ブログ/コラム
Blog/Column
建物・家づくり
ローコスト住宅の失敗例とは?安い理由や後悔しないためのポイントを解説
ブログやSNSでは、ローコスト住宅を建てて失敗した体験談を目にすることがあります。ローコスト住宅の建築を検討している方は、失敗例を知ると不安に感じるのではないでしょうか。しかし、失敗例を知っておくと、ローコスト住宅を建てる際の参考になります。 この記事では、ローコスト住宅の失敗例をご紹介し、安い理由や後悔しないためのポイントを解説します。安全かつ居住性に優れたローコスト住宅を建築するコツがわかるようになるでしょう。
ローコスト住宅とは?
ローコスト住宅はその言葉から「ローコストの住宅」であることがイメージできますが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?ここでは、ローコスト住宅の定義と魅力、建築するリスクなどを解説します。
ローコスト住宅の定義
ローコスト住宅とは、安い価格(ローコスト)で建てられる住宅を指します。明確な定義はありませんが、坪単価は40〜60万円程度、総額1,000万円台がローコスト住宅の目安です。 坪単価が30万円程度で総額1,000万円以下の超ローコスト住宅も存在します。坪単価が30万円で延床面積が30坪だと、総額900万円で住宅の建築が可能です。土地代や諸費用などを含めると1,000万円以上になりますが、予算が限られている人にとっては、持ち家を持つための重要な選択肢になるでしょう。 ローコスト住宅は、ハウスメーカーや工務店、設計事務所などに家づくりを依頼できます。ローコスト住宅の建築を得意としているハウスメーカーは、ローコストメーカーと呼ばれます。
ローコスト住宅の魅力
ローコスト住宅は低価格であるため、収入が低い若い世代でも住宅を建てられることが大きな魅力です。住宅ローンも組みやすく、毎月の返済額を低く抑えられます。住宅ローンの負担が軽くなると、余裕のある生活が送れるようになるでしょう。 また、ローコスト住宅は工期が短いため、早く完成して入居できることも魅力の一つです。工期は2~3ヵ月程度で、一般的な注文住宅と比べると短期間で完成します。仮住まいの期間も短縮されるため、家賃を節約できます。
ローコスト住宅のリスク
ローコスト住宅のリスクとして、断熱性や耐震性、耐火性、遮音性などが劣る可能性があることが挙げられます。コストダウンを図るために安価な建材を使っていたり、工事がずさんだったりすると、安全かつ快適に暮らせません。 ただし、すべてのローコスト住宅が断熱性や耐震性に問題があるわけではなく、一定の基準を満たした長期優良住宅の認定を受けているローコスト住宅も存在します。安全で快適に暮らすには、施工実績が豊富で信頼できるローコストメーカーに建築を依頼することが大切です。
ローコスト住宅が安い理由
ローコスト住宅は総額1,000万円台で建築できるのが魅力です。予算が少なくても一戸建て住宅を建築できる可能性があります。しかし、どのような理由で価格を安くしているのかが気になる方は多いでしょう。ここでは、ローコスト住宅が安い理由を解説します。
コストを削減している
ローコスト住宅が安い理由は、企業努力でコスト削減に取り組んでいるためです。住宅の建築には「材料費」「人件費」「諸経費」が必要になりますが、これらのコストを可能な限り削減することで、低価格を実現しています。 コスト削減の取り組みの一例として、使用する建材や設備のグレードを統一し、一括大量仕入れをすることで材料の調達コストを低く抑えられます。全国展開をしているハウスメーカーであれば、全国の支店の材料調達を本部が行うことで一括大量仕入れが可能です。 また、広告宣伝費を削減するために、コストのかかるテレビコマーシャルをやめて、インターネット広告やSNSでの宣伝に切り替えているハウスメーカーも存在します。
間取りやデザインを規格化している
ローコスト住宅は間取りやデザインを規格化し、マニュアルに沿って工事を行うことでコストダウンにつなげています。規格化することで使用する建材や人件費などが予測でき、コストを低く抑えられます。 ローコスト住宅は、無駄のないコンパクトなデザインを採用するのが一般的です。ゴージャスな見栄えよりも、限られたスペースの効率的な利用と無駄の排除に焦点を当てます。コンパクトなデザインで間取りも規格化されていると、職人の負担が大きく軽減します。 また、規格化による一貫性のある設計で品質が安定し、修正作業を少なくすることも可能です。建設プロセスが迅速かつ効率的に進行することで工期が短縮し、人件費の削減につながります。
設備のグレードを低く抑えている
ローコスト住宅は、水回りなどの設備のグレードを低く抑えることでコストダウンを図っています。最新設備を導入するとコストがかかるため、一昔前の旧式の設備を使用することも多いです。 最新設備ではないため、機能性や利便性は低下しますが、コスト削減につながります。低価格で定評のあるリクシルの設備を標準仕様にするハウスメーカーも存在し、さまざまな工夫を施すことで大幅な低価格化を実現しています。 また、設備のグレードを同じにすることで一度に大量発注ができるようになり、仕入れコストの削減が可能です。職人も同じ設備を何度も繰り返し設置することで作業に慣れてくるため、工期の短縮による人件費の削減にもつながります。
