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建物・家づくり
窓の開閉方式・サッシ枠・ガラスの種類と特徴を解説
窓は家の外観だけでなく、快適に生活するための環境づくりにも重要な影響を与えます。
窓の種類はたくさんあって、窓を構成する素材によっても性能は様々に違います。
窓の開閉方式の違いだけでも私たちの暮らしを大きく変えますので、ぜひ窓のことを知っておきましょう。
この記事は窓の種類や性能、窓枠の種類、ガラスの種類についてご紹介していきます。
窓の種類と特徴
窓は開き方の違いにより種類がたくさんあります。
用途やデザイン、使い勝手などそれぞれ特徴がありますのでご紹介していきます。
引き違い窓
住宅にもっとも用いられるのが引き違い窓です。
窓の開閉する部分を障子と呼び、障子が左右に動いて開閉する構造になっています。
面格子や雨戸、シャッターなども取り付けられて柔軟に対応できます。
最も普及した窓のため比較的に安価な金額で取り入れることができるでしょう。
また、窓のサイズも豊富に揃っています。
サイズの幅が広いため、設計する家に必要な窓の大きさが選びやすく、様々な場面に対応できます。
欠点は気密性がやや劣ることと防犯性が劣ることです。
特に一階に設ける場合は、窓が侵入口となってしまうため侵入防止用に面格子を取り付けた方がいいでしょう。
上げ下げ窓
2枚のガラスを上下に移動させて開け閉めする窓です。
開閉の仕方は複数あり、上側がFIX(はめ殺し)になっていて下側だけ開け閉めできる型と上下に開け閉めする型、上下連動して開け閉めする型があります。
縦長の形状が一般的で、設置する幅が取れないときに有効です。
性能は通気性と気密性が高く、防犯性の確保ができる特徴があります。
ただし、FIXのある型は下側しか開かないため掃除勝手が悪い欠点があります。
また、網戸が固定式の場合は外に顔を出すことができません。
すべり出し窓
縦すべり出しと横すべり出しの2種類があります。
縦すべり出し窓は扉みたいに室外側に開け閉めできる窓になっています。
気密性と彩風効果が高く、掃除もしやすい特徴があります。
窓が外に開き掃除勝手がいいのですが、室内側にも汚れがついてしまうのが欠点です。
横すべり出し窓は、窓枠上部の吊元を軸に窓の下部から室外側に開閉できる窓です。
室内の中に雨が入りにくい構造となっており、窓面をほぼ開閉できるため通気性に優れています。
ただし、窓が上に向くため汚れがつきやすく注意が必要です。
すべり出し窓は、両方とも気密性に優れていますが、価格は引き違い窓と比較すると高めに設定されています。
倒し窓
倒し窓は内倒し窓と外倒し窓があります。
どちらの窓も窓枠の下部を軸にして開閉し、内倒し窓は室内側に倒して開け閉めをし、外倒し窓は室外側に倒して開け閉めをします。
内倒し窓は室内側に窓が開閉するため、設置する際に隣接する家に干渉することが少ないです。
また、窓から室内が見えにくいのでプライバシーの確保ができます。
注意するところはカーテンやブラインドを取り付けることができないことと雨が降ると室内に入ってきてしまう恐れがあることです。
ルーバー窓
細長い窓がブラインドのように並んでいるのがルーバー窓です。
室内側のレバーを操作すると開閉できる仕組みとなっています。
通気の確保が優れ、浴室や洗面室など換気・通気を必要とする部屋に適しています。
また、設置スペースの確保がしやすい特徴もあります。
しかし、ガラスが外れやすいため防犯性に劣り、一階に設ける場合は面格子も一緒に取り付けたほうがいいでしょう。
また、断熱性と気密性が劣るのも注意が必要です。
FIX窓(はめ殺し窓)
ガラスが窓枠に固定されていて開閉機能がない窓がFIX窓(はめ殺し窓)です。
光を取り入れるための窓で、ガラスが固定されているため通気はできません。
その代わりに気密性と防犯性は優れます。
また、窓の形状が四角型、丸型など形状が豊富にあります。
窓枠の種類と性能
窓枠の素材の違いにより断熱性や結露のしにくさなど性能が変わってきますのでチェックしておきましょう。
アルミサッシ
アルミは加工がしやすく安価で建築資材によく用いられる素材です。アルミサッシの特徴は、安価であること、強度や耐久性に優れることです。
ただし、熱伝導率(熱の伝わり)が高く断熱性に劣り、結露が発生しやすい欠点があります。
樹脂サッシ
樹脂でできている窓枠もあり、最近では樹脂枠の窓が主流となってきました。樹脂枠は熱伝導率(熱の伝わり)が小さいため断熱性が高く、遮熱、通気性にも優れる特徴があります。
LOW-Eガラスと組み合わせれば、さらに高い断熱性を発揮し、結露対策にも有効です。
ただし、樹脂製のため耐久性はやや劣ります。
また、日射による色焼けなど採光性に不安が残ります。
ハイブリッド(アルミ+樹脂)
アルミと樹脂を融合させた窓枠は、アルミの良いところと樹脂の良いところを活かしたハイブリッド構造となっています。アルミの強度と耐久性、樹脂の断熱性とデザイン性を両立させているのが特徴です。
