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建物・家づくり
ローコスト住宅とは?メリット・デメリットや注意 点を解説

家の購入は高額になるため、なるべく費用を抑えたいと考えるもの。そこで候補として挙がってくるのがローコスト住宅です。通常の住宅よりも価格の安いローコスト住宅ですが、気になるのは品質です。毎日生活していく家だからこそ安かろう悪かろうでは、やはり困ってしまいますので、ローコスト住宅とはどんな家なのかしっかりと知っておきましょう。
ローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは通常の価格よりも安く建てることができる住宅のことをいいます。ローコスト住宅を建てる会社は全国展開している大手ハウスメーカーから地域密着で活動する工務店と幅広くあり、主にローコスト住宅をメインに商品ラインナップに置いています。
ローコスト住宅の特徴は、間取り設計の自由度は低く規格型とされているケースが多いです。規格型とは間取りや住宅設備、内装、外装などがあらかじめ決められており、いくつかのバリエーションの中から選んでもらい家を建てていく方法です。あらかじめ決められている範囲の中で家を建てるため、コストの削減や工期の短縮が図れて価格を抑えた住宅を提供することができます。
ローコスト住宅の坪単価はいくら?
ローコスト住宅の坪単価は30〜50万円ほどです。一般的な住宅の坪単価は50〜60万円、グレードの高い住宅となると70〜80万円ほどの坪単価となります。- ローコスト住宅の坪単価:30〜50万円
- 一般的な住宅の坪単価:50〜60万円
- ハイグレード住宅の坪単価:70〜80万円
坪単価とは建物の総額を坪数で割った単価で、1坪3.3㎡の畳2畳分の面積になります。
建物総額÷坪数=坪単価
例:建物総額1500万円÷30坪=50万円/坪
また、坪数の計算の仕方は、例えば延床面積を対象とする場合、延床面積に1坪の3.3㎡を割り算して出すことができます。
延床面積÷3.3㎡(1坪)=坪数
例:延床面積100㎡÷3.3㎡(1坪)=約30坪
上記で挙げた坪単価の価格差は建物の総額で表すとかなり差が生まれます。下記には坪単価別の総額をまとめましたので確認してみましょう。
| 坪数 | 30〜50万円 | 50〜60万円 | 70〜80万円 |
| 20坪 | 600〜1000万円 | 1000〜1200万円 | 1400〜1600万円 |
| 30坪 | 900〜1500万円 | 1500〜1800万円 | 2100〜2400万円 |
| 40坪 | 1200〜2000万円 | 2000〜2400万円 | 2800〜3200万円 |
また、住宅支援機構フラット35利用調査では住宅面積全国平均111.5㎡(約33坪)に対して土地付き注文住宅の建設費が2,874.3万円、土地取得費は1,382.5万円となっており、ローコスト住宅は平均よりも安価なことが分かります。
| 土地付き注文住宅 | 住宅面積 | 建設費 | 土地取得費 |
| 全国 | 111.5㎡(約33坪) | 2,874.3万円 | 1,382.5万円 |
引用:住宅支援機構フラット35利用調査 2019年度 土地付き注文住宅
ローコスト住宅のメリット・デメリット

ローコスト住宅にはどんなメリット・デメリットがあるのか、これから家の購入をご検討している方は事前にチェックしておくことが大切です。
ローコスト住宅のメリット
ローコスト住宅のメリットは以下のことが挙げられます。- 価格の安さ
- 建て替えがしやすい
- 工期が短い
それでは一つずつ詳しく解説していきます。
【価格の安さ】
ローコスト住宅はなんといっても通常の建設費用よりも安く家を建てることができることが最大のメリットと言えます。予算が限られていたり、ローンの借入金額が少なかったりする場合でも無理なく家を手に入れることができ、毎月のローン返済の負担も少なくなります。