オプションを設定している
ローコスト住宅は、標準仕様の本体価格を安くして、必要なものをオプションで追加することで安さを実現しています。例えば、標準仕様ではオール電化ではなくても、希望するとオプションでオール電化を追加できます。ただし、あらゆる最新設備をオプションで導入できるとは限りません。導入できる設備は限定されます。 ハウスメーカーによっては、長期優良住宅にするためのオプションを設定している場合があります。長期優良住宅の認定が受けられる仕様にすると、安全性や居住性が大きく向上しますが、オプション追加費が高額になることがあるため注意が必要です。なお、標準仕様が長期優良住宅の条件を満たしているハウスメーカーも存在します。
ローコスト住宅の失敗例
ブログやSNSでは、「ローコスト住宅を建てて失敗した」という書き込みを目にすることがあります。失敗例を知っておくと、ローコスト住宅を建てる際の教訓になるでしょう。ここでは、ローコスト住宅の失敗例をいくつかご紹介します。
間取りやデザインが希望通りではなかった
ローコスト住宅は間取りやデザインが規格化されているため、標準仕様だと希望通りにはならないことがあります。オプションで間取りやデザインを変更できる場合がありますが、すべての希望が実現するとは限りません。 間取りやデザインに強いこだわりのある方はローコスト住宅は向いておらず、フルオーダーやセミオーダーの注文住宅がおすすめです。一般的な注文住宅だと地域にもよりますが、坪単価は90万円程度になり、ローコスト住宅のような低価格は望めません。 ローコスト住宅を建てる際は、事前に間取りやデザインを確認して、希望に近いかを判断することが大切です。複数のハウスメーカーの間取りやデザインを確認することで、失敗を防げます。
断熱性が低くて夏は暑く冬は寒い
ローコスト住宅は価格を低く抑えるために、断熱性が低い場合があります。断熱性が低いと光熱費がかさむことがあり、毎月の電気代の負担が増えるので注意が必要です。 断熱材は、家の外から熱の出入りを遮る性能を高めるために重要な役割を果たします。断熱性が低いと冬は寒く夏は暑くなり、居住空間の快適性を大きく損ねます。 ただし、すべてのローコスト住宅が断熱性が低いわけではありません。断熱性能を重視したローコスト住宅も増えてきています。 ローコスト住宅を検討する際には、断熱性能についてもしっかりと確認しておくことが大切です。断熱材の厚みや種類、断熱等級、サッシや窓ガラスの性能などをチェックしましょう。
オプションの追加で割高になった
さまざまなオプションを追加すると割高になることがあります。広告などに掲載しているローコスト住宅の価格は標準仕様のものであり、さまざまなオプションを追加すると割高になるのは当然です。 必要としている設備などが標準仕様にあるかを確認しておくと、オプションの追加で割高になる失敗を防げます。また、カスタマイズを希望する場合は、オプションの内容と追加費をあらかじめ確認しておきましょう。 オプションを追加しすぎると、最終的な価格が一般的な注文住宅と同程度になることがあります。これでは、ローコスト住宅を建築する意味がなくなります。必要な設備とオプションを明確にし、予算内で満足できる住宅を建設するための適切なバランスを見つけましょう。
メンテナンス費用がかさんだ
ローコスト住宅は価格を抑えるために、耐久性やメンテナンス性に劣る建材や設備を使用することがあります。建材や設備によっては、経年劣化や故障による修繕や交換が必要になる頻度が高くなる可能性があります。 外壁や屋根の塗り替え、雨漏りの修理、給湯器やエアコンの交換、キッチンやトイレの交換などはメンテナンス費用がかさむ可能性が高いです。特に雨漏りは大変危険であり、放置しておくと腐食が進み、住宅に深刻なダメージを与えます。 なお、ローコスト住宅であっても、耐久性やメンテナンス性に優れた建材や設備を使用するハウスメーカーも増えてきています。ローコスト住宅の建築を依頼する際は、価格と品質のバランスを見極めましょう。
アフターフォロー体制に問題があった
ローコスト住宅は、価格を抑えるために、アフターフォロー体制を簡素化している場合があります。トラブルが発生した場合に迅速に対応してもらえない可能性があり、注意が必要です。 「保証期間が短い」「保証内容が限定されている」「アフターフォローの担当者が不在」「アフターフォローの対応が遅い」などが失敗例として挙げられます。ローコスト住宅を建てる際には、アフターフォロー体制についてもしっかりと確認しておくことが大切です。 事前にアフターフォローや保証の内容を確認しておくと失敗を防げます。ローコスト住宅であっても、アフターフォロー体制を充実させているハウスメーカーも増えており、30~60年の長期保証が受けられる場合があります。
