましょう。
たとえば、ベッドのすぐ横や頭の上に窓が来ると冬場はとても寒く感じます。
東側に窓がある場合には、直接光が目に入るとまぶしいので位置をずらす必要もあります。新築前は朝日を浴びられるのが気持ちよさそうだと思っていても、実際住み始めてみたら、夏は早朝からまぶしくて寝ていられないということもありますから注意しましょう。
西側からの直射日光が入る窓も、夏場は寝室が暑くなり、冷房が効きにくくなります。安眠しやすい寝室の条件を考えると、断熱性、遮光性、防音性が重要ですから、窓の位置や形を工夫する以外にも、ペアガラスにしたり、シャッターを取り付けたりすることを考えるとよいでしょう。
夏と冬とでは太陽の角度が異なるので、夏は直射日光を防ぐことができ、冬は暖かい日光を取り込めるような位置に横に細長い窓を取り付けるのも有効です。
新築でありがちな寝室の失敗例!
活かし方はひとつではない
新築時に寝室づくりで失敗する点はある程度限られているので、どんな失敗をしやすいのかを知っておけば、使い勝手の良い寝室を作りやすくなります。
特に、間取りは作ってしまったあとからではどうしようもない部分ですから、失敗例を参考にしたい部分です。
「北側に寝室を作ってしまって寒かった」
「外を通る人や車の音がうるさい」
「窓の位置が悪くて光がまぶしく冬場は寒い」などといった失敗例の活かし方はひとつではありません。
土地や建物の大きさが十分にあり、寝室の位置や窓の位置を変えられれば良いのですが、どうしても土地の関係上、寝室を北側や通路側に置かなければならないケースや、窓の位置を変えられないケースもあります。
そのようなとき、断熱性や遮音性の高い窓にしたり、シャッターを取り付けたりするという方法も選べます。
失敗の活かし方は複数あると考えましょう!
ポイントを押さえれば快適な寝室づくりも夢ではない
寝室をどのように使いたいのか、寝室にどのような機能を持たせたいのかは人によっても違いますし、快適な寝室の条件は住む場所や家の構造によっても異なります。
自分たち家族にとって大事なこだわりは何なのか、必要なことを一つひとつ洗い出し、寝室のレイアウトを考えることが大切です。
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快適な空間・質の良い睡眠のために【いえとち本舗の新築・山口・宇部・防府・山陽小野田・周南・下松】
イエテラスの新築、いえとち本舗山口中央店の杉田です。現在、宇部・山陽小野田・防府・山口・周南で、家づくりを検討されているみなさん!今回は、「快適な空間で過ごせて、質の良い睡眠を取りやすくなる」新築住宅の作り方をご紹介いたします。仕事の疲れや日々の疲れをいやすためにも、快適な空間で暮らして、質の良い睡眠を取ることは、とても大切なことです。 新築住宅をせっかく建てたのに部屋の雰囲気が暗い、寝つけが悪い・寝覚めが良くない・・・。やっとの思いで建てた新築住宅では日々の生活を快適に暮らして、質の良い睡眠を日々取れたら理想ですね。 まずは、家を建てるときの方角を考えましょう!日本では方角によってよく運気が変わると言われており、家を建てる時は方角を気にかける方が多いです。中でも1番人気があるのは、『南向き』ですが、必ずしも南向きが良いとは限りません。ご家族のライフスタイルに合った方角で、家を建てることも視野に入れましょう。 【1番人気】南向きの家1日を通して日が当たりますので、明るいと南向きの土地は人気がある分、価格も高く設定されていることが多いです。新築住宅が車通りなどの大通りに面していると、目隠しのための柵や塀・植栽などが必要となり、逆に日当たりや通気性が十分ではなくなることもあります。日当たり良好な南向きのメリットを十分に生かせるか、周辺環境の状況を併せて考えていきましょう。 東向きの家 朝日でたっぷり照らされる東向きの家は、朝型の生活をしている方にはおススメです。東向きのリビングを作れば、朝日が入り、明るく元気いっぱいになれます。1日のスタートを快適に始めるためには東向きもおススメです。是非すがすがしい朝を迎えて下さい。 西向きの家西向きは不評で日当たりが悪く、西日は避けたいと思う方も多いと思います。 しかし、常に家を空ける時間が多い方は、夕方帰ってきたときに日差しが差し込む西向きの家は、ある意味おススメとも言えます。