ブログ/コラム
Blog/Column
建物・家づくり
インナーバルコニーとは?メリットや活用事例を解説

新築住宅を建てるとき、ついつい興味が湧いてくる「インナーバルコニー」。
インナーバルコニーのスタイリッシュさや使い勝手の良さに、魅力を感じている人は多いでしょう。
しかし、インナーバルコニーがどういったもので、何がすぐれているのかわからない人も多いはず。
「嫁が『インナーバルコニーが欲しい!』と言い出しているが、一体なんのことだ?」と不思議に思っている男性もいるかもしれません。
本記事では、インナーバルコニーのメリットやデメリット、活用事例について解説します。
本記事を読めば、インナーバルコニーが必要かどうか、はっきりとわかるはずです。
目次
インナーバルコニーとは?

まずは、インナーバルコニーがどういったスペースなのか解説しましょう。
インナーバルコニーとは、一言で言えば、「バルコニーのうち、大部分が屋根でおおわれている場所」のことです。
もっとわかりやすく言うと、「ベランダのような場所だけれど、屋根はついている」といった状態ですね。
ちなみにインナーバルコニーにはちゃんとした基準があり、屋根で覆われている部分の奥行きは90cm以上でなければいけません。
インナーバルコニーは、後ほど詳しく解説するようにさまざまなメリットがあり、最近では間取りとして積極的に取り入れられるようになりました。
インナーバルコニーのメリット・デメリット

なんとなくお洒落なイメージが湧いてくるインナーバルコニー。
具体的に、どんなメリットとデメリットがあるのか考えてみましょう。
まず、メリットとしては以下のような点が挙げられます。
第一に、設置する位置を工夫すれば「リビングが延長される」という点。
つまりリビングとインナーバルコニーを直結させることで、実質的にリビングを広げることが可能です。
さらにインナーバルコニーの部分は、光や風、外の気温を味わえます。
リビングにいながらも、外の空気感が楽しめるわけですね。
また、「屋外ではあるけれど、屋根はついている」という点も大きなメリットです。
最低でも90cmが屋根で覆われているということは、やはり洗濯物を干すうえでとても便利。
雨の日でも、何ら問題なく洗濯物を干せます。
急な雨が降ってきても、インナーバルコニーなら基本的に安心です。
できるだけ奥張ったところで干せば、横殴りな雨が降ってきても大丈夫。
ほかにもイスとテーブルを置いてカフェテリア風に仕上げる、子供たちの遊び道具を置くなど、さまざまな活用方法が考えられます。
最後に、「人の目を気にしなくてもよい」といデメリットも紹介しておきましょう。
インナーバルコニーは二階に作られる構造なので、基本的には外にいる人たちよりも目線は高いわけです。
一階では御近所さんや通行人の視界に入ってしまいますが、インナーバルコニーではそうではありません。
インナーバルコニーでは、人の目をほとんど気にせず、プライベートな時間が楽しめるはずです。
快適ながらプライバシーも守れられるのは、インナーバルコニーならではのメリットと言えるでしょう。
一方で、インナーバルコニーにはデメリットもあります。
デメリットとしては、大きく分けてふたつ挙げられるでしょう。
ひとつ目は、やはり費用がかかりやすいというところ。
インナーバルコニーにかかる費用は、スタンダードなバルコニーと比較して2倍前後とされています。
インナーバルコニー自体は実に魅力的ですが、2倍も費用がかかるなら、設置はためらわれますよね。
無理なくインナーバルコニーを設置するなら、他の部分で費用をおさえるといった工夫も必要となるでしょう。
絶対に必要な間取りではないので、配偶者からの同意を得るのも少したいへんになるかもしれません。
ふたつ目は、日当たりがよくないところ。
インナーバルコニーのメリットは、やはり屋根があるところから生まれています。
しかし屋根があるということは、日当たりを悪くするとも言い換えられるわけです。
日当たりを確保したい場合は、設置する場所を工夫しなければいけません。
天窓を設置するといった方法も考えられますが、それだとインナーバルコニー特有の開放感は低減されてしまいます。
というようにインナーバルコニーを設置するうえでは、日当たりとの付き合い方をしっかり考えておく必要があるわけです。
インナーバルコニーの活用事例

というように気になるデメリットもありますが、インナーバルコニーが実に魅力的な場所であることは間違いありません。
とはいえ、具体的にインナーバルコニーをどのように活用するか、ピンとこない人も多いでしょう。
下記では、インナーバルコニーの活用事例について、いくつか紹介します。
インナーバルコニーをより有効に、そしてスタイリッシュに活用したい場合は、ぜひ参考としてください。
①バルコニーを”部屋”にして、最高のリラックス空間に

https://www.instagram.com/p/BhMPn1ynmpG/?utm_source=ig_web_copy_link
ひとつめは、バルコニーを部屋のように仕上げる活用。
画像のように屋根下部分に家具を置けば、たいへん開放的、そしてスタイリッシュな空間が出来上がります。
これに心を引かれない人は、そうそういないでしょう。
外とつながっている場所でくつろぐことは、家の中でで過ごすのと、また一味違った趣があります。
リラックスやリフレッシュの場所としては、これ以上なく素晴らしいものとなるはずです。
②カフェテリアのような、フォトジェニックな空間を作る

https://www.instagram.com/p/B9K52YfgdDx/?utm_source=ig_web_copy_link
ふたつめは、カフェテリアのようにイスとテーブルを設置するスタイル。
インナーバルコニーの活用方法としては、もっともスタンダードな形ですね。
ただイスとテーブル、そして少々の観葉植物を置くだけて、とてもスタイリッシュな空間に仕上がります。
カフェテリアのようなスタイルは、再現するのが実に簡単です。
インナーバルコニーが手に入ったら、まずはこういったアレンジメントから試してみるとよいいでしょう。
インナーバルコニーをつくるときに注意することは?

