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建物・家づくり
木造住宅の特徴やメリットデメリットを徹底解説

日本において、古くから主流となっている住宅構造といえば、やはり「木造住宅」が挙げられるでしょう。
住宅構造には鉄骨住宅をはじめとしたさまざまなものが登場していますが、それでも木造住宅には根強いニーズがあります。
もしかしたら、今まさに木造住宅の家を建てようと考えている人もいるかもしれませんね。
しかし木造住宅という名称は知っていても、その特徴や詳細まで知っている人は少ないはず。
とはいえ木造住宅を建てるのであれば、特徴や詳細についてはかならず理解しておく必要がああります。
本記事では 木造住宅の定義やメリット・デメリット、耐震性などについて詳しく解説します。
実際に建ててから後悔しないように、ぜひ参考にしてください。
木造住宅とは?

まずは、木造住宅の定義を確認しておきましょう。
といっても、さほど難しい話ではありません。
「柱や梁などの、建物として大切な部分に木を使っている住宅」が、木造住宅です。
柱や梁は、建物自体を自立させ、風水による圧力や、建物自体の重量を受け止めます。
したがって強度の高いスギやヒノキなどが好まれて用いられる様子です。
古くから神社仏閣などで用いられた建築方法ですが、現在でも一般的な住宅などで活用されています。
国内に現存する建物の8割は、木造住宅に分類されるいった調査結果もありました。
木造の建築方法は長い歴史の中で高められており、今も建築業界で通用しているのです。
ちなみに、木造住宅の(法律における)耐用年数は22年とされています。
法律的には築22年目で減価償却が終わり、建物としての価値はゼロ円となるわけですね。
ただし、細かな点検や修繕によって、それよりも長い間耐用させることも可能です。
法律で定められていない実質的な耐用年数は、おおよそ30年程度と言われています。
しかし、実際のところはそれよりも早く建て替えしてしまうケースが多い様子です。
木造住宅は「期待耐用年数」というものもあります。
これは前述した耐用年数の考え方とは異なり、求められる性能などの基準があります。
フラット35の技術基準を満たす木造住宅の期待耐用年数は50〜60年程度とされています。
長期優良住宅だとさらに100年以上の期待耐用年数があるとされていて、木造住宅はこれまでの技術向上により、適切なメンテナンスを行えばとても長く住める住宅と見られています。
建物構造の種類
住宅など、建物は木造以外の構造もあります。以下に建物構造の種類を記しましたのでご覧ください。- 木造
- 鉄筋コンクリート造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造
- 鉄骨造
【木造】
柱や梁、土台など主要な部材に木材が使われているのが木造です。
神社仏閣など日本では古くから木造で建てられた建物が多くあります。
木材の吸水性、吸湿性の特性から四季がはっきりしている日本の気候風土にも木造は合っていて、現在でも多くの住宅に木造が採用されています。
普及率の高さから比較的コストを抑えて家を建てることができ、メンテナンス性にも優れています。
【鉄筋コンクリート造】
組んだ鉄筋を覆うようにコンクリートを打って柱や梁、床スラブなどの構造体を作るのが鉄筋コンクリート造です。
鉄筋コンクリート造のことをRC造とも呼びます。
圧縮に強いコンクリートとひっぱりに強い鉄筋を合わせた構造のため耐震性に優れ、火災にも燃えにくい構造を有しています。
また、機密性が高いのも特徴的です。
鉄筋を組んでからコンクリートを打設して建築するため、工期が長くなること、コストがかかることがデメリットに挙げられます。
【鉄骨鉄筋コンクリート造】
鉄骨の周りに鉄筋を組んでコンクリートを打設する構造が鉄骨鉄筋コンクリート造です。
鉄骨鉄筋コンクリート造のことをSRC造とも呼びます。
鉄骨を使っていることから鉄筋コンクリート造よりも強度は高く、高層マンションなどの大規模建築に採用されます。
耐震性、防音性、気密性など性能は非常に高いですが、戸建て住宅に採用されることはありません。
【鉄骨造】
柱、梁など主要な構造体に鉄骨を使っているのが鉄骨造です。
鉄骨造のことをS造とも呼びます。
鉄骨造は住宅にも多く採用されている構造で、鉄骨の頑丈さから間口の広い設計が可能。
火災にも強い特徴があります。
コストは木造よりは高く、鉄筋コンクリート造よりは安く、住宅の他にもビルやマンション、工場など幅広く採用されています。
木造建築の構造
木造建築には以下の種類があります。- 木造軸組構法(在来工法)
- 木造壁式工法
- 木質パネル工法
【木造軸組構法(在来工法)】
柱や梁、土台などが骨組み構造となっています。
一般的な木構造を持ち、もっとも多く住宅に採用されています。
【木造壁式工法】
ツーバイ材で柱や梁などを作り、壁や床などには合板を張った箱構造が木造壁式工法です。
モノコック構造とも呼ばれていて、水平の力に強く耐震性に優れています。
【木質パネル工法】
木造壁式工法と同じモノコック構造を持ち、床や壁に木質パネルを採用した構造です。
木質パネルの性能はメーカーにより違いますが、工場で大量生産して組み立てるためコストを抑え、工期短縮、品質の安定、などのメリットがあります。
木造建築のメリット・デメリット