夕日が沈む瞬間を目の当たりして、仕事終わりの自分を落ち着かせることもできるでしょう。 方角を決めるときのポイント 家の向きを同時に考えたいのが各部屋の方角ですよね。家族は集まるリビングは、家の中で1番日差しが多く入り、部屋が明るく照られる位置にしましょう!風水では玄関は運気が1番左右されるという話を聞いたことがあります。玄関は、南・東・西・北西・南東に置くのが良いと言われています。また、キッチンは陰気なところですと熱がこもりやすく、料理のやる気が損なわれます。そのため、キッチンは風通しの良い位置に設置をして、さらにキッチンの近くには窓を設置することが良いです。 寝室は寒くて湿気がこもる北と西日が当たって、熱気がこもりやすい西向きの方角は、おススメしません。新築住宅を建てる際には、家の周囲の環境と併せて、部屋の位置も意識しつつ、より快適な空間のある家づくりを決めていきましょう。方角は営業スタッフにも相談しながら、決めていけば安心です。 寝るための環境を整えよう新築住宅で質の良い睡眠を確保するためには、寝室の環境を整えることも大切です。部屋の広さや温度・湿度・音・光・色などの要素があります。例えば、高級ホテルの一室を想像してみてください。高級ホテルでは、外の騒音を遮るために窓が一流のホテルでは、外の騒音を遮る為に窓がペアガラスだったり、オシャレな壁紙や間接照明で部屋の雰囲気を出したり、空調で温度や空気の調整ができたり・・・質の良い睡眠が追及されていて、快適な空間につくられています。新築住宅にも高級ホテルの要素を真似してみるのも良いと思います。 色を工夫する 色には暖色と寒色と大きく2つ分かれます。寝る前に赤などの暖色を見ると、神経が刺激されて熟睡できなくなってしまいます。また、派手な原色カラー(ピンクなど)や派手な模様などを見てしまうと目や脳がより休まりにくくなります。新築住宅の寝室においては寒色がおススメです!寒色には、気持ちを落ち着かせて眠りに入りやすい効果がありますし、例えば、緑には興奮を抑えてくれる効果があります。さらに、ベージュやブラウンなど土系の色には気持ちをのんびりとリラックスさせてくれる効果もあります。赤や紫など暖色が好きで新築住宅の寝室で使いたい場合には、トーンを抑えた薄い色合いにしたり、暖色は一面だけのアクセントカラーとして使うのが良いです! 質の良い睡眠を取るためにも色の工夫は欠かせません。 より良い睡眠のための色新築住宅での新生活が始まり、質の良い睡眠を得るためには、シーツやカーテンの色も大切になってきます。シーツやカーテンついてですが、一般的に眠りに入る前に刺激の強い色や模様は見ない方が良いです。壁紙と同様にシーツやカーテンなどは落ち着いた薄いブルー系やシンプルなモノトーンカラーや優しい土系の色のベージュカラーを取り入れたら良いでしょう。あと照明は薄暗くして、新築住宅の寝室には遮光カーテンを使いましょう。 窓を付ける新築住宅で質の良い睡眠をとるためには、規則正しい生活リズムをつくるのが理想的です。まずは朝起きたら、カーテンを開けて、しっかり太陽の光を浴びることが目覚めのスイッチを入れることができます。窓から入ってくる朝日を浴びたら、スッキリした気分で一日を始められます。新築住宅の寝室には手に届くところに窓を付け、太陽の光で目覚められるような位置にベッドを置くと良いですよ。 夏は涼しくて、冬は暖かい住まいイエテラスの住まいは、高性能ハイブリッド窓サーモスLを採用しており、高断熱・高気密の家です。大手ハウスメーカー様でも採用をすることが滅多にない最高水準の性能を誇る断熱材で1年中快適な住まいを実現しています。さらに断熱性が高く、結露による劣化を防ぐ施工にこだわっています。施工精度が低いと、建てた後でも数年後に結露が発生し、劣化・腐朽が進んでしまいます。しかし、イエテラスの家は結露を防ぎ、家の中でも温度差を作らないのも魅力の一つです。新築住宅に引っ越し後も新しい家で快適に暮らす為に重要なポイントになります。イエテラスの新築住宅では、快適な空間で過ごせて、質の良い睡眠を取りやすくなる家づくりをご提案しております。宇部・山陽小野田・防府・山口・周南で家づくりを検討されている方、是非一度ご相談ください。 9月21日(土)~9月23日(月)の最新イベント情報↓【山口市宮野】女性に大人気のアイランドキッチンを導入した完成見学会