上記のような活用事例を見て、「絶対に設置したい!」という気持ちになる人もいるはずでしょう。
とはいえ、インナーバルコニーを設置するときは、ふたつほど注意点があります。
注意点を踏まえたうえで、ベストなインナーバルコニーを設置しましょう。
ひとつ目の注意点は、「活用方法に応じて動線を意識すること」。
たとえばインナーバルコニーを「開放的な場所」として活用するなら、やはり外とのつながりを強く感じられるようにしたいところです。
具体的にはリビングと連結させる、できるだけ屋根を小さくするといった工夫が考えられます。
逆にプライバシーの問題などから、「外とのつながりはさほど必要でない」という人も多いでしょう。
だとすればできるだけ屋根は小さくしたほうが、よりプライベートな空間となります。
また外壁を高くするなどして、できるだけ人の目が届かないようにするといった方法もあるでしょう。
ふたつ目は、「インナーバルコニーに出すものを、格納できる場所を用意しておくこと」。
インナーバルコニーにいろいろと置くのは楽しいものですが、天候次第では一時的に(本当の意味での)屋内に格納しなければいけない場面もあります。
よって、それだけの家具やアイテムを格納する場所を用意しておかなければいけません。
まとめ

わかりやすく言ってしまえば「ベランダに屋根がついているだけ」なのに、インナーバルコニーの醸し出す雰囲気は、人々を魅了して止みません。
「嫁が欲しいと言っていたけど、たしかに悪くなさそうだな......」と思い直した人もいるのではないでしょうか?
費用面など問題などもありますが、インナーバルコニーだけがあるだけで、普段の暮らしはグッと明るく、そしてスタイリッシュになるはずです。
ぜひともインナーバルコニーを設置する方向で、検討してみてください。
いえとち本舗では、インナーバルコニーはもちろん、住まいや家づくりに関する情報とコンテンツを多数配信しています。
「インナーバルコニーが欲しいけど、うまく設置する方法が思いつかない」なんて思っている人もいるでしょう。
いえとち本舗なら、とっておきの解決方法が見つかるかもしれません。
ぜひ一度、資料請求、および会員登録をしてみてください。
資料請求する
会員登録する
関連記事
-
平屋を安く建てる方法を解説!ローコスト住宅なら1,000万円台も可能
近年、平屋の人気が高まっており、平屋の建築を検討されている方は多いでしょう。平屋は2階建てよりも坪単価が高くなる傾向がありますが、工夫をすると1,000万円台でも建てられる可能性があります。この記事では、平屋を安く建てる方法を解説します。どのようにすれば平屋を安く建てられるかがわかるようになるでしょう。 1.平屋を安く建てることは可能?2.平屋を安く建てる方法【準備】2-1.予算を明確に設定する2-2.情報収集をする3.平屋を安く建てる方法【設計・デザイン】3-1.シンプルな外観・間取りにする3-2.無駄なスペースを減らす3-3.規格住宅にする4.平屋を安く建てる方法【業者選び】4-1.平屋のローコスト住宅を得意とするハウスメーカーを選ぶ4-2.各業者の標準仕様を確認する4-3.複数の業者から見積もりを取る5.平屋を安く建てる方法【コスト削減のアイデア】5-1.補助金・助成金・減税制度を利用する5-2.中古の平屋をリノベーションする5-3.省エネ住宅やZEH住宅を検討する6.平屋を安く建てる際の注意点6-1.安さだけを追求しない6-2.オプション費用を考慮する6-3.坪単価ではなく総額で考える7.平屋を安く建てる際によくある質問7-1.2階建てと平屋ではどちらが安いですか?7-2.15坪や20坪の平屋を建てるにはいくらお金がかかりますか?8.さまざまな方法で平屋を安く建てることは可能! 1.平屋を安く建てることは可能? ローコスト住宅を選ぶなどの方法で、平屋を安く建てることは可能です。ローコスト住宅とは、間取りや設備を標準仕様としてパッケージ化したセミオーダータイプの注文住宅を指します。一般的な注文住宅と比べると設計の自由度は低いですが、価格を低く抑えられます。 一般的な注文住宅の建築費の坪単価は90~100万円程度であるのに対し、ローコスト住宅なら大手ビルダーの70%程度のコストで建築が可能です。20~25坪程度の標準仕様の2LDKだと、1,000万円台で建てられる可能性があります。 ただし、これは建物の本体工事費だけの価格であり、付帯工事費や諸経費、土地を所有していない場合は土地代などが別途必要になります。 2.平屋を安く建てる方法【準備】 平屋を安く建てるには、予算を明確に定めたうえで情報収集をしっかり行い、計画的に準備を進めることが大切です。準備を疎かにすると予算オーバーになったり、希望に合致した平屋を建てられなくなったりする可能性があります。 2-1.予算を明確に設定する平屋を安く建てるには、予算オーバーにならないよう予算を明確に設定することが大切です。