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ローコスト住宅と建売どっちを選ぶ?それぞれの違いやメリット・デメリットを紹介
ローコスト住宅と建売住宅は一般的に低価格であり、フルオーダーの注文住宅を建てるための予算が不足している場合の有効な選択肢になります。ローコスト住宅と建売住宅はそれぞれ特徴があり、どっちを選べば良いのかがわからない方もおられるでしょう。
この記事では、ローコスト住宅と建売住宅のそれぞれの違いと、メリット・デメリットを解説します。ローコスト住宅と建売住宅のどっちを選ぶべきかを判断したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.ローコスト住宅と建売住宅の定義
1-1.ローコスト住宅とは?
1-2.建売住宅とは?
1-3.ローコスト住宅と建売住宅の違い
2.ローコスト住宅と建売はどっちが優れている?
3.ローコスト住宅のメリット
3-1.建売住宅よりも間取りや設備などの自由度が高い
3-2.オプションの追加でカスタマイズできる
3-3.標準仕様だと低価格
4.ローコスト住宅のデメリット
4-1.標準仕様の設備のグレードが低い場合がある
4-2.入居できるまでに時間がかかる
4-3.保証期間が短い場合がある
5.建売住宅のメリット
5-1.実際に現物を確認してから購入できる
5-2.土地探しの手間が省ける
5-3.フルオーダーの注文住宅と比べると低価格
6.建売住宅のデメリット
6-1.間取りや設備などを変更できない
6-2.似たようなデザインの住宅が多い
6-3.希望するエリアに建売住宅があるとは限らない
7.ローコスト住宅と建売のどっちを選ぶ?
7-1.ローコスト住宅がおすすめの人
7-2.建売住宅がおすすめの人
8.ローコスト住宅と建売住宅の違いを理解することが大切
1.ローコスト住宅と建売住宅の定義
ローコスト住宅と建売住宅は異なる形態の住宅であり、それぞれ特徴が異なります。ローコスト住宅と建売住宅のどっちを選ぶかは、それぞれの特徴を理解して、自分に合っているほうを選ぶことが大切です。ここでは、ローコスト住宅と建売住宅の定義を解説します。
1-1.ローコスト住宅とは?
ローコスト住宅とは、手頃な価格で建築できるコストパフォーマンスが高い注文住宅を指します。一般的な注文住宅より坪単価が安く、1,000万円台での建築も可能です。
低価格だから品質や安全性が劣るというわけではなく、間取りや設備、デザインなどを規格化することで低価格を実現しています。住宅性能や設備などのグレードを上げたい場合は、オプションを追加することで対処できます。
フルオーダーの注文住宅よりも設計の自由度は低いもののセミオーダーに近く、予算を抑えながらマイホームを建てたい方には有効な選択肢です。
1-2.建売住宅とは?
建売住宅とは、不動産会社が土地を仕入れて建物を建設し、土地と建物をセットで販売する形態の住宅を指します。建売住宅は一般的な注文住宅よりも低価格であり、分譲地に建設する分譲住宅も建売住宅の一種です。
建売住宅は既に建物が完成しているケースが多く、実際に実物を確認したうえで購入できます。建物が建設される前に販売されることもあり、この場合は「売り建て」と呼ばれます。
売り建てだと住宅設備などの仕様を変更できる場合がありますが、建物が完成している建売住宅は仕様の変更は基本的にできません。設計の自由度が注文住宅とは異なります。
1-3.ローコスト住宅と建売住宅の違い
ローコスト住宅には土地が含まれていないのに対し、建売住宅には土地が含まれている点が異なります。建売住宅を購入する際は土地を探す必要はなく、ローコスト住宅は家を建てる前に土地探しが必要です。
売り建てを除くと、建売住宅は既に建物が完成もしくは建築中であるのに対し、ローコスト住宅は注文を受けてから建築する点も異なります。建物が既に完成していると、購入後すぐに入居できます。
土地代を含めた価格は、ローコスト住宅と建売のどっちが安くなるかは一概にはいえません。
2.ローコスト住宅と建売はどっちが優れている?