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ローコストで二世帯住宅は建てられる?費用や間取りなどについて解説
二世帯住宅はコストがかかるため、予算内で建築できるかが不安になるのではないでしょうか。ローコストの二世帯住宅も選択肢に含めると、予算内で建築できる可能性が高まります。 この記事では、ローコストの二世帯住宅の費用と間取りを解説します。お互いのプライバシーを確保しながら低コストで二世帯住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 二世帯住宅とは?ローコストで二世帯住宅は建てられる?二世帯住宅の種類完全同居型部分共用型完全分離型ローコストの二世帯住宅のメリット・デメリットローコストの二世帯住宅のメリットローコストの二世帯住宅のデメリットローコストの二世帯住宅にかかる費用ローコストの二世帯住宅の間取りを決める際のポイント親世帯と子世帯のプライバシーの確保動線の効率化将来の変化に対応ローコストの二世帯住宅を建てる際の注意点親子でしっかりと話し合う希望をリストアップし優先順位をつける複数の業者を比較検討するローコストの二世帯住宅の間取りや施工事例完全同居型の間取りの事例部分共用型の間取りの事例完全分離型の間取りの事例ローコストで二世帯住宅は建てられる!しっかりと話し合って理想の間取りを実現しよう 二世帯住宅とは? 二世帯住宅とは、親子などの二世帯がひとつ屋根の下で暮らす住宅を指します。一般的な住宅にはないメリットがあり、親子の両世帯が助け合いながら暮らせます。子育てや介護が楽になり、相続税対策になる可能性があることは二世帯住宅ならではの魅力です。 戦前は親子二世帯が同居するライフスタイルが一般的でした。戦後に核家族化が進み、親子二世帯が同居するケースは少なくなっています。二世帯住宅は1970年代に誕生し、新しい住宅のスタイルとして定着しています。 二世帯住宅は住宅メーカーが考案した商品名で、建築基準法での定義はありません。完全同居型・部分共用型・完全分離型の3種類あり、ライフスタイルに合った間取りの二世帯住宅を建築できます。 ローコストで二世帯住宅は建てられる? ローコストで二世帯住宅を建てることは可能です。予算の関係で二世帯住宅の建築を諦めていた場合でも、建築できる可能性があります。二世帯住宅の価格は坪数や間取り、所在する地域、依頼先などによって異なりますが、3,000~5,000万円程度が相場の目安です。 しかし、ローコスト住宅の建築を得意としているハウスメーカーや工務店に依頼すると、2,000~4,000万円程度で二世帯住宅を建築できます。ローコストメーカーは、建材を一括で大量に仕入れたり、広告宣伝費を削減したりすることで低価格を実現しています。 ただし、ローコストで二世帯住宅を建てる際には、シンプルな形にしたり水回りをまとめたりする工夫が必要です。 二世帯住宅の種類 二世帯住宅は完全同居型・部分共用型・完全分離型の3種類に分けられます。二世帯住宅を建築する際は、3種類のうちどのタイプにするかを決めなければなりません。タイプによってプライバシーの確保や生活利便性が異なるため、慎重な検討が必要です。 ここでは、完全同居型・部分共用型・完全分離型のそれぞれの特徴を解説します。 完全同居型完全同居型は、一般的な一戸建て住宅に二世帯が同居するタイプの二世帯住宅です。玄関やリビング、キッチン、浴室などは親世帯と子世帯が共有します。一般的には高齢者の階段の上り下りを避けるため、親世帯の居室を1階に設け、子世帯の居室を2階に設けるケースが多いです。 完全同居型は、親世帯と子世帯が一致協力して子育てや介護をしたいファミリーに向いています。ただし、両世帯のプライバシーの確保は難しく、過干渉になったり衝突したりすることがあるため注意が必要です。お互いのプライバシーを尊重して暮らすことが大切になってきます。 部分共用型部分共用型は、玄関やキッチンだけを共有するなど、一戸建て住宅を部分的に共有するタイプの二世帯住宅です。玄関やキッチンなどは二世帯で共有しますが、居住スペースは分離しており、お互いのプライバシーに配慮しながら同居できます。 