予算オーバーになると、返済困難になる可能性があります。毎月のローン返済額や生活費などを考慮し、無理のない範囲で予算を決めましょう。 予算内に収めるには、建物の建築費用だけでなく、土地代や諸費用もかかることを考慮する必要があります。一般的に、坪単価で表示される本体工事費は総費用の70~80%程度であり、総費用の15~20%程度の付帯工事費と、総費用の5~10%程度の諸経費、土地代がかかります。 なお、予算を設定する際は、金融機関がWeb上で提供している「住宅ローンシミュレーション」の活用がおすすめです。住宅ローンシミュレーションを活用することで、毎月の返済額や総返済額などを簡単に計算できます。 2-2.情報収集をする要望に合致する平屋を安く建てるには、準備段階における情報収集が大切です。情報収集をしっかり行うことで、予算内に収まる理想的なプランを立てられます。3ヵ月~半年程度かけてじっくりと情報収集を行いましょう。 情報収集の手段として、住宅展示場やモデルハウス、ローコスト系ハウスメーカーのホームページ、住宅ポータルサイト、ブログなどが挙げられます。住宅展示場に足を運ぶと実際に平屋を見学でき、外観デザインや間取り、設備などのアイデアを得られます。 実物を確認するだけでなく、インターネットで情報を収集することも大切です。施工事例や価格帯、実際に平屋を建てた人の体験談などを確認でき、建築や不動産に関する知識も深まります。 3.平屋を安く建てる方法【設計・デザイン】 設計やデザインは住宅の価格を決める重要な要素です。平屋を安く建てるには、設計やデザインを工夫しなければなりません。ここでは、設計やデザインを工夫して、平屋を安く建てる方法を解説します。 3-1.シンプルな外観・間取りにする長方形や正方形など、外観デザインをシンプルにすると、デザイン料や材料費、建築費を抑えられます。豪奢な装飾を施したり凹凸の多いデザインにしたりすると施工に手間がかかり、費用は割高になります。 平屋は屋根の面積が広くなるため、屋根の形状はデザインを決める重要な要素です。屋根形状を構造がシンプルな「片流れ」にすると費用を抑えられる可能性があります。片流れ屋根は費用を抑えられるだけでなく、屋根裏スペースの有効活用や太陽光パネルの設置などにも適します。 なお、外観デザインと間取りは単独で考えるのではなく、同時に検討することが重要です。外観デザインと間取りは密接に関係しており、片方を決めてしまうともう片方の選択肢が制限される場合があります。 3-2.無駄なスペースを減らす平屋を安く建てるには、設計やデザインの段階から無駄なスペースを減らすことを意識することが重要なポイントです。実際の生活においてあまり使わない部屋をつくると建坪が増えてしまい、余計なコストがかかります。 例えば、来客用のゲストルームや書斎などをつくる際は、本当に必要であるかを慎重に吟味しましょう。将来のライフスタイルの変化なども考慮して、本当に必要な部屋だけをつくることが費用削減につながります。 廊下や収納スペースを最低限に抑え、限られた空間を有効活用することも重要です。リビングとダイニングを一体化したり、ドアをなくしてオープンな空間にしたりすることで、廊下は不要になります。収納スペースは、必要な場所に必要なスペースだけ設けるようにしましょう。 3-3.規格住宅にするさらに低価格で平屋を建てるには、規格住宅にするという方法もあります。規格住宅とは、フルオーダーの注文住宅と建売の中間に位置する家の建て方です。間取りやデザインが規格化されたものから好みの住宅を選ぶことにより、建築費用を低く抑えられます。 フルオーダーの注文住宅と比べると工期も短く、早く入居できることも規格住宅のメリットです。間取りやデザインの自由度は低いものの、人気のある間取りや外観デザインを採用していることが多く、おしゃれな雰囲気の家で快適に暮らせます。 規格住宅は家の大きさや形が既に決まっているため、土地の面積や形状によっては建てられない可能性があることに注意が必要です。規格住宅を選ぶ際は、土地の面積や形状も考慮して検討するようにしましょう。 4.平屋を安く建てる方法【業者選び】 平屋を安く建てるには、業者選びも重要になってきます。業者によって、建築費用や住宅の品質、アフターサービスなどが異なるため、以下の点を考慮して最適な業者を選びましょう。 4-1.平屋のローコスト住宅を得意とするハウスメーカーを選ぶ平屋を安く建てるには、平屋のローコスト住宅の実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことが重要です。業者によって、数百万円単位で家づくりの費用が異なるため、業者選びを慎重に行うことで、より安く平屋を建てられます。 業者選びのポイントは、施工実績を調べ、平屋のローコスト住宅を得意とするかを見極めることです。