ローコスト住宅を建てる際に後悔をしないためのポイント
ここまで、ローコスト住宅の失敗例を見てきましたが、失敗例を分析すると、建ててから後悔しないためのポイントがわかります。ここでは、ローコスト住宅を建てる際に後悔をしないための重要なポイントを解説します。
予算や希望を明確にする
予算や間取りなどの希望を明確にしておき、予算内で希望を実現できるかを確認しておくことが大切です。予算が少ない場合は、すべての希望を実現させるのは難しいでしょう。希望には優先順位を付け、予算内に収まるように優先順位の高い希望から実現させるのがポイントです。 また、希望と予算を明確にすることは、無駄を排除するのにも役立ちます。不必要な追加オプションや設備を避け、コストを最小限に抑えるための手助けとなります。ローコスト住宅の建設は、慎重なプランニングと予算管理が成功の鍵です。 希望や要件を明確にすることでローコスト住宅を予算内で建築できます。なお、予期せぬ追加費用の発生に備えて、予算は少し余裕を持たせておくと安心です。
断熱性をチェックする
断熱性は住みやすさを決める重要な要素であり、断熱性について確認することは大切です。住宅の断熱性能は、Q値やUa値、断熱等性能等級などの指標をチェックすると判明します。 Q値は熱損失係数であり、数値が低いほど省エネ性能は向上します。Ua値は外皮平均熱貫流率であり、Q値と同様に省エネ性能を判定するための指標です。Ua値が低いほど省エネ性能は向上します。 断熱等性能等級は、さまざまな住宅性能を評価するための指標です。1~7の等級があり、等級7が最も断熱性能が優れています。なお、長期優良住宅の認定基準を満たしていると、省エネ性能を確保できる断熱性能があると判断できます。住みやすさを重視するのであれば、長期優良住宅の仕様のローコスト住宅を選びましょう。
耐震性をチェックする
耐震性は安全性を左右する重要な要素であり、耐震等級をチェックしておくことが大切です。耐震等級は建築基準法で規定されている指標で、1~3の等級があります。耐震等級3が最も耐震性が高く、消防署や警察署などの建築物が該当します。 ローコスト住宅を含む一般の住宅の多くは耐震等級2です。また、ツーバイフォー工法で建築されたローコスト住宅は耐震性が高く、地震に強い構造になっています。 なお、ハザードマップを確認し、地震などの自然災害のリスクについても調べておくことも大切です。地震の危険度が高いエリアでローコスト住宅を建築する際は、耐震性を重視しましょう。地震に強い住宅を建築することで、家族や財産を守れます。
アフターフォローや保証をよく確認する
アフターフォロー体制や保証内容に問題があると、メンテナンス費用がかさむことがあります。アフターフォローや保証内容を確認する際に重要なのは保証期間です。保証期間が長いと安心して暮らせます。 保証期間は10~60年で設定されることが多く、ローコスト住宅であっても長期保証が受けられます。永年保証が受けられるハウスメーカーも存在しますが、保証期間の長さだけで判断するのは禁物です。 保証期間は条件によって変動するため、条件を確認したうえで判断しましょう。一般的には、最初の10年間が無償保証期間であり、その後は10年ごとに有償保証期間を延長するケースが多いです。無償保証期間内でメンテナンスを行うと費用はかかりません。
複数の業者を比較検討する
ローコスト住宅を建てる際に複数の業者を比較検討することは非常に重要です。複数の業者から相見積もりを取って、価格や品質、信頼性を比較しましょう。相見積もりを依頼すると業者間での価格競争が促進しますが、価格の安さだけでなく建材や設備の質なども比較することが大切です。 ローコスト住宅を建てる際は信頼できる業者に依頼することが重要であり、信頼性はこれまでの実績や実際に建築した施主の口コミが判断材料になります。営業担当者の接客態度も信頼性を見極める判断材料になるため、複数の業者とのコミュニケーションを通じて信頼性を見極めましょう。 なお、あまり多くの業者に見積もりを依頼すると手間と時間がかかるため、信頼できそうな業者を3社程度に絞り込んでおくことをおすすめします。
第三者機関に相談する
ローコスト住宅の断熱性能や耐震性能などに不安がある場合は、第三者機関である住宅診断士によるホームインスペクション(住宅診断)を受けると安心できます。ホームインスペクションを受けるには料金がかかるため、事前に調べてから依頼しましょう。 ホームインスペクションを受けるのであれば、基礎工事の段階で立ち会ってもらうことをおすすめします。基礎は住宅の土台であり、基礎工事に欠陥があると安心して暮らせません。 ホームインスペクションを受けてみて欠陥が発覚した場合は立て直してもらいましょう。信頼できるハウスメーカーであれば手抜き工事をすることはありませんが、ホームインスペクションを受けることで手抜き工事のリスクが減少します。
信頼できるハウスメーカーに依頼して安全性と居住性に優れたローコスト住宅を建築しよう!