完全同居型と完全分離型の中間のタイプで、親子の関係性とプライベート空間のバランスが取れることがメリットです。完全分離型と比べると建築費を低く抑えられることもメリットで、共有部分を多くするほど建築費は割安になります。 ただし、完全分離ではないため、両世帯のプライバシーの確保には限界があります。ルールを設けて共有部分の利用方法などを調整し、生活スタイルの違いによるトラブルを防ぐことが重要です。 完全分離型完全分離型の二世帯住宅は、親世帯と子世帯が完全に独立した住宅ユニットを持つ住宅形態です。玄関を2ヵ所設置し二世帯が完全に分離して暮らす形態であり、「同居」というより「近居」に近く、お互いのプライバシーを完全に保てます。 左右に完全に独立した住宅ユニットを持つ「完全左右分離型」と、1階と2階に独立した住宅ユニットを持つ「上下完全分離型」があります。いずれのタイプも両世帯のプライバシーを完全に保てますが、建築費が高額になることがデメリットです。 また、両親が亡くなれば片側が空き家になるため、将来の利用方法も考えておく必要があります。完全分離型の二世帯住宅は、プライバシーを重視し、独立性を保つのに適しますが、建設費用や両世帯の距離感についての検討が重要です。 ローコストの二世帯住宅のメリット・デメリット ローコストの二世帯住宅は、一般的なローコスト住宅と二世帯住宅の特性を併せ持っており、特有のメリット・デメリットがあります。ローコストの二世帯住宅を建築する際は、メリット・デメリットを総合的に検討することが大切です。 ここでは、ローコストの二世帯住宅に特有のメリットとデメリットをご紹介します。 ローコストの二世帯住宅のメリットローコストの二世帯住宅は、一般的な二世帯住宅と比べると建設費用を低く抑えられることがメリットです。完全同居型だと1,000万円台で建築できる可能性があり、完全分離型でも工夫を施すと2,000~3,000万円程度で建てられる場合があります。 一般的な二世帯住宅と同様に、お互いのプライバシーを確保しながら、家族間の交流の機会が増えることもメリットです。建築費を低く抑えつつ、二世帯住宅ならではのメリットを享受したいファミリーにとって、ローコストの二世帯住宅は最適な選択肢でしょう。 ローコストの二世帯住宅のデメリットローコスト住宅は間取りや設備の自由度が低く、希望する間取りや設備が実現できない場合があります。間取りや設備の変更が可能であっても、オプション追加費がかかります。また、断熱性能が低い建材が使用される可能性もあり、信頼できるローコストメーカーに依頼することが大切です。 一般的な二世帯住宅と同じく、プライバシーの確保などの問題が発生する可能性があることもデメリットになります。完全分離型にするとお互いのプライバシーを確保できますが、建築費が割高になるため注意が必要です。 ローコストの二世帯住宅にかかる費用 一般的なローコスト住宅の相場は坪単価30~50万円程度であり、二世帯住宅の仕様にすると坪単価45~60万円前後が目安です。 完全同居型の二世帯住宅であれば一般的なローコスト住宅と間取りは変わらないため、30~40坪であれば900~2,000万円程度で建築できる可能性があります。 部分共用型は間取りにもよりますが、40~50坪であれば1,800~3,000万円程度が相場の目安になるでしょう。完全分離型は最も建築費が高く、55~65坪であれば2,500~4,000万円程度が相場の目安です。 これはあくまでも相場の目安であり、実際の建築費は要望を伝えたうえで見積もりを取得し、確認すると良いでしょう。 ローコストの二世帯住宅の間取りを決める際のポイント ローコストに限らず、二世帯住宅は間取りが最も重要であり、間取りによってプライバシーの確保や生活利便性が変わってきます。「親世帯と子世帯のプライバシーの確保」「動線の効率化」「将来の変化に対応」の3点が、間取りを決める際の重要なポイントです。 ここでは、ローコストの二世帯住宅の間取りを決める際の3つのポイントを解説します。 親世帯と子世帯のプライバシーの確保親世帯と子世帯のプライバシーの確保をどうするかによって間取りは決まります。完全同居型は一般的な一戸建て住宅と同じであるため、親世帯と子世帯のプライバシーの確保は難しいです。 部分共用型は親世帯と子世帯の関係性や距離感を保ちながら、お互いのプライバシーを確保できます。