【建て替えがしやすい】
建て替えを検討するケースでも建物の総額費用が安いと敷居が低く新しく家を建てることに踏み出しやすいでしょう。子供が自立して部屋が空く場合や老後で二世帯住宅を考える場合も多額の費用をかけて建てた家を手放すのは中々ハードルが高いものです。また、ローンも多く残っていると建て替えをするには困難なため、ローンの負担が少ないローコスト住宅は建て替えがしやすいと言えます。
【工期が短い】
材料の規格化や施工のマニュアル化、工場内施工など効率化を図っているため、通常の住宅よりも工期が短い傾向にあります。一般的な住宅の工期は4〜6ヶ月かかりますが、ローコスト住宅の工期は2〜3ヶ月が目安となっており、入居までの期間が短く、その分、仮住まいの家賃も抑えることができます。
ローコスト住宅のデメリット
ローコスト住宅のデメリットは以下のことが挙げられます。- 設計の自由度が低い
- 住宅性能や住宅設備、材料の質に不安が残る
- オプションの追加が多いとローコストの良さがなくなる
- 保証面で劣る
【設計の自由度が低い】
ローコスト住宅のほとんどが規格型となっておりますので、自由な設計は期待できません。規格型はあらかじめ決められた間取りや建材を選んでいくスタイルです。気に入った内装材や住宅設備があっても住宅会社が対応していなければ家に組み込むことができないため、自分の好みに合わせて自由に決めたい人にとっては物足りなさや妥協が出てしまうでしょう。
【住宅性能や住宅設備、材料の質に不安が残る】
OEM製品や自社工場で作る製品を採用するなど材料のコストを抑えているため品質が下がる場合があります。住宅性能については建築基準法に則った設計がされているため最低限の品質は保証できますが、高断熱・高気密や耐震等級3の認定など、高性能な住宅はあまり期待できないかもしれません。
ただし、会社によっては材料費や住宅設備を抑えて高気密・高断熱や耐震性に力を入れている場合もありますので、依頼する会社の特徴にもよります。
【オプションの追加が多いとローコストの良さがなくなる】
1つ2つほどこだわりたいところのみオプションを加えるのなら総額費としてメリットとなりますが、あまりにオプションを多く追加してしまうと通常の住宅の価格と同じくらいか、または高くついてしまうことがありますので、ローコスト住宅で建てるメリットは感じられなくなるかもしれません。
【保証面で劣る】
ローコスト住宅の場合は長期的な保証はあまり期待できないかもしれません。大手ハウスメーカーの場合は30年や60年の保証を受けられますので、保証を重視したい方にとってはローコスト住宅の保証期間は短いと感じるでしょう。長く住んでいく家だからこそ、万が一に備えてどれくらい保証をしてくれるのか確認することが大切です。
ローコスト住宅が安い理由

ローコスト住宅は安い金額で家を提供できるようにさまざまな工夫をしてコストを削減しています。金額が安い理由は下記のことが挙げられます。
- 材料費の削減
- 人件費の削減
- 規格化されたプラン
- 広告・宣伝費の削減
ローコスト住宅で使われる材料はある程度統一をし、大量発注することでロスを減らし、仕入れに掛かる費用を抑えています。また、自社内工場で生産する会社もあり、積極的に自社のオリジナル製品を採用しているところもあります。
規格された設計は打ち合わせの期間や工事期間の短縮につながり、効率的に住宅を提供することが可能になるため人件費の削減につながります。また、ローコスト住宅を建てる会社のプランは凹凸の少ないシンプルなデザインが多く、標準仕様に採用されている住宅設備や建材のグレードも低めに設定され建築費を抑えられています。
広告や宣伝は大手ハウスメーカーとは違って大々的にはせず、ローカルに行われていることが多いです。
ローコスト住宅を建てる際の注意点とは?