木造建築(住宅)には、やはりメリットとデメリットが存在します。
木造住宅と鉄骨住宅いずれかを選択する場合には、メリットとデメリットについて、よく皮革検討しておきましょう。
木造住宅のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 鉄筋コンクリート造と比較して、費用が安い
- 吸湿性にすぐれて、快適に過ごせる
- 断熱性にすぐれ、冬は暖かく、夏は涼しい
- 建築デザインの自由度が高い
- 化学繊維などを利用しないため、健康リスクが低い
- 構造がシンプルなため、将来的にリフォームを実施しやすい
- 木造ならではの、自然で落ち着きある空間に仕上がる
- 香りがよい
とくに重要なのは、やはり鉄筋コンクリート造と比較して費用が安いという点でしょう。
一方で、鉄筋コンクリート造などではあり得ないメリットを持っているのも魅力的です。
そして、意外にも木材は断熱性にすぐれており、快適な室内温度を維持できるのも大切なポイントと言えます。
木造住宅は建築デザインの自由度も高く、希望の設計が実現しやすいでしょう。
建物の強度に合わせて柱を配置していかなければいけませんが、柱をデザインとして見せることも可能。
構造体で建物の強度を確保できれば壁を少なくすることもできます。
木造の中でも木造軸組構法(在来工法)は骨組み構造ですので、間取り設計の自由度と後々必要になるメンテナンス性が優れています。
あまり注目されませんが、健康という側面でも木造住宅は優秀です。
木造住宅では、壁紙などで化学物質が含まれた素材を利用しないケースが大半。
よって、化学物質に由来したアレルギー反応などを心配する必要はなく、とても安心しできます。
一方でデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
-
鉄筋コンクリート造と比較して、耐衝撃性などの強度に劣る
-
メーカーごとで、品質に差異がある
-
雨水などで絵腐食しやすく、経年による劣化が激しい
-
シロアリなどによる被害が考えられる
-
使用する木材の数が多いため、空間を圧迫しがち
-
防音性が低い
やはり、鉄筋コンクリート造と比較すると、強度に劣る部分は否めません。
そして、木材が使っていることに由来する劣化の早さも気になるところです。
そして、メーカーごとで品質に差異があるのも、オーダー前の今段階では特に理解しておく必要が高いでしょう。
やはり木材にたずさわる職人や担当者の力量次第で、品質はいくらでも変化します。
実際に着工する前段階で、できるだけ良質な木材を用意できる、信頼できる業者依頼しましょう。
木造住宅の耐震性

続いて、木造住宅の耐震性について考えてみましょう。
木を使っているとなると、地震には弱そうだと感じる人も多いはず。
しかし、意外にも木造住宅は、地震に強いという特徴を持っています。
木造住宅が耐震性を得られる理由は、木材の組み合わせ方によります。
代表的なのは、「筋交い」という部分です。
筋交いとは、木材と木材に、また木材を斜めに通すこと。
このような形を作ることで、木造住宅は耐震性を持つようになります。
ちなみに筋交いには、
-
斜めに一本だけ木材を通す「方筋交い」
-
左右両方から目次を通して”バツ”印にする「たすき掛け」
があり、たすき掛けのほうがより強い耐震性をもたらします。
そのほかにも、木造住宅の工法によって、耐震性はさまざまです。
木造住宅の工法自体は多種多様ですが、たとえ「ツーバイフォー工法」などは、耐震性が高いと言われています。
ツーバイフォー工法とは、2インチ×4インチの角材を主軸として建築していくものです。
この工法であれば、耐震性とともに断熱性や通気性まで確保できると言われています。
木造住宅の防火・耐火性