ローコスト住宅と建売住宅は、それぞれ異なる特徴を持つ住宅です。どっちが優れているということはなく、両者のメリットとデメリットを理解したうえで、自分に最適なほうを選ぶことが大切です。
例えば、間取りや設備などをある程度自由に決めたい場合は、ローコスト住宅のほうが向いています。土地探しなどの手間を省き、すぐに新居に入居したい場合は、建売住宅のほうがおすすめです。
土地代を除く建築費は、標準仕様のローコスト住宅のほうが安くなる傾向があります。土地代を含めると建売住宅のほうが安くなることがありますが、建物のグレードや立地条件などによって異なるため、一概にはいえません。
3.ローコスト住宅のメリット
ローコスト住宅と建売のどっちを選ぶかを判断するには、両者のメリットとデメリットを理解することが大切です。ここでは、ローコスト住宅のメリットを解説します。
3-1.建売住宅よりも間取りや設備などの自由度が高い
ローコスト住宅は、建売住宅と比べると、間取りや設備などの自由度が高いことがメリットです。ローコスト住宅はフルオーダーではないものの注文住宅の一種であり、建売住宅よりも間取りや設備などの自由度は高いといえます。
ローコスト住宅の間取りや設備はある程度規格化されており、フルオーダーの注文住宅のように完全自由設計はできません。しかし、オプションを追加することで、キッチン設備などをアップグレードすることは可能です。
間取りや設備などのこだわりをある程度反映させ、フルオーダーの注文住宅よりも低価格で家を建てたい方にローコスト住宅は向きます。フルオーダーの注文住宅だと予算オーバーになる場合、ローコスト住宅だと建てられる可能性は十分あります。
3-2.オプションの追加でカスタマイズできる
ローコスト住宅は、オプションを追加することでカスタマイズできるというメリットがあります。ローコスト住宅のオプションには、耐震性や断熱性などの住宅性能を高めるものや、設備をアップグレードするものなどがあり、好みのオプションを追加することでカスタマイズができます。
例えば、標準仕様だと断熱性が低い場合は、断熱性能を高めるオプションを追加すると、季節を問わず快適に暮らせるようになるでしょう。冷暖房効率がアップすることで、光熱費の削減にもつながります。
ただし、オプションを追加すると追加費用が必要になるため、予算をしっかり立てることが大切です。オプションを追加しすぎると予算オーバーになることがあります。必要不可欠なオプションを厳選して追加するようにしましょう。
3-3.標準仕様だと低価格
ローコスト住宅は、オプションを追加しない標準仕様だと低価格で住宅を建てられることがメリットです。フルオーダーの注文住宅よりも安く、土地代を除くと建売住宅よりも安く建てられる可能性もあります。
標準仕様は業者によって異なるため、標準仕様の内容が充実しているハウスメーカーを選ぶことが大切です。標準仕様が充実しているとオプションを追加する必要がなくなり、低価格で暮らしやすい住宅を建てられます。
ローコスト住宅を販売しているハウスメーカーは数多くあります。ハウスメーカーによって、標準仕様やオプションの内容、価格などが異なるため、複数のハウスメーカーを比較検討して、コストパフォーマンスが高いハウスメーカーを選びましょう。
4.ローコスト住宅のデメリット
ローコスト住宅はオプションを追加することでカスタマイズできるなどのメリットがありますが、デメリットも存在します。ローコスト住宅の建設を検討している方は、デメリットも知っておくことが大切です。
4-1.標準仕様の設備のグレードが低い場合がある
ローコスト住宅は価格を抑えるために、標準仕様の設備のグレードが低い場合があります。設備のグレードを落とすことで低価格を実現しているわけですが、最新設備ではなくても安全性や快適性が極端に低下することはありません。
ローコスト住宅でグレードダウンされることが多い設備は、キッチンや浴室などの水回りの設備です。これらの設備は、機能やデザインが簡素化されたものや、古い型のものが使用されることがあります。設備のグレードにこだわりがある場合は、標準仕様の内容をよく確認することが大切です。
標準仕様の設備をアップグレードしたい場合は、オプションで追加できます。ただし、オプション費用が高額になる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
4-2.入居できるまでに時間がかかる
既に完成している建売住宅や中古住宅だと購入後すぐに入居できますが、ローコスト住宅は入居できるまでに時間がかかります。完全自由設計の注文住宅と比べると時間は短縮されますが、打ち合わせや設計、施工に要する時間は必要です。