ローコスト住宅を建てる際に以下の点に注意しましょう。
- 費用相場を把握しておくこと
- 建物の仕様をよく確認すること
- 家を建てる業者の選定に注意すること
家を建てる上で費用相場を知っておくことが大切です。ローコスト住宅は明確な定義がありませんので、坪単価で判断するのも注意しなければいけません。
建物の大きさや間取り、性能、設備、建材など仕様を確認して金額が妥当であるか判断しましょう。業者の選定の際は複数の会社に見積もりを依頼して比較することが大切です。相見積もりはただ金額を照らし合わせるだけでなく、住宅の品質を見極める参考になります。
まとめ
ローコスト住宅をご検討されている方は、まず自分にとってローコスト住宅が適しているか考えることが大切です。ローコスト住宅が向いている人のポイントは「デザインはシンプルでいい」「家にお金をかけたくない」「設備や建材などのグレードは低くてもいい」などが挙げられます。ローコスト住宅のメリット・デメリットをよく踏まえて購入を検討しましょう。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。
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平屋のメリットとデメリットは?二階建てとの違いやリノベーションについて解説
近年、幅広い年代で平屋の人気が高まっています。平屋の購入・新築・リノベーション・賃貸を検討している方は多いでしょう。平屋の購入や新築などを検討している方は、平屋のメリットとデメリットを知っておくことが大切です。この記事では、平屋のメリットとデメリット、二階建てとの違いなどを解説します。平屋で暮らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 1.平屋の特徴1-1.平屋と二階建ての違い1-2.平屋の人気が上昇している理由2.平屋のメリット2-1.バリアフリーで誰もが利用しやすい2-2.生活動線や家事動線が効率的で移動がスムーズ2-3.家族が自然と集まり会話や交流が活発になる2-4.光熱費やメンテナンス費用が安く抑えられる2-5.耐震性が高く地震や強風などの揺れの影響を受けにくい2-6.構造物が少なく自由な間取りを実現しやすい3.平屋のデメリット3-1.広い敷地が必要3-2.二階建てよりも坪単価が高くなりやすい3-3.日当たりや風通しが悪くなりやすい3-4.プライバシーや防犯面で注意が必要4.平屋と二階建てで迷った場合は?4-1.平屋が向いている人4-2.二階建てが向いている人5.平屋をリノベーションするメリット・デメリット5-1.平屋リノベーションとは5-2.平屋リノベーションのメリット5-3.平屋リノベーションのデメリット6.メリット・デメリットを総合的に検討して平屋にするかを決めましょう! 1.平屋の特徴平屋のメリットとデメリットを把握するには、二階建てとの違いを押さえておく必要があります。ここでは、平屋と二階建ての違いを整理して、平屋が近年人気を集めている理由などを解説します。 1-1.平屋と二階建ての違い平屋と二階建ての大きな違いは階段の有無です。平屋には二階建てには必ず存在する階段がありません。階段の有無は、移動のしやすさや災害時の安全性、費用などの違いを生み出します。 平屋は階段がなくワンフロアで生活できるため、二階建てよりも移動が容易です。また、階段がないため構造的に安定しており、地震や台風などの災害に強いといえます。ただし、床上浸水などの災害時には上階に避難ができず、必ずしも二階建てより安全であるとはいえません。 費用に関しては、延べ床面積が同じであれば、平屋は屋根や基礎の面積が広くなるため、二階建てよりも坪単価が高くなる傾向があります。ただし、どちらが費用面で有利であるかは、建物の規模や間取り、設備などによって異なります。 1-2.平屋の人気が上昇している理由若い世代からシニア世代まで、幅広い年代で平屋が人気を集めている理由として、「コンパクトな暮らしがおしゃれ」や「バリアフリーで暮らしやすい」などが挙げられます。 ミニマリズムなどのライフスタイルの多様化により、コンパクトな暮らしが人気を集めており、ワンフロアで生活できる平屋が魅力的だと感じる方が増えています。また、少子高齢化により、年をとっても安心して暮らせることも平屋の人気が高まっている一因でしょう。 地震や台風などの自然災害に強いことも、平屋の人気が高まっている理由の一つです。平屋は重心が低く安定しており、地震や強風の影響を受けにくい構造になっています。構造上の安定性が高いことで、個性的でおしゃれなデザインにしやすいことも平屋ならではの魅力です。 