ただし、玄関やキッチンなどの共有スペースでは顔を合わせるため、プライバシーの確保には限界があります。 完全分離型であれば、完全なプライバシーの確保が可能です。家計も完全分離ができ、水道光熱費の負担の割合で揉めることもありません。完全同居型と部分共用型はトラブルを防ぐため、水道光熱費の負担の割合を事前に決めておきましょう。 動線の効率化二世帯住宅の間取りの設計において、動線の効率化は極めて重要なポイントです。室内のスムーズな移動と利便性を確保することで、快適かつ機能的な住環境が実現します。動線の効率化のポイントは、動線を可能な限り短くし、別の動線と交差しないようにすることです。 動線がスムーズであればキッチンから居室などへの移動が楽になり、より快適に暮らせます。また、完全同居型と部分共用型の二世帯住宅は親世帯と子世帯が共有スペースを使うことがあるため、動線を工夫することでお互いのプライバシーを尊重できます。 さらに間取りを決める際は、トイレや浴室など衛生面に関する「衛生動線」と、調理や洗濯など家事に関する「家事動線」が交差しないようにすることも、利便性や快適性、プライバシーの確保において重要です。 将来の変化に対応間取りを決める際は、子どもの成長や親の介護、死別など、将来の変化も考慮することが大切です。家族構成やニーズは時間とともに変化するため、適切な設計を行うことで、将来の変化に柔軟に対応できます。 子どもが成長するにつれて、個別の勉強部屋や寝室が必要になる場合があります。兄弟姉妹がいる家庭では、子どもの成長を意識して間取りを決めましょう。親の介護が予想される場合は、バリアフリー化や親の居室を1階に配置するなど、アクセスしやすい間取りの設計が重要です。 両親が高齢の場合は、親世帯の死別も考慮する必要があります。特に完全分離型は半分が空き家になるため、賃貸に供するなど将来の利用方法を念頭に間取りを設計しましょう。完全同居型と部分共用型は、部屋の再配置や用途の変更を容易に行えるようにしておくと、将来の変化に柔軟に対応できます。 ローコストの二世帯住宅を建てる際の注意点 ローコストの二世帯住宅を建てる際は、家族同士の話し合いなどが重要になってきます。複数の業者を比較することも大切です。ここでは、ローコストの二世帯住宅を建てる際に、特に注意しておくべき事項を解説します。 親子でしっかりと話し合うローコストの二世帯住宅を建てる際は、親子でしっかりと話し合うことが大切です。どのような生活環境を求めるのかや、どのようなプライバシーの確保が必要なのかなど、意見を交換することで理想の二世帯住宅が実現します。 完全同居型と部分共用型の二世帯住宅の設計においては、プライバシーの確保と共有スペースのバランスを考える必要があります。お互いのプライバシーを尊重できるようにするために設計やルールを話し合い、合意を形成しましょう。 二世帯住宅の建築にはコストがかかります。建築費の費用負担の割合を話し合って決めておくことが大切です。完全同居型と部分共用型は、水道光熱費の費用負担の割合も事前に決めておくと、将来のトラブルを防げます。 希望をリストアップし優先順位をつける親子双方の希望をすべて実現させると予算オーバーになる可能性があります。希望は優先順位づけが必要です。親子双方の希望事項をリストアップし、優先順位をつけることで、どの要素が最も重要かが明確になります。 これにより、設計や予算の決定において焦点を絞りやすくなり、限られた予算を最適に配分できるようになります。コスト効率の向上は希望を可能な限り実現するのに欠かせません。最も重要な要素に予算を割り当て、それに従って設計を調整できます。 希望事項をリストアップし、優先順位をつける際には、家族全員が参加しての話し合いを通じて合意を形成することが成功の鍵となります。間取りの設計プロセスがより円滑に進行し、家族全員が納得できる住環境を実現するのに役立つでしょう。 複数の業者を比較検討するローコストの二世帯住宅の施工実績が豊富な業者を3社程度選んで、相見積もりを取ることは重要です。複数の業者から見積もりを取得することで価格競争が生まれ、建築費をより低く抑えられる可能性が高まります。 ただし、価格だけで比較するのは禁物です。価格が安くても品質が悪ければ建ててから後悔するでしょう。