ローコスト住宅が安い理由は設備や建材を大量発注したり、広告宣伝費を削減したりしてコストダウンを図っているためです。信頼できるハウスメーカーであれば、品質を落としてまで安くすることはありません。3社程度のハウスメーカーから相見積もりを取得して、信頼性を見極めましょう。 ローコスト住宅の失敗例で多いのは居住性に関するものです。ほとんどの失敗例は、信頼できるハウスメーカーに建築を依頼すると防げることがわかります。失敗を防ぐために、価格と品質のバランスが取れているハウスメーカーに建築を依頼しましょう。
監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹
不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-stylehouse山口店店長に就任。後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。
関連記事
-
インテリアをおしゃれに決める7つのコツを大公開!誰でも簡単にできるポイントとは
「お部屋のインテリアをおしゃれにして友達に自慢したい。」「そろそろ部屋を模様替えしたい、せっかくだからおしゃれに仕上げたい。」そう思う方は多いのではないでしょうか。お部屋がきれいになれば、毎日の気分もすっきりしますよね。この記事ではお部屋のインテリアをおしゃれに仕上げるためのコツを紹介していきます。お部屋を自慢できるようなお部屋にしたい、近々模様替えを行いたいと思っている方はぜひ参考にしてください。おしゃれなインテリアに必要な7つのコツ インテリアはお部屋の印象を決めます。来客時の印象はもちろん、日常でもおしゃれな空間を演出することで毎日が楽しくなるでしょう。ここではおしゃれなインテリアにするために抑えておきたいコツを紹介していきます。これからおしゃれにコーディネートしたい、そろそろ模様替えをしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 インテリアのコンセプトを決める まずはインテリアのコンセプトをしっかりと決めることが肝心です。コンセプトを決めずに家具を選んでもつい目移りしてしまい、結果的に統一感のない空間に仕上がってしまいかねません。大まかでいいので、シンプルにするのかモダンにするのか、それともナチュラルにするのか。まとまりのあるコーディネートにするために、インテリアのコンセプトを決めておきましょう。 カラーは3色まで インテリアの印象を決めるのはインテリアカラーといっても過言ではありません。ただ好きな色を並べるのではなく、色を3色に絞るのがベストです。基礎となるベースカラー・インテリアの主役となるメインカラー・メインを引き立たせるアクセントカラーで構成していきます。目に心地よく理想的とされている配分はベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%です。厳密に測る必要はありませんが、およその目安として頭に入れながらお部屋のインテリアを決めていきましょう。 差し色で遊び心を入れる 少し上級なコツになりますが、あえて差し色を入れることで格段におしゃれに仕上げることができます。あえてインパクトのある色を選び、スパイス的にインテリアに効かせることができるのです。あまり大きな家具を差し色にすると全体のバランスが崩れかねません。クッションなどの小物を差し色にすることでバランスよく全体が引き締まり、おしゃれに仕上げることができます。 観葉植物や絵画でフォーカルポイントを作る フォーカルポイントとは注視点という意味です。おもわず目が行く場所をあえて作ることで部屋の印象がぼやけず、メリハリを持たせることができます。フォーカルポイントには観葉植物や絵画、鏡がおすすめです。視覚効果が高まる上にお部屋を広く感じさせる効果もあります。いくつもフォーカルポイントを置くのではなく、文字通り目を引かせるように大きくワンポイントで置くのがコツです。お部屋に広さや奥行きを持たせ、ゆとりを感じさせることができるでしょう。 照明を大事に使う 照明はお部屋の雰囲気作りを左右する大事なアイテムです。間接照明やスポット照明を取り入れることで、お部屋にふんわりとした暖かい印象を持たせることができます。間接照明と観葉植物を組み合わせることで、お部屋の雰囲気をおしゃれに仕上げることが可能に。間接照明はお部屋の高さを強調することができますので、広々とした印象もプラスできます。 収納をうまく使ってスタイリッシュに 収納をうまく使うことで生活感をほどよく抑えながら、おしゃれに仕上げることができます。