ローコスト住宅は注文を受けてから建築するため、完成までに数ヶ月程度かかり、転勤や子どもの入学などで急いで入居したい方の要望は実現できません。土地探しから行う場合はさらに時間がかかり、土地探しが難航すると入居できるまでの期間は長引きます。
工期を短縮して早く入居したい場合は、オプションをあまり追加せず、標準仕様での建築がおすすめです。標準仕様であれば、打ち合わせや設計、施工の時間を短縮でき、3ヶ月程度で完成することもあります。
4-3.保証期間が短い場合がある
ローコスト住宅は一般的な注文住宅と比べると保証期間が短い場合があります。一般的な注文住宅だと30年以上の長期保証が付くことが多く、ローコスト住宅はアフターサービスの面で不利になることがあるでしょう。
ローコスト住宅であっても、住宅瑕疵担保責任保険で最低10年間の保証期間が義務付けられているものの、保証期間が終了すると入居後にトラブルが発生した場合などは有償保証になることがあります。
ただし、保証やアフターサービスが充実しているローコスト系のハウスメーカーもあり、保証期間やアフターサービスの内容の確認が重要です。ハウスメーカーを選ぶ際は、保証やアフターサービスの内容も比較して検討しましょう。
5.建売住宅のメリット
ここまで、ローコスト住宅におけるメリットとデメリットを解説しました。ここからは、建売住宅のメリットとデメリットを解説します。建売住宅のメリットは以下のとおりです。
5-1.実際に現物を確認してから購入できる
建売住宅のメリットは、完成済みの物件であれば、実際に建物を内見したうえで購入できることです。設計図や間取り図を見るだけではわからないことも、現物を確認することで細部までわかります。
ローコスト住宅や一般的な注文住宅は設計から行うため、建物が完成するまでは内見できません。生活動線や家事動線などは、実際に動いてみないことには適切であるかの判断は難しいです。
建売住宅だと住み始めてからの新居での生活もイメージでき、後悔することは少ないでしょう。実際に現物を確認してから購入できることは大きなメリットです。
外観デザインや間取りなどにあまりこだわりがなく、快適な生活が送れれば良いと考えている方には、建売住宅は最適だといえるでしょう。
5-2.土地探しの手間が省ける
建売住宅は土地と建物をセットで購入できるため、土地探しの手間が省けます。ローコスト住宅や一般的な注文住宅は土地探しをしなければならず、時間と労力がかかる土地探しの手間が省けることは、建売住宅ならではのメリットです。
建売住宅は不動産市場に精通している不動産会社が土地を探すため、好立地であることが多く、生活利便性の高さも期待できます。分譲住宅の場合だと、不動産会社が広大な土地をまとめて購入したうえで分割して販売するため、土地価格を抑えられる可能性があります。
建物が既に完成している建売住宅は、建築中の注文住宅と比べると住宅ローンの審査や手続きもスムーズで、短期間で入居できることもメリットです。
5-3.フルオーダーの注文住宅と比べると低価格
建売住宅はフルオーダーの注文住宅よりも価格が安く、低価格であることが大きなメリットです。建売住宅は間取りや設備があらかじめ決まっており、資材や設備をまとめて発注することでスケールメリットが働きます。施工もシンプルで、効率よく作業ができるため人件費も抑えられます。
フルオーダーの注文住宅は施主の要望に合わせて設計・施工するため、費用が上がりやすいです。建売住宅は設計の自由度が低い分、価格を抑えられます。
間取りや設備などのこだわりが少なく、安い価格で家を購入したい方に建売住宅は適しています。なお、建売住宅の価格は物件によって違ってくるため、購入する際は複数の物件を比較検討することが大切です。
6.建売住宅のデメリット
建売住宅は土地探しの手間が省け、フルオーダーの注文住宅よりも安く購入できるなどのメリットがありますが、デメリットも存在します。ここでは、建売住宅のデメリットを解説します。
6-1.間取りや設備などを変更できない
建売住宅は既に完成しているか建築中であるため、間取りや設備などを変更できないことがデメリットです。建築中であれば、壁紙や床材の色などの内装の軽微な変更は対応できる場合がありますが、間取りの変更などはできません。
間取りや設備などにこだわりがある場合、建売住宅だと要望を実現できない可能性があります。間取りや設備などに強いこだわりがある方は、要望に合致する建売住宅を見つけるか、フルオーダーの注文住宅にするしかありません。