各社のこだわりや強みを比較して、予算内で希望を実現可能で信頼できる業者を選ぶようにします。 業者の信頼性と品質を評価するには、過去の施工実績や、実際に利用したことのある人の口コミが参考になります。アフターフォローや保証条件も重要であり、保証期間なども比較検討しましょう。長期保証を採用していれば建ててからも安心です。 ローコストの二世帯住宅の間取りや施工事例 ローコストの二世帯住宅の間取りを決める際は、ハウスメーカーのホームページやブログなどに掲載されている間取り図や施工事例が参考になります。さまざまな間取り図や施工事例を確認することで、理想的な間取りがわかるようになるでしょう。 ここでは、ローコストの二世帯住宅の間取りや施工事例をご紹介します。 完全同居型の間取りの事例完全同居型の間取りの事例として一般的なのは、1階に共有スペースと親世帯の居室を配置して、2階は子世帯の居室を配置する間取りです。以下のような間取りが参考になります。 1階 ・共有の玄関ホール ・共有のリビングルーム ・共有のキッチン ・共有の洗面室 ・共有の浴室とトイレ ・親世帯の居室や寝室 2階 ・子世帯の居室や寝室 ・子世帯の子どもの勉強部屋 ・子世帯の洗面室 ・子世帯のトイレ ・収納スペース ・バルコニー 予算やスペースに余裕があれば、2階に子世帯専用のミニキッチンを設置することも検討できます。完全同居型の二世帯住宅の間取りは、パブリック空間とプライベート空間のバランスを最適にするのがポイントです。親子でしっかりと話し合って間取りを決めましょう。 部分共用型の間取りの事例部分共用型は共有スペースを何にするかによって間取りが決まります。玄関とキッチンを共有する場合の間取りの事例は以下のとおりです。 1階 ・共有の玄関ホール ・共有のリビングキッチン ・親世帯の洗面室 ・親世帯の浴室とトイレ ・親世帯の居室や寝室 2階 ・子世帯の居室や寝室 ・子世帯の子どもの勉強部屋 ・子世帯の洗面室 ・子世帯の浴室とトイレ ・バルコニー 部分共用型の二世帯住宅は、双方の日常生活に支障のない間取りにするのがポイントです。また、双方のプライバシーを尊重しながら共同生活を楽しむための設計が求められます。動線の効率化を意識して、各世帯が共有スペースやプライベートなスペースにアクセスしやすいように設計しましょう。 完全分離型の間取りの事例完全分離型は「完全左右分離型」と「上下完全分離型」がありますが、どちらのタイプも親世帯と子世帯が独立した住宅ユニットを持ちます。間取りの事例は以下のとおりです。 上下完全分離型 1階 ・親世帯の玄関ホール ・親世帯のリビングキッチン ・親世帯の洗面室 ・親世帯の浴室とトイレ ・親世帯の居室や寝室 ・和室や洋室 2階 ・子世帯の玄関ホール ・子世帯のリビングキッチン ・子世帯の洗面室 ・子世帯の浴室とトイレ ・子世帯の居室や寝室 ・子世帯の子どもの勉強部屋 ・バルコニー 完全左右分離型も1階と2階が左右になるだけで、基本的な間取りはほぼ同じです。2階には親世帯・子世帯専用のバルコニーを設置できます。完全分離型は親子の関係性を維持するために、二世帯が交流しやすい間取りにするのがポイントです。 ローコストで二世帯住宅は建てられる!しっかりと話し合って理想の間取りを実現しよう ローコストで二世帯住宅の建築は可能です。ローコストの二世帯住宅の建築を得意としているハウスメーカーや工務店に依頼すると、2,000~4,000万円程度で二世帯住宅を建築できます。間取りを工夫すると、1,000万円程度でも建築できる可能性があります。 二世帯住宅を建築する際は、間取りの決め方が特に重要です。親世帯と子世帯のプライバシーの確保と動線の効率化、将来の変化への対応の3点を念頭に、最適な間取りを検討しましょう。 間取りを決める際は、家族同士でしっかりと話し合うことが大切です。建築費や水道光熱費の負担の割合なども決めておくと、トラブルを未然に防げます。しっかりと話し合って、理想の二世帯住宅を実現させてください。 監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-stylehouse山口店店長に就任。後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。