2.平屋のメリット 平屋ならではの特徴は階段が存在しないことです。平屋は階段がなくワンフロアで生活できるため、二階建てにはないさまざまなメリットが得られます。ここでは、平屋のメリットをいくつかご紹介します。 2-1.バリアフリーで誰もが利用しやすい平屋は階段がないため、小さい子どもから高齢者まで誰もが生活しやすいことがメリットです。階段からの転落事故や段差につまずいて転倒するリスクも少なく、安心して子育てや介護ができます。 家族に車椅子を使用している方がいる場合も、平屋だと室内を安全に移動できることもメリットです。玄関に段差解消スロープを設置すると、車椅子に乗ったままで家に出入りができます。 平屋はワンフロアであるためバリアフリーに対応しやすく、階段に手すりやエレベーターを設置する必要もありません。バリアフリーリフォームをする際も最低限の工事をするだけでよく、二階建てよりも費用を抑えられます。 若い世代も平屋だと年をとってからも住みやすく、将来を見据えて平屋を選ぶ方も存在します。 2-2.生活動線や家事動線が効率的で移動がスムーズ平屋はワンフロアにすべての間取りが収まっており、生活動線や家事動線が効率的でスムーズに移動できます。リビングルームやキッチン、浴室などが同じ階に配置されているため部屋間をスムーズに移動でき、階段による上下移動も必要ありません。 例えば、キッチンからリビングへの移動や、洗濯機の設置場所から洗濯物を干すバルコニーへの移動などは階段を使わなくても済むため、家事の時短や効率化が図れます。また、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、階段の上り下りがないため、日常生活における安全性が向上します。 生活動線や家事動線が効率的になり、家族にとって住みやすい環境になることは、平屋ならではのメリットといえるでしょう。 2-3.家族が自然と集まり会話や交流が活発になる平屋はオープンで広々とした間取りが特徴で、リビング・ダイニング・キッチンが一体化していることが多く、家族が自然と同じ空間に集まりやすいこともメリットです。家族同士の会話や交流が活発になりやすく、家族の絆が深まります。 二階建てだと、学校から帰宅してきた子どもは二階の子ども部屋に直行することがありますが、平屋だといつも家族の気配を感じられます。子どもたちがリビングで遊ぶ様子を見守りながらキッチンで調理をするなど、子育てをするのに適した環境といえるでしょう。 家族間のコミュニケーションが取りやすいことは平屋のメリットであり、家族の団らんを大切にしたい方にとっては、平屋は有効な選択肢になります。 2-4.光熱費やメンテナンス費用が安く抑えられる平屋はワンフロアであるため、光熱費やメンテナンス費用を低く抑えられます。平屋は階段がなく一つの階にすべての部屋が配置されており、空気の循環が効率的です。これにより、冷気や暖気が効率的に行き渡り、電気代の節約につながります。また、平屋は屋根が大きく、太陽光発電を取り入れているケースも多いです。 メンテナンス費用も低層の平屋は低く抑えられます。外壁や屋根をメンテナンスする際は、足場を組まなくてはなりません。建物が高層になるほど足場の料金も高くなるため、低層の平屋は費用面で有利です。簡単な修繕であれば、足場を組まずにできることもあるでしょう。 また、一般的に平屋は二階建てよりも水回りの設備や空調設備が少なく、設備のメンテナンス費用や交換費用も低く抑えられます。 2-5.耐震性が高く地震や強風などの揺れの影響を受けにくい平屋は二階建てと比べて耐震性が高く、地震や強風などの揺れの影響を受けにくいこともメリットです。平屋は構造がシンプルで、建物の上下の重量が均等に分散されています。このシンプルな構造により、地震や強風などに対する耐性が高まります。 平屋は一つの階しかないため、二階建てと比べると基礎を強化しやすいです。適切に設計・施工された基礎は、地震時に発生する揺れに対して建物をしっかりと支える役割を果たします。地震が発生した際も振動が広がりにくく、揺れによる影響は軽減されます。 ただし、基礎や柱、梁などの構造がしっかりとしていないと耐震性は低下するため、地盤調査や設計、施工をきちんと行う信頼できる建設業者を選ぶことが大切です。 2-6.構造物が少なく自由な間取りを実現しやすい平屋は二階がないため構造上の制約が少なく、自由な間取りを実現しやすいこともメリットです。デッドスペースになりやすい階段部分が不要で、限られた空間を有効活用できます。リビング・ダイニング・キッチンを一体化すると壁や廊下のスペースも少なくでき、そのスペースも有効活用できるでしょう。 