特にキッチン周りは壁面を上手に使い、きれいに整頓することで収納スペースがインテリアに早変わりします。リビングにはウォールシェルフを取り付けることで、小物を賢く収納しておきましょう。クローゼットの中も収納ボックスや収納ケースをうまく使うことで、効率よくおしゃれに収納することができます。 ファブリックをジャストサイズにする カーテンやベッドカバーなどのファブリックはかならずジャストサイズで調整しましょう。例えどんなにカラーの相性がよく、インテリアに溶けこんでいたとしてもジャストサイズでなければ途端にだらしない印象になってしまいます。しかし、逆をいえばファブリックはサイズさえ合っていれば遊ぶことができるポイントです。差し色を入れてみたり、好きな色を入れてみたりするなどして冒険してみるのも一つの手です。 ワンランク上のインテリアを目指すための3つのポイント インテリアをおしゃれにするためのポイントをご紹介してきましたが、もうワンランク上のおしゃれな部屋にするにはどうすれば良いでしょうか。難しく考える必要はなく、3つのポイントを頭に置くことで目指すことができるのです。もっとおしゃれにお部屋をコーディネートしたい方にぜひ参考にしていただき、今後のインテリアを決める際に活かしていただければ幸いです。 コーディネートの引き出しを増やす雑誌やSNSなどでおしゃれなコーディネートをチェックして、コーディネートの引き出しを増やしていきましょう。引き出しがあることで自分好みのインテリアを見つけた時に、どうやってお部屋に落とし込むかをイメージしやすくなります。家具の下見に行く際にもコーディネートの引き出しがあることで、思わぬ組み合わせを思いつきやすくなります。常に情報のアンテナをはっておくことで一歩上のコーディネートを実現しましょう。 こだわりのアイテムを一つ決めるコーディネートの際にこだわりのアイテムを一つだけでも決めておくことで、お部屋が持つテーマが明確になります。どうやってこだわりのアイテムを際立たせていくか、目的がはっきりするのでコーディネートもしやすくなります。テーマがはっきりしていないと、どうしてもお部屋の雰囲気がぼやけてしまいます。お部屋に個性を持たせる上でこだわりのアイテムは決めておくべきでしょう。 コーディネートに統一感を持たせるコーディネートはカラーバランスも大事ですが、統一感も大事です。様々なジャンルのインテリアがお部屋に並ぶと雑多な雰囲気が出てしまいます。お部屋ごとにコーディネートの統一感をもたせ、ばらつきがないように配慮しましょう。 まとめインテリアを上手に仕上げるコツはカラーやコンセプトをしっかりと決め、ブレがないようにすることです。フォーカルポイントや照明などをうまく使い、おしゃれに仕上げていきましょう。インテリアの上達においてプロのコーディネートを見て勉強することは欠かせません。SNSや専用サイトで何パターンも見てコーディネートの引き出しを増やしていきましょう。 いえとち本舗の会員なら家づくりのお得情報やプロが手掛けたコーディネートが見放題です。無料で会員登録できますので、お家のことでお悩みの方はぜひいえとち本舗に登録してみましょう。
-
新築祝いは何を渡す?おすすめプレゼント・金額・時期・マナーを解説
新築の購入はとても喜ばしくめでたいことです。夢のマイホームを手に入れて幸せな気持ちになっていますから、こちら側も盛大に祝ってあげたいですよね。新築を建てた方には、新築祝いを贈るのが一般的な習慣です。普段からお世話になっている感謝の気持ちを込めながら素敵な贈り物を贈りたいものです。では、ふさわしい贈り物とは何か、悩まれる方も多いはずです。今回は、新築祝いにおすすめの贈り物や費用相場、渡すタイミング、マナーについてご紹介していきたいと思います。 新築祝いに定番の贈り物新築祝いは何を贈ればいいのだろうと悩まれている方もいると思います。調べてみるといろいろ種類があって、どれを選べばいいか、なんて思ってしまいますよね。一般的にどんなものが新築祝いの贈り物に選ばれるのかというと下記のものがよく選ばれています。 現金商品券・ギフトカードカタログギフト家電製品洗剤タオルお菓子アルコール類キッチン用品 新築祝いの贈り物の中には物品の他に現金や商品券を贈る方もいます。洗剤やタオル、キッチン用品など普段使う日用品は喜ばれる事が多く定番品、お菓子も日持ちするものなら贈り物におすすめです。 お札やギフトカードを包む時は枚数を奇数にする現金やギフトカードなどの商品券を贈る場合は、決まったマナーがありますので、贈り方を間違えてしまうと、返って失礼な行為となってしまいます。現金や商品券を包む場合は、奇数の金額を包む事がマナーとなっています。例えば「1、3、5、7」の数字です。ただし、9の数字は「苦」を連想させるため祝事では控える傾向にあります。