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建物・家づくり
シンボルツリーの魅力は?おすすめの樹種やメリットなどを解説

シンボルツリーは外観を魅力的に見せてくれるシンボルとなります。樹木の種類はいくつもあって、その役割は見栄えの他にも遮蔽や日差し除けなど生活面でも役に立つ存在です。この記事ではシンボルツリーの魅力をいろいろとご紹介していきます。
シンボルツリーとは

住宅を引き立たせるためのポイントとなる樹木のことをシンボルツリーといいます。すてきな建物にはどこか引き込まれてしまうような魅力的な庭が続いています。そんな庭の魅力を一心に視線を集めさせるポイントとなるのがシンボルツリーです。
樹木があることで日の光の遮蔽や外部からの視線を遮る目隠し、光合成による空気の浄化など環境づくりにも一役買っています。視線に焦点を向けさせる役割の他にも、新築や改築、子供の出産などの祝福ごとの記念樹としても植えられることがあります。
どんな樹木を選ぶかということがポイントになりますが、環境や建物の雰囲気などを考慮する必要があり、条件に適した樹木を選ぶことがとても重要になります。景観、環境、生活などさまざまな目的を持ちながら、外観の雰囲気を大きく印象づけてくれる存在ですので、どんな樹木が適しているかしっかり計画して選んでいくことが大切です。
シンボルツリーを植えるメリットは?

庭のシンボル
視線を集め庭を引き立たせることができるメリットがあり、シンボルとなる樹木がそこにあることで外観を補い、魅力的な雰囲気を演出してくれます。シンボルツリーは気持ちを明るくさせ、快適な生活を届けてくれる存在となるでしょう。プライバシーや防犯性の確保
建物が建つ敷地は建築基準法に則って接道する義務があるため、外部からの視線に配慮することが重要です。シンボルツリーは、そんな視線を遮る役目を担っており、プライバシーや防犯の確保につながります。シンボルツリーの枝葉が敷地内や住宅内の生活を遮ってくれますので、安心して生活をおくることができるでしょう。環境づくり
樹木の光合成により空気をきれいにしてくれる効果が期待できます。その他にも風よけ、日差し避けなどにもシンボルツリーは役立ち、室内環境を整え居心地のいい生活を届けてくれます。また、耐火性のある樹木は火災の延焼防止になり、周辺の建物の延焼を防ぐ効果があります。シンボルツリーの種類について
常緑樹

年中緑の葉を保つ樹木を常緑樹といいます。落葉しないわけではありませんが、常に新芽を出すため、豊かな緑が外観を明るくさせてくれるでしょう。
【メリット】
葉を常に保っている状態のため、外部からの視線を遮蔽するのに効果があります。また、樹木の色彩が一年を通して維持されるため、自然の癒しを存分に楽しむことができる樹木です。
【デメリット】
冬でも葉を落とさないため日陰をつくりやすいのがデメリット。夏場は日が当たらないため室温上昇を抑えますが、冬の場合は日陰のせいで室温が下がってしまう原因にも。また、木陰となる場所に草花を植えてしまうと育たないため注意しましょう。
落葉樹

春から秋まで葉を茂らせ、冬は葉が落ちる樹木が落葉樹です。季節のうつろいで表情を変え、景観を楽しませてくれる特徴があります。
【メリット】
葉を茂らせる時期と葉を落とす時期があり、夏は茂らせた葉が木陰をつくり室温上昇を抑え、冬は葉が落ちるため日差しが室内にはいり室温を下げることを抑止してくれます。また、紅葉を楽しむことができるのも落葉樹の魅力といえます。
【デメリット】
冬は葉を落としてしまうため返って視線の遮蔽性は損なわれてしまいます。また、冬の季節は葉を落とすため庭のお手入れも必要です。
低木

樹木には高木と低木があり、低木は2〜3m内のあまり高く成長しない樹木のことです。低木にも常緑樹と落葉樹があります。
【メリット】
低木は大きく成長しないため、高くなりすぎてしまったり、枝葉が伸びすぎてしまったりした時の手入れの心配がなく管理が容易です。
【デメリット】
低木の場合は、高木と比べてそこまで高くならないため、外観を引き立たせるにはややインパクトが足りないと感じるかもしれません。また、生育するスピードもゆるやかですので、立派な姿になるまである程度年月がかかります。
鉢植えのシンボルツリー

管理が簡単でスペースをそこまで確保できない場所でも取り入れることができます。ベランダやテラスに配置することも可能ですので、マンション住まいの方にもおすすめです。
【メリット】
鉢に飢えているためレイアウトの変更が容易です、地面に植えた樹木はそう簡単に移動することはできませんが、鉢植えなら簡単に移動することができ、気分にまかせてレイアウトを変えることも。引っ越しなども移動が楽ですので、手軽に取り入れたいという方におすすめです。
【デメリット】
鉢に植えるという制約があるため樹種が限られてしまいます。また、成長すると植え替えが必要です。
おすすめのシンボルツリー