また、平屋は低層であるため、高さ制限や斜線制限の影響を受けにくく、外観のデザインの自由度も高いです。個性的でおしゃれな外観にしやすく、平屋のデザイン住宅の人気も高まっています。 アメリカンスタイルやログハウス風など、好みやライフスタイルに合った家で暮らしたい方にとって平屋は魅力的であり、これも平屋回帰が進んでいる一因です。 3.平屋のデメリット 平屋はバリアフリーで誰もが利用しやすく、間取りや外観の自由度が高いなどのメリットが得られますが、広い敷地が必要になるなどのデメリットもあります。ここでは、平屋のデメリットを解説します。 3-1.広い敷地が必要平屋は水平方向に伸ばすため、建築するには広い敷地が必要です。平屋は垂直方向に伸ばせず、一階にすべての部屋を配置させなければなりません。建物の延べ床面積が同じであれば、二階建てよりも広い敷地が必要になってきます。 地価の高い都市部では、予算が少ないと広い敷地を確保するのは難しいことがあるでしょう。ただし敷地が狭い場合でも、設計を工夫すると平屋の建築は可能になることがあります。 平屋は階段部分が不要であり、廊下スペースを最低限に抑える間取りにすると、都市部や狭小地でも平屋を建築できます。また、建築基準法や地方公共団体の条例を遵守する必要がありますが、屋根裏を有効活用してロフトを設置することも可能です。 3-2.二階建てよりも坪単価が高くなりやすい建物の延べ床面積が同じだと、平屋は二階建てよりも建築費の坪単価が高くなりやすい傾向があります。坪単価が高くなる理由は、建物の延べ床面積が同じである場合、平屋は二階建てよりも基礎部分や屋根の面積が広くなるためです。基礎工事や屋根工事に費用がかかるため、建築費の坪単価も高くなります。 ただし、坪単価は高くなっても、トータルコストは必ずしも高くなるとは限りません。その理由は、平屋は階段や二階の廊下が不要であり、間取りが同じであれば二階建てよりも延べ床面積を減らせるからです。 「建築費=延べ床面積×坪単価」であるため、坪単価が高くなっても、延べ床面積を減らすことでトータルコストを低く抑えられることがあります。平屋と二階建てを費用面で比較する際は、トータルコストで考えることが大切です。 3-3.日当たりや風通しが悪くなりやすい平屋は周囲の状況や建物の形状、配置によっては、日当たりや風通しが悪くなることがあります。周囲に高い建物や樹木がある場合、それらの障害物によって日光や風が遮られてしまいます。 特に高い建物や樹木が建物の南側にあると、日当たりに影響が出やすいです。また、建物同士が密集している地域では、隣の建物からの影響が大きくなることがあります。 なお、敷地や建物の形状、配置によって日当たりや風通しは大きく変化します。建物の形状を「コの字型」や「くの字型」などにして、敷地の適切な位置に配置すると、採光と通風を確保できる場合があるでしょう。平屋を建築する際は、採光や通風なども考慮して設計することが大切です。 3-4.プライバシーや防犯面で注意が必要平屋は周囲の状況によっては、外から家の中を覗き込まれる可能性があります。これは、平屋が一階建てであり、窓や開口部が低い位置にあるため、外部から内部への視認が容易になるからです。 周囲に遮蔽物がなく、外部から室内を容易に覗き込まれる可能性がある場合、プライバシーの確保や防犯対策をしっかりと検討することが大切です。プライバシーを確保するために、堀や目隠しフェンス、植栽などで外部からの視線を遮りましょう。 設計の段階でプライバシーの確保を考慮して、浴室やトイレ、居室の窓の配置などを工夫することも重要です。必要に応じて、防犯カメラや防犯ガラス、センサーライトなどを設置すると、防犯性能が高まります。 4.平屋と二階建てで迷った場合は? 平屋と二階建てのどちらが向いているかは、個々のライフスタイルや家族構成、好みなどによって異なります。ここでは、平屋が向いている人と二階建てが向いている人を解説します。平屋と二階建てで迷ったときの判断材料にしてください。 4-1.平屋が向いている人平屋はバリアフリーであるため、小さな子どもや高齢者、車椅子で生活している方がいる世帯に向いています。住居内での転落事故や転倒事故を防止でき、安心して子育てや介護ができます。ワンフロアであるため家族を見守りやすく、平屋は子育てや介護をするのに適しているといえるでしょう。 一生同じ家に住みたい場合、今は若くても将来を見据えて、バリアフリーで暮らしやすい平屋を選択する方も存在します。 家族とのコミュニケーションを大事にしたい方にも、平屋がおすすめです。平屋は部屋と部屋の距離が近く、家族同士の会話や交流が活発になりやすい構造になっています。