平屋のローコスト住宅の建築を得意とするハウスメーカーは、コストを抑えながら、品質を維持するノウハウを持っています。 ローコスト系のハウスメーカーであっても、必ずしも平屋の設計・施工に精通しているとは限りません。ハウスメーカーのホームページで平屋の施工実績や事例を確認し、実際に平屋を建てた方の口コミなども参考に、平屋のローコスト住宅が得意なハウスメーカーを選びましょう。 4-2.各業者の標準仕様を確認する業者によって標準仕様は大きく異なるため、比較検討することが重要です。ローコスト住宅は標準仕様があらかじめ決まっており、オプションを追加することで、設備をグレードアップしたり、住宅性能を高めたりします。 例えば、キッチンやお風呂などの設備を標準仕様よりもグレードアップさせたい場合は、オプション費用の追加が必要です。標準仕様が充実していると、オプション費用をある程度抑えられる可能性がありますが、本体価格が高くなることがあります。 業者を選ぶ際は、必要なオプションをリストアップして、標準仕様に含まれているかを確認のうえ、各業者の標準仕様を比較検討することが平屋を安く建てるためのポイントです。 4-3.複数の業者から見積もりを取る平屋を安く建てるには、1社だけでなく複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。相見積もりを取らないと情報不足になり、他の業者の価格がわからず、適正価格が判断できません。また、競争がないため、高い見積もりを提示される可能性があります。 相見積もりを取ることは大切ですが、あまりにも多くの業者から見積もりを取ると手間と時間がかかるため注意が必要です。3社程度から見積もりを取得し、価格や品質、担当者、アフターサービスなどを比較することで、最適な業者を選べます。 なお、相見積もりを取得する際には、同一の条件で見積もりを取ることが大切です。間取りや仕様などを同じ条件で比較しないと、正確な比較ができません。 5.平屋を安く建てる方法【コスト削減のアイデア】 設計やデザインを工夫して、平屋の建築を得意とする業者を選ぶだけではなく、さまざまな方法で平屋を安く建てることは可能です。ここでは、平屋を安く建てるためのアイデアをいくつかご紹介します。 5-1.補助金・助成金・減税制度を利用する補助金・助成金・減税制度を利用することで、平屋を安く建てることが可能です。新築の補助金・助成金の例として、以下のようなものがあります。なお、R5年度分の募集が終了しており、R6年度分の募集が開始されていない事業もあるため、事前に必ずご確認ください。 子育てエコホーム支援事業LCCM住宅整備推進事業ZEH支援事業地域型住宅グリーン化事業各自治体による補助金 例えば、子育てエコホーム支援事業の場合だと、子育て世帯や若者夫婦世帯は条件に合致すると、注文住宅や分譲住宅を新築・購入する際に最大100万円の補助金を受けられます。 補助金・助成金だけでなく、住宅ローン減税や固定資産税の軽減などでも費用を抑えることは可能です。条件に合致すると、13年間にわたって住宅ローン減税が適用され、固定資産税も一定期間軽減されます。 5-2.中古の平屋をリノベーションする予算不足の場合、中古の平屋をリノベーションするという選択肢もあります。リノベーションの工事内容にもよりますが、新築よりも建築費用を抑えられる可能性が高いです。土地付きで購入できるため、土地を探す手間も省けます。 間取りやデザインなどにこだわりがあり、新築よりも安く建てたい場合、リノベーションは有効な選択肢になるでしょう。ただし、中古の平屋を購入する際は、法令上の制限や耐震基準などの確認が重要になってきます。 建築基準法で定める条件を満たしていないと、リノベーションができないことがあります。また、耐震基準を満たしていなかったり、インフラの状態が悪かったりすると、改修費用が高額になることがあるため注意が必要です。 5-3.省エネ住宅やZEH住宅を検討する平屋を安く建てるには、省エネ住宅やZEH住宅を検討することも重要です。省エネ住宅やZEH住宅は、高性能な断熱材や設備を使用するため、初期費用が高くなる場合があります。しかし、長期的に見ると光熱費の削減効果により、家を建ててからのランニングコストを抑えられます。 省エネ住宅やZEH住宅を建てる際には、補助金・助成金を利用すると初期費用の削減が可能です。国や自治体は省エネ住宅やZEH住宅の普及を推進しており、子育てエコホーム支援事業や各自治体による補助金など、利用できる補助金・助成金は数多くあります。 基本的に補助金・助成金は施工会社が申請するため、施工を依頼するハウスメーカーや工務店の担当者に確認してみてください。 6.平屋を安く建てる際の注意点 平屋を安く建てる際には、いくつかの注意点があります。かえって割高になったり、建ててから後悔したりしないようにするには、以下の点に注意が必要です。 6-1.