また、人によっては現金を贈り物として渡すのは雑だと感じる方もいます。気心の知れた相手なら問題はなさそうですが、上司などの目上の人に贈る時は、現金ではなくギフトカードや商品カタログを選んだ方がいいかもしれません。 好きなものを選ぶ事ができるカタログギフトカタログギフトは、カタログの中に載るたくさんの商品や食べ物から好きなものを選ぶ事ができるので、新築祝いの贈り物として人気となっています。カタログギフトのバリエーションも豊富で、家具や雑貨のカタログギフト、食べ物のカタログギフト、食事やレジャー、旅行などの体験型のカタログギフトなどがあります。カタログギフトは金額別に種類が分けられているので、贈る側も選びやすいものとなっています。 洗剤やタオルなどの日用品も喜ばれる新築祝いに限らず贈り物で選ばれる事が多いのが洗剤やタオルなどの日用品です。日用品は普段の生活で使う消耗品ですから、あって困らないため喜ばれる贈り物でしょう。また、現金や商品券などは抵抗があるという方にもおすすめです。タオルも普段使う品質のものを選ぶのではなく、今治タオルのような高級タオルを選ぶと特別感があっておすすめです。値段も1万円台までの商品がたくさんありますので、リーズナブルでありながら高級感のある特別な贈り物として新築祝いにぴったりです。 お菓子も定番!ただし選んではいけない物もあるので注意新築祝いに食べ物を贈る方もたくさんいます。ただし、食べ物を贈る場合は、選ばない方がいい食べ物もあるため注意が必要です。まず、日持ちしない食べ物は期限内までに食べないといけないため、引っ越し時など忙しい時期にはあまり適していません。そのため、できるだけ日持ちする食べ物を選ぶといいでしょう。また、最近では食べ物に含まれるものにアレルギーの症状を起こしてしまうケースもありますので、贈る人の好みや家族構成などもよく考えて選ぶ事が大事です。ビールなどのアルコール類も贈り物として定番ですが、人によってはお酒を飲まない方もいますので、こちらも相手の好みを考えて選びましょう。 新築祝いで渡してはいけない贈物新築祝いの贈り物の中には、縁起の悪いとされる贈り物もあるため注意しましょう。一般的に新築祝いの贈り物に適さないものが下記になります。 火を思い浮かばせるもの新居を傷つけるもの 「火を思い浮かばせるもの」は新居の火災などを思い浮かばせてしまい、贈り物としては縁起の悪いとされていますので注意しましょう。火を連想させるものというのは、例えば鍋、フライパン、トースター、ライター、ガスコンロ、ストーブ、お香などが該当します。 もう一つ贈り物としてマナー違反となってしまうのが、新居を傷つけてしまう贈り物です。これはどんなものかというと、例えば壁に穴を開けないと飾れない絵画や壁掛け時計などのインテリアです。新しい家を傷つけないと使えない物を贈ってしまうのは失礼に当たりますので気を付けましょう。 あまり喜ばれない贈り物とは新築祝いを贈るのなら相手が喜ぶ物を贈りたいものです。中にはあまり喜ばれない物もありますので、どんな物を避けておいた方がいいのかチェックしておきましょう。一般的に新築祝いで喜ばれない贈り物は下記の物があります。 観葉植物、花食器 観葉植物や花は、普段からガーデニングなど植物を育てるのを趣味にしている方ならいいですが、そうではない方には育てるのが大変で贈り物としてあまり喜ばれない可能性があります。また、もし枯れてしまったら処分も大変ですし、虫がわいて嫌な気持ちを抱かせてしまう可能性もあるでしょう。花などの植物を新築祝いの贈り物に選ばれるのなら、普段からお花を趣味としている方のみに贈る方が無難です。 また、新築祝いに食器を選ぶのもあまり喜ばれない傾向にあります。食器が喜ばれない理由は、どの家庭もすでに必要な分の食器は揃っているからです。使う食器はある程度決まっている物ですから、使うタイミングも中々ありませんし、使わない場合は置く場所を余計にとってしまう事になります。その他にもデザインなど趣味が合わない可能性も考えられるため、食器を贈り物として選ぶ際は、余程相手の趣味をよくわかっている場合や高級な食器を選ぶなど、相手が喜んでくれそうな食器を選ぶ必要があるでしょう。 新築祝いを渡すタイミング新築祝いの贈り物を渡すタイミングは、一般的に新居に引っ越し後の1〜2ヶ月以内と言われています。また、新築のお披露目会を催す場合は、贈り物を持参して渡すのが一般的です。家電など持っていく事が難しい贈り物は、お披露目会の前に届くように手配しておきましょう。たくさんの人を集めてパーティーするような大々的なお披露目会でなくとも、新居に招待された場合は、お披露目会となります。 新築祝いの費用相場費用相場は相手との関係性によって金額が変わります。