間取りやデザインなどの要望に完全に合致する建売住宅を見つけるのは難しく、建売住宅よりもフルオーダーの注文住宅のほうがおすすめです。
6-2.似たようなデザインの住宅が多い
建売住宅は同じデザインや似たようなデザインの住宅が多い傾向があります。間取りや仕様も決まっており、個性的なデザインなどを求める方には不向きです。デザイン性の高い建売住宅も増えていますが、自分の好みと合致するとは限りません。
建売住宅のデザインは万人受けするものが多く、デザインに強いこだわりがなければ、注文住宅よりも低価格で購入できます。価格が高くなっても、デザインの要望を実現させたい方には、フルオーダーの注文住宅がおすすめです。
建売住宅のデザインは、地域やハウスメーカーによっても異なります。希望に合致するデザインの建売住宅を見つけるには、インターネットなどで情報収集をしっかり行うことが大切です。
6-3.希望するエリアに建売住宅があるとは限らない
建売住宅は土地と建物がワンセットであるため、希望するエリアに建売住宅があるとは限りません。立地条件は変更できないため、後悔しないように選ぶことが大切です。駅からの距離や周辺環境、日当たり、騒音など、立地条件をよく確認したうえで決めましょう。
希望するエリアに建売住宅が見つかった場合でも、間取りや設備、デザインなどが要望に合致していないこともあり、要望を100%実現できる建売住宅を見つけるのは難しいです。
したがって、建売住宅を購入する際は、エリアや間取り、設備などの要望に優先順位をつけておくことをおすすめします。優先順位をつけておくと、要望を100%実現できなくても、理想に近い住宅を見つけられます。
7.ローコスト住宅と建売のどっちを選ぶ?
ここまで、ローコスト住宅と建売住宅それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。ローコスト住宅と建売のどっちを選ぶかは、それぞれのメリットとデメリットを比較検討して、自分に向いているほうを選びましょう。
ローコスト住宅は、限られた予算で、可能な限り間取りやデザインの要望を実現させたい人に向きます。フルオーダーの注文住宅と比べると間取りやデザインの自由度は低いものの、オプションを追加することで要望をある程度まで反映できます。
既に土地を所有していて、少しでも安い価格で住宅を建設したい方には、ローコスト住宅が最適です。ローコスト住宅だと、70万円程度の坪単価で建てられる場合があり、1,000万円台で建築することも可能です。
7-2.建売住宅がおすすめの人
建売住宅は子どもの入学や転勤などで、急いで新居に入居したい方に向きます。既に建物が完成していると、すぐに入居して新生活をスタートできます。時間と労力がかかる土地探しの手間が省けることもメリットです。
デザインや間取りにあまりこだわりのない方は、注文住宅よりも建売住宅をおすすめします。建売住宅はデザインや間取りが決まっており、設計の自由度が低い分、フルオーダーの注文住宅よりも低価格で購入できます。
8.ローコスト住宅と建売住宅の違いを理解することが大切
ローコスト住宅のメリットは、建売住宅よりも間取りや設備などの自由度が高いことです。入居できるまでに時間がかかることがデメリットの一つであり、すぐに入居したい方は建売住宅のほうが向きます。
建売住宅のメリットは、実際に現物を確認してから購入できることです。間取りや設備などを変更できないことがデメリットであり、要望をある程度まで実現させたい方は、ローコスト住宅が向きます。
それぞれのメリットとデメリットを比較検討し、ローコスト住宅と建売住宅のどっちを選ぶかを判断しましょう。ローコスト住宅と建売住宅の違いを正確に理解できれば、自分に合っている住宅を選べます。
監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹
不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。
いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-Style HOUSE山口店店長に就任。
後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。
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【事例あり】スキップフロアとは?メリット・デメリットをご紹介!