安さだけを追求しない平屋を安く建てるには、予算を抑えることは大切ですが、建物の品質や安全性などを犠牲にしてはいけません。耐久性や住み心地、安全性などを考慮しながら、価格とのバランスを取ることが大切です。 建材や設備のグレードを落とすと価格を安くできますが、耐久性が低かったり、住み心地が悪かったりする場合があります。建てた後で修理費用やランニングコストがかさんでしまう可能性があり、長期的に見ると割高になることもあるでしょう。 業者選びの際は、安さだけをことさらアピールしている業者には注意が必要です。実績や評判なども確認し、価格と品質のバランスが取れているコストパフォーマンスが高い業者を選びましょう。 6-2.オプション費用を考慮するローコスト住宅の場合、オプション費用を考慮することは非常に重要です。標準仕様の価格が安くても、オプションを追加しすぎると、費用が高額になる場合があります。ハウスメーカーが最初に提示するのは標準仕様の価格であり、基本的にオプションは含まれていません。 オプション費用を抑えるには、本当に必要なオプションだけを追加するようにします。あれば便利という程度であれば、追加する必要はありません。オプションの費用に見合う価値があるかどうかを検討することが大切です。 不必要なオプションを追加しないようにするには、準備の段階で本当に必要な設備や住宅性能を決めておき、ハウスメーカーの担当者から勧められた場合は慎重に判断しましょう。 6-3.坪単価ではなく総額で考える平屋を建てる際は、坪単価ではなく総額で考えることが重要です。坪単価は住宅の建築費用を算出するための数字であり、本体価格を延床面積で割ることで算出されます。例えば、坪単価が70万円であっても、これは本体価格の金額であり総額ではありません。 家を建てるには、本体価格だけでなく、付帯工事費や諸経費、オプション費用もかかります。ハウスメーカーの広告で「坪単価◯万円」と記載されていても、総額ではないことに注意してください。 また、ハウスメーカーでは「コミコミ価格」という言葉が使われることがありますが、コミコミ価格は家の本体価格(材料費と施工費)だけであるケースがあります。コミコミ価格には何が含まれているのかを確認することも大切です。 7.平屋を安く建てる際によくある質問 平屋は2階建て住宅とは構造やデザインなどが異なるため、不明な点や疑問点が生じやすいです。ここでは、平屋を安く建てる際によくある質問をいくつか挙げ、質問に回答します。 7-1.2階建てと平屋ではどちらが安いですか?延床面積が同じであれば、一般的に平屋のほうが2階建てよりも坪単価は高くなります。同じ延床面積の場合、平屋は2階建てよりも屋根や基礎の面積が広くなることが、建築費が高くなる理由です。 ただし、土地の形状や建物の構造、設備などの条件によって費用は変わるため、総工費で考えると一概に平屋のほうが高くなるとはいえません。建築費の坪単価で比較するのではなく、総額で比較することが大切です。 平屋と2階建てのどちらが安いかは、個々の条件によって異なるため、複数の業者から見積もりを取るなどして比較検討しましょう。 7-2.15坪や20坪の平屋を建てるにはいくらお金がかかりますか?15坪の平屋だと約30畳の広さであり、一人暮らしや夫婦二人暮らしに向き、ローコスト住宅であれば1,000万円程度での建築が可能です。20坪の平屋は約40畳の広さであり、夫婦と子どもの世帯でも居住でき、ローコスト住宅であれば1,400万円程度で建てられるでしょう。 狭小地であっても平屋を建てることは可能で、建材が少なく済むため、建築費を抑えられます。土地代も安くでき、地価の高い都市部でも平屋を建てやすいです。 小さな平屋の建築を得意とするハウスメーカーや工務店は存在し、ホームページで施工事例や価格などを確認できます。 8.さまざまな方法で平屋を安く建てることは可能! 平屋を安く建てるには、予算を明確に設定し、時間をかけて情報を収集することから始めます。外観や間取りはシンプルにして、規格住宅を選ぶことでも価格を下げられます。業者を選ぶ際は、平屋のローコスト住宅を得意とするハウスメーカーを選ぶことが大切です。 補助金・助成金・減税制度の利用や、省エネ住宅を検討することでもコストを削減できます。予算が足りない場合は、中古の平屋をリノベーションすることも検討しましょう。 このように、さまざまな方法で平屋を安く建てることは可能であり、自分に合った方法で平屋を安く建ててください。 監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹 不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-Style HOUSE山口店店長に就任。後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。
-
マイホームを売却したい!どんな新築が高く売れる?