いつも家族の気配を感じられ、温もりのある家庭を築きたい方に最適です。 4-2.二階建てが向いている人平屋を建てるには広い敷地が必要であるため、土地の広さが限られている場合は二階建てが向いています。狭小地でも平屋の建築は可能ですが、二階建てよりも部屋数を多くするのは困難です。 したがって、都市部などで敷地面積が限られていて家族数が多い場合は、平屋よりも二階建てが向いています。4人家族以上で部屋数を多くする必要がある場合、二階建てのほうが間取りプランの自由度は高いです。 同じ屋根の下で家族が一つになりながら、適度な距離を保ってお互いのプライバシーを尊重したい場合も、二階建てが適します。また、将来的に親との同居を考えている方も、二階建てのほうが二世帯住宅にリフォーム・リノベーションがしやすいです。 5.平屋をリノベーションするメリット・デメリット 平屋をリノベーションすることは可能です。リノベーションとは、既存の建物を改修し、新しい要素を追加して機能やデザインを向上させる工事を指します。ここでは、平屋をリノベーションするメリット・デメリットを解説します。 5-1.平屋リノベーションとは平屋リノベーションとは、既存の平屋をライフスタイルや好みに合わせて、間取りや設備、内装などの改装をすることを指します。構造的な問題や法的な問題がなければ、平屋を二階建てに、二階建てを平屋にリノベーションすることも可能です。 例えば、子どもが独立後に夫婦が暮らしやすくするために、二階建てを平屋にリノベーションすることがあります。また、家族構成の変化に対応して、部屋数を増やすためにリノベーションをすることもあるでしょう。 リノベーションの費用は工事内容によって異なるため、一概にはいえませんが、二階建てを平屋にリノベーションするには、500〜2,000万円程度かかるのが一般的です。 5-2.平屋リノベーションのメリット平屋リノベーションのメリットは、ライフスタイルや家族構成に合った理想の住宅にできることです。例えば、大きな屋根裏空間を活用してロフトを作ったり、勾配天井を活かして吹き抜けのあるリビングルームにしたりなど理想の住宅が実現します。 平屋は設計の自由度が高いため、リノベーションをするのに向いているといえるでしょう。また、二階建てを平屋にリノベーションすると、二階建てにはない平屋ならではのメリットを享受できます。 二階建てを平屋にすると階段のないワンフロアになるため、子どもが独立後の老後の生活が暮らしやすくなります。リビングや水回り、物干し場などがワンフロアで完結することは、老後の生活を快適に送るうえで大きなメリットです。 5-3.平屋リノベーションのデメリット二階建てを平屋にリノベーションする場合、災害時の対策や防犯対策などが必要になってきます。洪水や床上浸水などの際は二階やベランダに避難ができず、逃げ場がなくなります。 ハザードマップなどを確認し、洪水や床上浸水などの被害が想定される場合は、万一の災害に備えたリノベーションプランの検討が必要です。特に足腰の弱い高齢者が同居している家庭は、災害時の対策を徹底しておきましょう。 二階建てを平屋にすると防犯性能が低下することもデメリットです。リノベーション業者との打ち合わせでは、平屋にするとどのような防犯上の問題が発生するのかを洗い出し、適切な対策を講じるようにします。 また、土地が広いとリノベーション費用が高額になる傾向があるため、本当に必要な工事だけを行うようにすることも大切です。 6.メリット・デメリットを総合的に検討して平屋にするかを決めましょう! 平屋にするかを決める際は、メリット・デメリットを総合的に検討することが大切です。平屋は「バリアフリー性に優れている」「家族とのコミュニケーションが取りやすい」などのメリットがある反面、「広い敷地が必要」「日当たりや風通しが悪くなりやすい」などのデメリットがあります。 平屋は二階建てよりも設計の自由度が高く、専門家と相談すると、デメリットを解消できる場合があります。 平屋は、家族のライフスタイルや予算に合わせて、自由に設計・カスタマイズできる魅力的な住宅です。メリット・デメリットを総合的に検討して、ご家族にとって最適な住宅を実現しましょう。 監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹 不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-Style HOUSE山口店店長に就任。後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。