両親や親戚、兄弟などは1万円〜5万円ほどが一般的です。近しい親族の場合は、家の購入費用として当てて欲しい、という意味でさらに高額のお祝いを渡す場合もあります。友人や知人、上司や部下などの職場の人は5,000円〜1万円ほどが目安となっています。 熨斗(のし)をつけるのがマナー新築祝いの贈り物は熨斗(のし)をつけるのがマナーとなっています。贈り物にかける熨斗(のし)は、包装紙の外側に貼る「外のし」が適切で、「内のし」は内祝いで用いられます。熨斗(のし)にかける水引きは紅白の蝶結びのものを選び、表書きは「御新築御祝」と書きます。表書きはその他にも「祝御新築」や「新築御祝」としても大丈夫です。熨斗(のし)の下部には贈り主である自分の名前を書きましょう。 まとめ新築祝いには相手に失礼のないように守らなければならないマナーがあります。また、贈り物にも相手が喜ぶ物と喜ばない物があり、新築祝いには相応しくない物もあるので注意しましょう。贈る相手は新築での新しい生活が始まります。気持ちよく新しい生活を始める事ができるように、相手の気持ちをよく考えて、相手が喜んでもらえるような素敵な贈り物を渡しましょう。いえとち本舗では、新築住宅の資料などを無料で提供しています。もし、新築住宅にご興味がありましたらご参考にしていただけたらと思います。https://smarthouse-yamaguchi.jp/member/
-
スマートハウスはどんな住宅?メリット・デメリットと設備機器を解説
IT技術がどんどんと進んでいる中、私たちが生活する住宅もIT化が進んでいます。スマートハウスは、そのITを使って快適な生活と普段の生活に必要なエネルギーを管理し、効率的に使える住宅を目指しています。では、スマートハウスによって私たちの暮らしはどう変わるのでしょうか?今回の記事ではスマートハウスとはどんな住宅か、スマートハウスの魅力とメリット・デメリットについてご紹介していきます。 スマートハウスとはどんな住宅?スマートハウスとは、1980年代にアメリカで提唱された住宅の概念で、IT(情報技術)を使って暮らしに必要なエネルギーを最適に制御したり、管理できたりする住宅をいいます。暮らしに必要なエネルギーとは、例えば電力や水道、ガスなどがあります。こういったエネルギーをHEMS(ヘムス)や太陽光発電システム、蓄電池などの機器を使って、最適化し、エネルギーマネジメントを行うことができます。スマートハウスは光熱費を抑え、CO2排出の削減も実現できる省エネ住宅として注目されています。 スマートハウスの重要な3つのエネルギー スマートハウスの重要となるエネルギーは3つあります。それは、「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」の3つです。 創エネ:太陽光発電システムなど使用して自給自足でエネルギーをつくる仕組み蓄エネ:家庭内でつくったエネルギーを貯めるための仕組み省エネ:生活で使用するエネルギーの消費を抑える仕組みスマートハウスは「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」の3つのエネルギーを軸にコントロールして、使用を最適化するエネルギー全体のマネージメントができる住宅です。 スマートハウスの設備スマートハウスの重要な設備は下記の3つの設備です。 HEMS(ヘムス)蓄電池太陽光発電ソーラーパネル HEMS(ヘムス) HEMS(ヘムス)は「Home-Energy-Management-System」の略で、使用電力量や水使用量、ガス使用量をモニター画面で確認することができ、履歴として過去の情報を残すことができます。太陽光発電システムでつくられた電力量や蓄電池に蓄えられている電力量、現在使用している電力量などの情報もHEMS(ヘムス)で確認できます。 蓄電池 太陽光発電でつくられた電気は蓄電池に蓄えられ、必要に応じて使用することができます。安価な深夜電力を蓄電池に貯めて日中に使用すれば、光熱費を抑えることも可能です。また、蓄電池に電気を蓄えておくことで、停電時や災害時の際も非常電源として効果を発揮することができます。 太陽光発電ソーラーパネル 太陽光発電ソーラーパネルは、屋根や屋上に設置して電気をつくることができます。太陽光発電ソーラーパネルでつくられた電気は蓄電池に蓄えられ、家庭内の設備機器や家電に使用することが可能です。電気を自給自足でつくる仕組みがあることで、毎月かかる光熱費を抑えることが可能です。 スマートハウスに関係するその他の設備 スマートハウスに関係する機器は他にもあり、EV車(電気自動車)やエネファーム(家庭用燃料電池)などがあります。