新築を手に入れたら長く住んでいたいと思うかもしれませんが、何らかの理由で手放すこともあり得ます。その他にも子供が成長し独立する、定年退職するなどライフスタイルの変化でマイホームを売却することも考えられます。家を売るならできるだけ高い金額で売りたいですよね。そこで今回の記事では、マイホームを売却するときに高く売りやすい家とはどんな条件があるのかなどをご紹介していきます。 マイホームを売却しやすい条件とは?マイホームを売却する際は、売りやすい条件というものがあります。では、マイホームを売却しやすい条件とは何か下記にてお伝えしていきたいと思います。 立地・周辺環境・利便性がいい立地や周辺環境、利便性がいい住宅は売却しやすい重要な要素です。中古住宅は、家から駅まで近いことが求められ、少しでも近いことが望ましいです。また、最寄駅から都心までのアクセスがいいか、人気の高い沿線上に物件があるかも、家の売却のしやすさに影響します。ショッピングセンターや市役所、病院などの施設が周辺に揃っているかも大事なポイントになります。マイホームを売却する際は、徒歩15分圏内または1km圏内にどんな施設があるかリストアップしておくといいでしょう。その他にも緑豊かな閑静な住宅街は子育て世帯にも人気があり、駅から少し遠くても需要があります。周辺環境の良い場所に物件があるのも売却するのに有利と言えます。 築年数が10年以内マイホームの売却は築年数も影響します。売却のしやすさは、築年数が浅いほど売りやすく、目安は築10年以内と言われていています。その理由は築年数10年を超えると家のメンテナンスのことを考えなければいけないからです。中古物件を求めている方は、今後かかりそうなお金のことも見積もって探しています。築年数10年だと、外壁やコーキング、シロアリ、壁紙などが目に見えて劣化する時期です。また、新築時の瑕疵担保責任保険の期限もきれる年数ですので、売却する家の状態を考慮して価格設定することが大事です。早く売却したいからといって、あまりに安い価格に設定してしまうと、反対に築年数が浅いのになぜこんなに安いのか、と怪しまれてしまう場合もあるので注意しましょう。 日当たりがいい新築も中古も日当たりの良さを気にする方は多くいるはずです。日当たりの良さはマイホームの売却のしやすさに影響し、多少悪条件であっても日当たりが良ければ売れてしまうこともあります。人気が高いのは「南向きの物件」「角地の物件」です。ただし、日当たりと風通しは周囲の建物が影響するため、必ずしもこの場所にマイホームがあるから売却しやすいとはなりません。また、近隣で大規模な開発が予定されていないかについても調べておく必要があるでしょう。 一般的な間取り中古物件は一般的な間取りの方が好まれます。住んでいた人のこだわりが前面にでている間取りや独特な間取りは、実際は住む人を選ぶことになってしまいます。ごく普通の間取りは、どの家庭が住んでも対応しやすいメリットがありますので、売却することを考えて家を建てる場合は、奇抜な間取りにはせずに一般的な間取にすることをおすすめします。最近では壁を少なくする開放的な間取りが好まれています。人気のある間取りになっているかもマイホームの売却にとても影響します。 駐車スペースがある家に駐車スペースがあるかについてもマイホームを売却がしやすいか影響してきます。車を所有する人の場合、駐車スペースがない物件は別に駐車場を契約しなければならず、中古物件のお金の他に毎月駐車場代を払う必要がでてきます。車を所有する人にとっては駐車スペースがあるか、ないかは大きな違いです。一般的には駐車スペースのある物件の方が売却はしやすいでしょう。特に地方だと車が必要になるケースが多く、2台以上の駐車スペースが求められるため、駐車スペースがないのはデメリットになります。ただし駐車スペースがない物件は、価格を安く設定すれば割安感があって買い手がでてくるかもしれません。 売却時の家の状態も重要どんなに立地や周辺環境が良くても建物自体が劣化して美観が損なわれてしまっては売るに売れなくなってしまいます。見た目から劣化がはっきり見えてしまう物件は、家の構造体や設備類などの状態も不安に感じてしまい買い手がつかなくなる可能性があるでしょう。家の状態は定期的にメンテナンスを行うことで保たれていきます。一時的なメンテナンスでは家の状態が戻らなかったり、大規模工事となってしまったりするので、売却を考えている方は良好な状態を保てるように定期的にメンテナンスを行うことが大切です。 マイホームの売却にかかる税金 不動産の売却は、法律上では「譲渡」となります。不動産を売却して儲けが発生した場合は、その儲けに対して所得税と住民税に課税されます。不動産を売却して得た儲けを譲渡益といいます。マイホームを売却する際は、譲渡益が発生していれば確定申告をして税金を納める必要があるので注意しましょう。 マイホーム売却時の譲渡所得の計算方法 マイホームを売却して得た所得を譲渡所得といいます。譲渡所得の計算は下記のようになります。譲渡所得=譲渡収入金額−(取得費+譲渡費用)譲渡価格とは、家を売却した価格です。