続いて、木造住宅の、防火、耐火性について考えてみましょう。
木材などでいかにも燃えやすそうですが、実はそうでもありません。
むしろ、防火・耐火性はそれなりに高いと考えられています。
そもそも木材自体、そうそう簡単に燃えるものではありません。
特に木造住宅で使われている木材は太いので、火が付きづらいのです。
また、太い木材は燃やしても延焼しづらい側面があります。
木材に着火すると、当然ながら表面が燃えて炭へと変化していくわけです。
炭になった部分は、酸素を通しづらくなります。
つまり木材の表面は燃えたとしても、その先では酸素が足りず、延焼せずに鎮火するというわけですね。
表面が燃えても、内部は生木のままです。
ちなみに多くの実験では、木材を15分ほど火で燃やしても、表面が数センチ焦げ付くだけで済んだりしています。
また表面が焼けたところで住宅の基礎としての強度は保たれたまま。
つまり、崩落しづらいわけです。
最近は「防耐火構造外壁」など、防火性や耐火性に特化した建築技法も登場しています。
こういったものであれば、より炎に強い住宅となるでしょう。
もちろん費用はかかりますが、万が一のことを考えて、導入を検討する価値はあります。
木造建築の物件選びのチェックポイントとは?
これから木造住宅を購入しようと考えている方はどんなことをチェックしておいた方がいいでしょうか。ここでは木造住宅を購入する際にチェックしておきたいポイントをご紹介していきます。
使用されている木材の確認
木造住宅といっても使われている木材は種々あるもの。どんな木材が使われて建てられているかというのもこだわっておきたいところです。
以下に木造住宅に使われる木材の種類をご紹介します。
【ヒノキ・スギ】
ヒノキやスギはメジャーな木材と言えますので、名前は聞いたことがある人も多くいるのではないでしょうか。
ヒノキは昔から住宅に使われている木材です。
ヒノキは木材にとっては弱いイメージのある水や虫に強く、木造住宅の天敵であるシロアリにも強い木材です。
ヒノキにはリラックス効果のある「ヒノキチオール」という精油成分を含み、さらに高い殺菌効果、独特の香りなどの特徴もあります。
スギも同じく古くから親しまれる日本を代表する木材です。
スギは柔らかく加工がしやすい特徴があり、成長も早いため安い価格で販売されています。
構造材、造作材、建具など幅広く用いられています。
【ケヤキ】
ヒノキと並ぶ高級木材。硬く耐久性の高い特徴があり、大黒柱に用いられることがあります。
材が硬いため加工しにくく職人を選ぶ木材となっています。
【ウォールナット】
深みのある暗褐色の美しい木目が特徴的な木材。
家具やフローリングに使われ、加工がしやすく耐久性も高いです。
経年変化による風合いも楽しめる木材です。
【ブナ】
耐久性が低く狂いも生じやすいとされていたため、建築用材では積極的に使われていませんでしたが、現在では乾燥技術と合板加工技術が発展してきたことにより需要が増えています。
木目は明るく主張がないため家具用材やフローリングとして好まれています。
工法を確認する
前述したように木造住宅は工法に種類があります。住宅の購入ではどの工法を選ぶかも重要なポイントです。
普及率の高い木造軸組構法は間取りの自由度が高く、メンテナンス性も優れていますので、コストや性能のバランスが安定しています。
木造軸組構法と似た木造ラーメン構造という工法もあり、この工法は木造軸組構法が柱や梁などの構造体に耐力壁を設けて水平力を強化するのとは違い、接合部を強くして柱や梁だけで水平力に耐えられるようにした工法です。
壁を少なくすることができるため、さらに間取りの自由度が広がります。
生活をしていけばライフスタイルの変化や家族人数も変えわります。
将来のことも考えてライフスタイルの変化に対応できる設計にしておきましょう。
各工法はメリット、デメリットがありますので、求めていることが実現できる工法を選びましょう。
まとめ

木造住宅というと、少し古いことのように聞こえてしまう部分があるかもしれません。
しかし実際のところ、現在でも鉄筋コンクリート造などとともに、”現役”の建築方法として採用されています。
木造住宅は、コストが低いにもかかわらず、さまざまなメリットを有しているものです。
吸湿性や断熱性などは、鉄筋コンクリート造などよりもはるかに優れています。
また、耐震性や耐火性なども、イメージに反して高いのが特徴です。
もちろんデメリットもありますが、それを補ってあまりあるメリットがあると言えるでしょう。
ぜひ一度、木造住宅を検討してみてください。
本記事のような木造住宅についても、より大切なことをお伝えしているので、ぜひご参考ください。
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