EV車はV2H機器を導入することで、EV車(電気自動車)を家庭用蓄電池の代わりとして利用することができます。エネファームは家庭内で電気をつくりながらお湯も同時につくり出すことができ、つくられた電気は家電などにも利用できる家庭用燃料電池です。 スマートホーム(Iot住宅)の違いスマートハウスとスマートホームは、名前が似ていることから混同している方も少なくありません。スマートホームはインターネットを活用して、スマートフォンやスマートスピーカーを使用し、生活で使う様々な家電をリモートコントロール(遠隔操作)することができます。スマートホームに対応するスマート家電は、照明器具やエアコンなどがあり、ドアの鍵の施錠・解錠もスマートフォンによって操作することができます。つまりスマートホームは、IT化によって生活の利便性を高めた住宅のことです。 スマートハウスのメリットスマートハウスのメリットをポイントとしてあげるのなら下記のことがあります。 光熱費の削減エネルギーの最適な制限・管理が可能災害時に有効な非常電源として利用できる高断熱・高気密の家で快適な暮らしが可能スマートハウスはHEMS(ヘムス)を導入することで、エネルギーの見える化により電気の使用量の多い家電の見直しやエネルギーの最適化を行うことが可能です。太陽光発電してつくられた電気も生活に活用していけば、光熱費の節約に繋がり経済的に貢献することが期待できます。スマートハウスは電気を使うときに電気会社から電気を供給してもらう他に、電気を貯めておくことができるため、災害時や停電などのトラブルが発生した際に非常電力として効果を発揮します。また、スマートハウスは省エネ化できる設計の観点から快適な生活空間となるように、高断熱・高気密化した住宅となっているため冬は暖かく、夏は涼しいつくりになっています。 スマートハウスのデメリットスマートハウスが与えてくれる効果はとても大きいのですが、デメリットも少なからずあります。スマートハウスのデメリットは下記のことがあげられます。 導入費用が高額・定期的なメンテナンスも必要HEMSの普及率が低いスマートハウスにするには、太陽光発電ソーラーパネルや蓄電池、HEMS(ヘムス)など導入しなければいけない設備があります。そのため、スマートハウスに必要な設備の導入費用が高額になりやすいことがデメリットです。また、HEMS(ヘムス)の普及率の低さも問題です。HEMS(ヘムス)の普及率が低いことはどんな意味をするかというと、認知度が低い、信用性に欠ける、ということが問題となっています。また、普及率が低いためか、HEMS(ヘムス)の通信規格に対応する電化製品の数がまだそこまで多くありません。これからスマートハウスが一般化されていけば家電などのスマートハウスと連携できる製品も増えてくると思いますが、現状はまだ多くはないのが問題と言えます。 国もすすめるスマートハウスと補助金の交付家庭でのエネルギー消費を削減しCO2排出を抑制する高い省エネ住宅の普及が求められ、 政府はZ E H住宅などの普及をすすめています。参考引用元:経済産業省 資源エネルギー庁スマートハウスに関連する補助金が実施されていますので、新築を建てる計画をされている方はぜひ利用することをおすすめします。下記はスマートハウスを建てる方も対象となる補助金事業です。 地域型住宅グリーン化事業ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)支援事業家庭用燃料電池システム導入支援事業(エネファーム設置補助)補助金事業は各年度によって実施内容を変更する場合がありますので、利用される方は必ず確認することが大切です。また、スマートハウスの補助金の交付は各地方自治体も実施していますので、お住まいの地域に補助金があるか確認してみましょう。 まとめ スマートハウスはこれからの時代のエネルギー効率の高い都市づくりに必要となってくる住宅です。「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を軸に、快適な生活環境とエネルギー全体の管理により光熱費の削減が期待できます。しかし、スマートハウスのような住宅のIT化というのは中々イメージがしにくいかもしれませんし、専門的な知識が必要です。これからスマートハウスを取り入れたいと思っている方や興味を持っている方は専門家に相談したり、資料請求をしてみたりすることをおすすめします。いえとち本舗は省エネ・創エネ住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を標準装備した住宅を提供しています。家づくりについてもっと知りたいという方は無料で資料を提供していますので、ぜひご利用ください。資料請求はこちら