取得費は不動産の価格のことですが、最初に取得した不動産の価格ではなく、減価償却費を差し引いた金額になります。減価償却費とは、家のように年数の経過で劣化するものに対して、経過した時間を考慮して価値が減少していくことです。また、土地は建物とは違って劣化していくとは考えられていないため、減価償却費はありません。譲渡費用は、マイホームを売却する際にかかった不動産会社への仲介料などが該当します。不動産を売却し、計算した譲渡所得に対して所得税と住民税が課税されますが、譲渡所得がマイナスの場合は課税されません。また、譲渡所得は給与所得とは分けて計算される分離課税です。マイホームの売却は譲渡所得から控除される特例があり、税金対策することができます。では、マイホームの売却の特例について下記にてお伝えしていきます。 マイホームを売ったときの特例マイホームを売却した際に、所有期間の経過に関係なく譲渡所得から最高3,000万円まで控除ができる特例があります。国税庁ではこれを「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」といいます。なお、この特例は適用条件がありますので、利用される方は国税庁の「マイホームを売ったときの特例」をご覧ください。国税庁「マイホームを売ったときの特例」 まとめ マイホームの売却を考えているのなら、相場的に売りたい物件の価値があるかを調べておくことが大事です。これから家を建てる方も将来的に家を売却するかもしれないという場合は、売却しやすい要素を含ませて家を建てるといいでしょう。また、どの不動産会社を利用するかも重要です。複数社から査定を受けて信頼できる不動産会社を見つけることが大切になります。家づくりについてどうしたらいいかわからないと迷われる方は、住宅会社の資料請求を利用してみましょう。 いえとち本舗は家づくりについての資料を無料で提供していますもしご興味がありましたらご利用ください。資料請求はこちら また、無料の会員登録をして頂けますと、数千種類の中から厳選された間取りを閲覧することができます。 こちらも、もし良ければご参考ください。会員登録はこちら
-
気密性とは?重要性やメリット・デメリットを解説
高断熱・高気密の家というのをよく目にしませんでしょうか。断熱は熱を遮断するためのもので、快適な部屋にするためにとても必要な性能です。それでは、なぜ断熱と一緒に気密性が必要になるのかご存知でしょうか。快適な家にするためには断熱と一緒にこの気密性もとても大切になってきますので、ぜひどういうものか知っておきましょう。この記事は気密性のことについてご紹介します。1 気密性とは何か?2 住宅の気密性が悪いとどうなるの?3 住宅の気密性が必要な理由とは4 気密性が高い住宅に住むメリット5 気密性が高い住宅に住むデメリット6 まとめ気密性とは何か? 気密性とは家の密閉性を表すもので簡単に言ってしまうと、隙間がたくさんあるのか、それとも隙間が少ないか、ということです。隙間のある家は外からの風が入りやすくなるため安定した室温を維持しにくくなります。服に例えますと気密性が高い服というのは風が服の中にまで入ってこないということです。どんなにウールで包まれた暖かい服を着込んでいても風が服の中に入ってきてしまっては全然体は温かくなりません。それに代わって風が服の中に入ってこなければ当然体は温まってきます。家も一緒でどんなに断熱性の高い家でも隙間があると温度は変化してしまい快適な室温にはなりません。古い木造住宅を思い浮かべてください。昔の木造住宅は隙間がたくさんあり隙間風がよく入りました。冬場は隙間風が入って寒いという経験はないでしょうか。このような隙間風が入る家は気密性の低い家ですので快適性は落ちます。快適に生活していくためには外部からの影響を受けにくくするために気密性を高めることがとても重要になります。 住宅の気密性が悪いとどうなるの? 気密性が悪いということは、家に隙間が多くあり、外気が室内に入り込みやすくなります。外気が入ることで室温は安定性を失いますので、夏場や冬場の極端な熱がそのまま部屋にも反映されてしまいますので、夏は暑く、冬は寒い部屋になってしまいます。これは断熱性も関わってきますが、気密性の低さは室内の熱が外に逃げてしまいやすいため、冷暖房の効率も下がってしまいます。冷暖房効率が悪いとその分エアコンのエネルギー負担が大きくなるため電気代が高くついてしまい経済的によくありません。また、温度の変化は内外の温度差を生じ、結露の発生や体への負担も大きくなります。特に注意しておきたいのがヒートショックです。ヒートショックを起こす主な原因は温度差です。暖かい部屋から寒い部屋に移動したり、その逆の移動をしたりすると、血管の伸縮が起こり血圧は変動します。血圧が高くなったり、低くなったりすると、心筋梗塞や脳梗塞、めまい、ふらつきなどを起こす恐れがありますので、温度差は思っているよりも体への負担が大きくなります。高齢者や疾患を持っている方は特に負担が大きいですので、温度変化の少ない室内環境にすることが重要です。 住宅の気密性が必要な理由とは 快適に生活するためには、暮らしやすい室温であることが重要です。