常緑樹
【オリーブ】モクセイ科オリーブ属
洋風のお家にぴったりな人気のあるオリーブ。強い日差しと乾燥に耐性があり、虫もつきにくい特徴があります。色の濃い緑の葉がどこか涼しさを感じさせてくれてお庭を彩ってくれるでしょう。
【ソヨゴ】
モチノキ科モチノキ属
軽やかな印象があり、重たさや圧迫感を感じさせず、落ち着いた雰囲気は和風、洋風問わないナチュラルさがあります。枝の伸びも一年間で20cm程度ですので、伸びた枝で外壁を傷つけたくないという方に向いています。
落葉樹
【ハナミズキ】ミズキ科ミズキ属
古くから親しまれている落葉樹。花を咲かせ紅葉を楽しませてくれる季節感のあるシンボルツリーです。花の色はピンクや白、赤など種類も多岐に渡り、スリムな姿と維持のしやすさも魅力的です。
【イロハモミジ】
ムクロジ科カエデ属
同じく植木として古くから親しまれているイロハモミジ。美しい姿は和風建築を一層引き立たせる魅力があります。樹木の高さは3〜4mほどを想定しておくこと。植栽スペースを余裕持って確保する必要はありますが、立地や環境がぴったりあえばとても魅力的なシンボルツリーになります。
低木
【ビバーナム・スノーボール】スイカズラ科
かわいらしい丸い形の花が特徴的で、緑から白に変わる花は季節の変化を感じることができます。日当たりが多少悪くても育ってくれる丈夫な品種ですので、初心者の方にもおすすめです。
【ドウダンツツジ】
ツツジ科
丸く小さな花が繊細さを演出し、花の美しさを鑑賞することができます。昔から人気のある庭木で生垣にも使われる低木の落葉樹です。ドウダンツツジは春に咲く花と秋の紅葉と一年中楽しめる数少ない落葉樹の一つになります。
鉢植え
【ブルーベリー】ツツジ科
春に小さなつぼみ型の花を咲かせる落葉低木。低木ですから狭い庭や鉢植えでも楽しめるのが魅力。かわいい白い花と枝に実らす果実、秋は紅葉の美しさと、季節の変化を感じさせてくれます。
【ミモザ(アカシア)】
モクセイ科トネリコ属
開花期は2〜4月、幹は直立する美しさがあり、シルバーリーフという銀色がかった緑色の葉と明るく元気な黄色い花を咲かせます。樹高は3〜5mほどとサイズがちょうどいい樹木で、鉢植えにすると成長を抑え管理がしやすくなります。
まとめ
シンボルツリーは外観を引き立たせる効果があり、家のシンボルになります。見栄えだけでなく、目隠しや生活環境を整えてくれる効果も期待できますので、ぜひ家づくりの際はすてきなシンボルツリーを植えてあげましょう。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。
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ウォークインクローゼットとは?収納のコツもご紹介
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勾配天井とは?メリット・デメリットは?照明を選ぶ際のコツも紹介
勾配天井と聞くと名前がすでに物語っているように、なんとなくどんな天井かイメージがつくかと思います。しかし、具体的にはどんな特徴やメリットがあるのか知らない方も多いかもしれません。この記事では勾配天井とはどんな天井か、メリットやデメリット、空間づくりに必要な照明器具の選び方をご紹介します。1 勾配天井とは?2 勾配天井のメリット 3 勾配天井のデメリット4 勾配天井に取り付ける照明の選び方5 まとめ勾配天井とは? 勾配天井とは屋根の傾斜を活かして仕上げた天井のことをいいます。名前のとおり天井に傾斜があるため、低いところから高く上がっていく天井は奥行きの広がりと開放感を生み出してくれます。通常の天井は梁の下に野縁という骨組みを組みボードを張って仕上げているので、天井はフラットに仕上がり屋根の構造もボードで塞がってしまいますが、勾配天井の場合は屋根構造の梁を見せる仕上げ方も可能です。天井に動きが生まれ、天井高の違いを活かして間取りをゾーニングすればメリハリのある立体的な空間も演出することができます。勾配天井は屋根の形状で仕上がり方が左右され、切妻屋根や片流れ屋根などどんな屋根を採用するかで勾配天井の形も変わってきます。また、北側斜線制限のかかる屋根を活かして勾配天井にするというケースもあります。 勾配天井のメリット 勾配天井の大きなメリットは空間に開放感を与えてくれるということです。一般的な天井高は2.4mですが、勾配天井にすることでさらに天井を高くすることができ、低いところから高く上がっていくことで視線が縦に抜けて広がりを感じさせてくれます。勾配天井は吹き抜けの組み合わせと相性が良く、高窓を設置することで光が部屋に差し込み明るく開放的な部屋になります。また、採光の他に暖かい空気を外に出すのにも役立ちますので空気の循環も良くなります。内装の見せ方としても勾配天井は優れており、屋根構造である梁を空間のデザインとしておしゃれに見せることも可能です。勾配天井は空間の一部として使えますので、リビングなどの居住スペースの他にロフトなどの収納としても有効活用することができますので、収納スペースの確保ができないという方にもおすすめです。北側斜線制限のかかる家の場合は、制限のかかる屋根を有効活用して勾配天井にするのも一つの方法です。