スキップフロアはいくつもの床レベルに部屋が配置され、とても楽しい雰囲気を感じさせてくれる設計方法の一つです。よくおしゃれな家として住宅雑誌にも掲載されており、あまり部屋の数を取ることができないお家にもスキップフロアは有効な設計方法となっています。この記事ではスキップフロアとは何か、メリットやデメリットについてご紹介します。1 スキップフロアってなに? 2 スキップフロアのメリット 3 スキップフロアのデメリット 4 まとめ スキップフロアってなに? 通常の住宅は1階や2階、3階といった階層を設けて建てられます。住宅の設計方法の中にはスキップフロアというものがあり、これは階層との間に中間階を設ける設計方法です。もう少しわかりやすく言いますと、1階と2階との間に新しくフロアをつくるということです。通常は一つの階層にある限られたスペースの範囲で部屋を配置していきますが、スキップフロアの場合は高さ方向で部屋を増やすことができますので、空間を有効活用ができ、床面積を確保することができます。そのため床面積を多く取ることができない場合や間口が狭く奥行きが広い土地、斜面のある土地などにスキップフロアは有効です。また、スキップフロアはなにも2階建てなど階層のある建物だけができるのではなく平屋にも採用することができます。平坦になりやすい間取りに高さ方向に部屋がつくられるため立体的な内観となります。 スキップフロアのメリット スキップフロアの家は空間に動きが生まれ楽しいという印象があり、よくおしゃれな家として雑誌に掲載されていることがあります。ここではスキップフロアのメリットについてご紹介していきますので、しっかりポイントを押さえていきましょう。 空間を有効活用できる 床から天井の何もないところを有効活用して新しくフロアをつくるため、部屋数を増やすことができないケースにスキップフロアは有効です。結果的に床面積が増えますので、3階建てが建てられないという場合にも適しており、通常の二階建てよりも空間の有効活用ができ床面積を増やすことができます。家づくりでは収納が少なくて後悔したという声が多くありますが、収納スペースが増えると今度は居住スペースが減ってしまいます。このようなケースにスキップフロアを取り入れれば、天井が低くなってしまいがちな1階部分を収納スペースとし、中二階はリビングにするといったことができます。3階建てよりもコストを抑えられる 3階建ての家よりもスキップフロアを取り入れた家の方がコストは抑えられます。家の固定資産税も3階建ての方が高く、スキップフロアの家の方が安く済む傾向にありますので、床面積は捨てられないけれど費用は抑えたいという方に適しています。また、建築コストの上でも3階建ては構造上耐震性を有していることが大切ですので、構造計算書の提出が必須になり、設計費用も嵩みます。3階建てに耐える構造にすることも必要ですので、材料費や施工費も高くなることも考慮しなければいけません。費用を抑えながらも床面積を確保することを希望している方はスキップフロアのメリットを感じやすいでしょう。子供にとって楽しい家になる 屋内には高いところや低いところにいくつものフロアが生まれ、まるで枝葉にのる巣箱のような楽しくにぎやかな印象を空間に与えてくれます。各部屋は壁で仕切られているわけではないため、違う部屋にいても子供の様子を見ることができ、家族との会話もとりやすいです。家族の動きや会話などが部屋に伝わり、家族との繋がりをより感じ取らせてくれる家になってくれるでしょう。下の階の天井が低くなっている部屋は隠れ家のような趣がありますので子供にとっても楽しい家になります。 スキップフロアのデメリット スキップフロアの優れているところがわかったところで、続いてはデメリットになります。これから建てる家にスキップフロアを取り入れていこうとご計画されている方は、しっかり不利な点も抑え対策を立てていくことが大切です。 