快適性は安定した室温を維持していくことですので、気密性はぜひ重視しておいて欲しい性能になります。 【結露を抑え建物の老朽化を防ぐ】 暖かい家というと断熱性を思い浮かべるかもしれませんが、断熱性が高くても気密性が低ければ、十分な性能を発揮しきれません。また、気密性が低いと結露を起こす可能性があります。断熱は室内や屋外からの熱を遮断するものですので、隙間があればそこから熱の移動が起きてしまい、そこが温度差を生じ結露を発生させてしまいます。そのため断熱性を高めた家は同時に気密性も高めることが重要ということです。特に壁内結露は要注意です。壁や窓の表面に結露が発生するのなら目に入り気がつきやすいのですが、壁の中だと結露していることに気がつくことが難しいです。そのまま放置し続けてしまうと表面に出てきたころには腐食していたり、カビで黒ずんでしまっていたりするかもしれません。構造体の腐食は建物の耐久性を低下させ老朽化を早めることになりますので、家を長持ちさせるためには気密性を高めておくことも重要です。【均一な換気ができる】 建物は室内に水蒸気や二酸化炭素、臭いが溜まりますので、ちゃんと換気して新鮮な空気を取り入れることが重要です。気密性にばらつきのある家は新鮮ではない空気が滞りますので、嫌な臭いが部屋に充満してしまい体にもよくありません。気密性が高いことが屋内の空気を流動させるわけではありませんが、全体的に気密化されていることで、均一に換気ができるため臭いが充満しなくなり、新鮮な空気を屋内に取り込むことができます。【安定した室温と省エネで電気代が節約。災害時での生活も有効】 気密性と断熱性を高めることで熱の移動が少なくなり安定した室温を維持しやすくなります。外の気温に影響されやすい家ですと、屋内の温度を調節するために冷暖房機器でコントロールしなければいけませんが、このコントロールする幅が大きいほどエネルギーの負荷が大きく省エネから遠ざかってしまいます。他にも断熱性も必要になりますが、二つの性能が組み合わさることで、冷暖房効率が良くなり、エアコンを使う電気代も節約することができます。また、一定の室温に維持しやすいということは災害時にライフラインが止まってしまった時にも有効です。高断熱・高気密の家は自然室温が高い傾向にありますので、エアコンなどの冷暖房機器が使えなくても過ごしやすい環境を確保できます。 気密性が高い住宅に住むメリット 気密性の高い住宅に住むメリットは以下のことが挙げられます。 冷暖房効率が良くなり電気代が安くなる温度差が少なくなり身体に優しい環境となる遮音性が高くなる 冷暖房効率が良くなり電気代が安くなる 気密性が高くなることで室温は安定しますので、エアコンでの室温調整も安定します。気密性が低いと快適な温度にするためにエアコンの温度を高くしたり、低くしたりと調整幅がありエネルギーの負担が大きくなります。それに代わって高気密な家は温度を調節する幅も狭くなるためエネルギー負担も小さくなり電気代が安くなります。温度差が少なくなり身体に優しい環境となる これは断熱性も必要になりますが、高気密にすることで部屋間の温度差が生じにくくなり、健康的な生活を送れる室内環境を手にすることができます。温度差は思っているよりも体への負担が大きく、前述したヒートショックを起こす恐れがありますので注意しましょう。遮音性が高くなる 気密性の高さは家の遮音性にも影響を与えます。家の前に交通量の多い道路があったり、学校の近くや通学路であったりなど、騒音を感じやすい環境の場合は気密性を高めると外からの音を遮り静かな暮らしができます。高気密の家は遮音性も高くなるため、騒音を危惧する方はぜひ検討してもらいたいです。 気密性が高い住宅に住むデメリット 気密性を高めることで生じるデメリットもありますので注意しましょう。気密性が高いということは、より隙間がなく密閉されているということのため、換気をしていないと空気や湿気がこもります。空気の循環がないと建材の化学物質が揮発したり、カビやダニ、埃などのハウスダストが舞ってしまったりするため、シックハウス症候群などの健康障害を起こす可能性があります。そのため現在の住宅は24時間換気を設けることを義務付けています。気密性の高い家は密閉され空気の流動が少なくなりますので、必ず換気されていることが重要です。また、気密性が高いことで夏場は部屋が暑くなりやすいのがデメリットです。エアコンで室温を調整する必要が出てきますので、密閉されていないという意味では通気がされている部屋と比べると冷房の負荷は大きくなります。 まとめ 気密性を高めることは快適に生活できる家を建てるために重要な性能です。気密性を高くすることで一定の室温に維持がしやすく、冷暖房効率も良くなりますので、電気代の節約にもなります。気密性は断熱性と組み合わせることが重要ですので、設計の際は気密性と一緒に断熱性を高めることも計画しましょう。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。資料請求はこちらからさらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。会員登録はこちらから