天井が低いところは落ち着きが生まれ、窓も低くなるためプライバシーを確保することもできます。 勾配天井のデメリット 勾配天井を取り入れる際に注意すべきことはコストが掛かるということです。天井の面積が増えますので、通常のフラットに仕上げる天井よりも施工手間や材料費は高くなり、どのくらいの予算を掛けていくかかがポイントになります。また、新築時の予算だけを考えるのではなく、後々必要になるメンテナンスの費用も事前に計画しておくことが大切です。数十年後にはクロスや塗装、塗壁などメンテナンスが必要になり工事のお金が掛かります。勾配天井の場合は高さもあるため脚立では作業ができず、室内に足場を設置するケースもあり、通常の部屋と比べて工事代が高くなるかもしれません。また、断熱性能が低いと冷暖房効率が悪くなり部屋の快適性が損なうばかりか光熱費も掛かってしまいます。勾配天井を取り入れる時は快適な室温を維持できる断熱性を持たせることが重要です。また、日頃のお掃除のことも忘れてはいけません。梁やシーリングファンには埃が溜まり定期的に掃除をしなければいけませんが、高い場所にあるため掃除は手軽とは言えません。脚立に登ったり、伸縮できるモップを使ったりと掃除の負担を感じることもありますので、勾配天井を取り入れる時は毎日のお手入れのことも対策しておきましょう。 勾配天井に取り付ける照明の選び方 快適な空間づくりはどんな照明を取り付けるかも重要なポイントです。各照明器具は特徴が異なり、光の照らし方も変わるため、イメージしている部屋に合った照明選びが大切です。また、単に部屋を明るくする目的で照明を設置するのではなく、光を見せるというのも大切です。レストランやカフェのようにインテリアとして照明を見せ、絵画や雑貨などに明かりを照らして存在感を与える演出もできます。ここでは勾配天井に取り付ける照明の種類や選び方をお伝えしていきます。シーリングライト シーリングライトは天井にある電源ソケットに接続して固定する照明で、価格も安価なため住宅に多く普及している照明器具です。通常のフラットの天井なら部屋全体を照らすことができ有効なのですが、勾配天井の場合は光を照らす方向が傾くため部屋を明るくするにはあまり向いていません。また、照明器具が傾斜に合わせて固定されるため、器具自体が重力に逆らいソケット部分に負荷がかかり取り付け強度に問題が生じてしまいます。もし、勾配天井にシーリングライトを取り付ける場合は器具の傾きがないようにパッキンなどを当てて水平に固定する必要があります。勾配天井での照明器具としては光の届け方に工夫が必要ですし、見栄えとしてもあまり良くはありませんので、シーリングライトは避けた方が無難かもしれません。ペンダントライト 天井から吊り下げるタイプの照明がペンダントライトです。天井から下がる位置に照明器具がくるため、光が手元に届きダイニングテーブルやカウンターのところの設置に適しています。ペンダントライトは光の範囲が狭くなりがちですが、複数のペンダントライトを連続して設置することで明かりの確保とおしゃれな空間を演出することができます。吊るすタイプの照明ですので、地震などの揺れには注意が必要です。ガラスなど割れる素材が使われているペンダントライトだと落下した時に怪我をしてしまう恐れがありますので、割れにくい素材の器具を選ぶといいでしょう。ダウンライト 天井に埋め込むタイプの照明がダウンライトです。ダウンライトは一つのみで部屋を照らすのではなく、複数のダウンライトを天井に埋め込んで部屋に光を届けます。デザイン的にも勾配天井の邪魔にならずおしゃれな空間を演出してくれます。ダウンライトを採用する際は傾斜天井に対応したものを選びましょう。天井の傾斜角度に合わせて壁面や床面を照らすことができます。また、間接照明としてもダウンライトは有効です。テレビや絵画、ニッチにあるオブジェ、ベッドの枕元、などピンポイントに光を照らすことで特別な空間を作り出してくれます。シーリングファン 照明とファンを組み合わせたタイプがシーリングファンです。ファンのプロペラが回ることで空気が循環し、冷暖房で整えた空気が部屋に広がり快適な室内環境にしてくれます。空気が流れるため冷暖房効率が向上することにより節電の効果も期待でき、室温が整えにくい勾配天井にシーリングファンは適しています。器具のサイズも大きいため存在感があり、空間をデザインするアクセントにもなります。温かみを感じさせる木材を使用したプロペラやモダンな薄型デザインのシーリングファンもあります。また、設置方法も天井に直付けするタイプと天井から吊るすタイプがありますので、空間のテイストに合わせて照明を選ぶことができます。 まとめ 勾配天井は傾斜を持たせた天井で、空間に開放感を与えることができます。光を取り入れ明るい部屋にすることができますので、家族が集まるリビングにもぴったりです。天井高の低いところと高いところで部屋を用途別に分けてあげれば、立体的な空間となりメリハリが生まれます。動きのある空間となりますので通常のフラット天井よりも視野が広がり、開放性を感じさせてくれるでしょう。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。資料請求はこちらからさらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。会員登録はこちらから