天井が低くなる スキップフロアは建物の高さを利用してフロアを設けるため、天井高が低くなってしまう部屋も生まれてしまいます。下の階は天井の高さが1.4m以下になることが多く、大人が生活するには低すぎてしまいます。天井の低い部屋は腰をかがめて入ることになりますので、腰を痛めてしまうということも注意しなければいけません。天井が低くなってしまう部屋は子供の遊び部屋や収納などに利用するといいでしょう。2階建てと比較してコストは割高 メリットでも挙げましたがスキップフッロアの家は3階建てよりは費用を抑えることができますが、2階建てだとコストは割高になります。スキップフロアの家の設計は難易度も高く、計画に時間がかかる可能性もあるため設計時の費用が高くなってしまうことも考えておく必要があるでしょう。冷暖房効率が悪い 縦空間が広くなる構造になりますので、断熱性と気密性を考えた設計にしないと冷暖房効率が悪くなり、室温も安定しない家になってしまいます。冷暖房効率が悪いと電気代も高くなるため経済的ではありません。また、温かい空気は上に流れていくため下の部屋は室温が低下し寒くなります。エアコンで整えた空気をいかに循環させ室温を安定させるかが重要となりますので断熱性は特に重要視しておきたい性能です。階段が多くなるため危険 スキップフロアは高さ方向にフロアをつくり部屋を設けるため、どうしても階段が多くなります。階段で心配されることは転倒やつまづきです。足腰が弱くなる高齢者にとっては階段の登り下りは体の負担を感じやすく事故の恐れもあります。また、小さなお子さんのいるご家庭も階段は心配の種になります。若いうちは体が動くからいいかもしれませんが、自分が高齢者となった時のことも想定しておくことが大切です。手すりや柵などを設置してなるべく体への負担が少なく安全に生活ができる対策を取りましょう。掃除が大変 スキップフロアは高低差があるため掃除が大変ということも考慮する必要があります。上下に部屋がありますので、お掃除ロボットも使うことができず自力で掃除をしなければいけません。天井が低いところは腰をかがめて掃除しなければいけませんので、通常の掃除と比べて負担が大きく大変です。スキップフロアを取り入れる場合は掃除のしやすさを考えて、コードレスで軽量な掃除機を使う、各部屋に掃除道具を置いておく、などの対策を立てましょう。設計力が必要 通常は家の設計時に間取り図を見ながら計画を立てていきますが、スキップフロアは部屋の配置が立体的になるため、間取り図ではどんな家なのか把握しづらくなります。また、スキップフロアの設計は難易度も高いため対応する業者が限られてしまう可能性があります。スキップフロアに不慣れな業者に任せてしまうと、後々不具合が起きたり、住みづらい家になってしまったりする恐れがありますので注意が必要です。スキップフロアを取り入れた家を建てたい場合は、ちゃんとスキップフロアの実績があり、設計や施工に慣れている住宅会社にお願いしましょう。設計時では間取り図の他に断面図の確認と、図面を立体に起こしてもらい3D画像で確認することをおすすめします。スキップフロアは匂いや音が届きやすいということも難点ですので、設計の時は対策を立てて計画をしましょう。 まとめ ここまでスキップフロアについてご紹介してきました、スキップフロアは狭小な土地でも床面積を増やすことができ、部屋数を増やせない場合に有効です。空間もスキップフロア独特な雰囲気があり楽しいお家となりますので、これから家を建てるという方はぜひご検討してみてください。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。資料請求はこちらからさらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。 会員登録はこちらから