ハイブリッド構造の窓枠も現在では主流となってきています。
窓ガラスの種類と性能
ガラスは熱を通しやすいため、住宅の断熱性能に大きく左右されます。
断熱性能に優れた家にする場合は、断熱性の高いガラスを選ぶことが大事ですので、ガラスの種類を確認しておきましょう。
単板ガラス
単板ガラスは、文字通り通常の1枚のガラスです。昔の住宅に使われていましたが、断熱性が低く、結露の発生もしやすいガラスでした。
また、ガラスの厚みも薄いことから防音性も悪い欠点があります。
安価ですが現在の住宅の窓にはあまり使われなくなりました。
複層ガラス(ペアガラス)
複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層をつくった構造のガラスです。空気層があることでガラス面を通り抜けようとする熱を少なくして断熱効果を発揮します。
外側からの熱を伝えにくくするため、室内側のガラス面が冷えにくくなり結露を抑制します。
コストも安価になり現在でも採用されることが多く、窓の交換や内窓の取り付けなどリフォームでも複層ガラスは用いられます。
LOW-Eガラス
2枚のガラスに中空層を設け、さらにガラス面に金属膜を施した構造となるガラスです。金属膜が室内側にあるか、室外側にあるかで性能に違いがあります。
室内側に金属膜があるのは断熱タイプ、室外側に金属膜があるのが遮熱タイプとなっています。
中空層にアルゴンガスが入っているLOW-Eガラスは、通常の中空層にある乾燥空気よりも熱を伝えにくく空気の対流を抑える効果があり、さらに断熱性が向上します。
まとめ
快適な住宅環境をつくるためには窓選びがとても大切です。窓の断熱性と気密性を高くすることで、冷暖房効率が向上して光熱費の削減が期待でき、冬は暖かく、夏は涼しい家にすることができます。
また、結露の発生も抑制するため、健康的な暮らしをおくることが実現できるでしょう。
窓選びは家の断熱計画を立てることが重要です。
断熱計画は専門的な知識と経験が必要ですから、専門家と相談して決めていくことをおすすめします。
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一戸建ては何年住める?中古住宅の寿命と長く住み続けるためのポイントを解説
築40年や築50年の中古一戸建ての購入を検討している方は、あと何年住めるかが気になるのではないでしょうか。住宅の寿命は30年といわれることもあり、築年数が経過した中古一戸建てを購入する際は不安になってきます。 この記事では、中古住宅の寿命と長く住み続けるためのポイントを解説します。一戸建ての本当の寿命を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 1.一戸建ての寿命は何年?1-1.建物の寿命は法定耐用年数とは異なる1-2.木造住宅の期待耐用年数は30~80年以上1-3.長期優良認定住宅は75~90年以上の耐久性がある2.一戸建てに長く住み続けるためにはメンテナンスが不可欠2-1.定期的に住宅の点検を行い劣化や損傷を早期に発見する2-2.メンテナンス・リフォーム・リノベーションを行う3.一戸建ての寿命が近づいたときの対処法3-1.全面リフォーム・リノベーションを行う3-2.建て替えを行う3-3.住宅を売却して住み替える4.中古一戸建てを購入するメリット4-1.新築よりも安い価格で購入できる4-2.実際に物件を確認してから購入できる4-3.立地や間取りなどの選択肢が豊富5.中古一戸建てを購入するデメリット5-1.建物の老朽化や設備の劣化が進行している可能性がある5-2.修繕やリフォームの費用がかかる可能性がある5-3.住宅ローンの審査が厳しくなる可能性がある6.中古一戸建てを購入する際の注意点6-1.建物の現状をしっかりと確認する6-2.契約不適合責任を確認する6-3.予算に余裕を持たせる7.まとめ:メンテナンスやリフォームで住宅の寿命を延ばせます! 1.一戸建ての寿命は何年? 一戸建ての寿命は30年といわれることがありますが、築30年や築35年が経過すると住めなくなるのでしょうか?一戸建ての寿命を知るには、法定耐用年数や期待耐用年数などを理解することが必要です。ここでは、一戸建ては何年住めるかを解説します。 1-1.建物の寿命は法定耐用年数とは異なる 建物の寿命は法定耐用年数とは異なります。木造住宅の法定耐用年数は22年ですが、築後22年が経過すると寿命がきて住めなくなるわけではありません。法定耐用年数は建物の資産価値がなくなるまでの年数を想定して定められています。 木造住宅の場合、築後22年が経過すると資産価値はなくなりますが、建物の物理的状態に問題がなければ住み続けることはもちろん可能です。ただし、建物の老朽化や設備の劣化が進行している場合はメンテナンスやリフォームが必要になることがあります。 一般的に築30年以上経過している木造の中古一戸建ては建物の資産価値がなくなっており、土地価格だけで購入できる場合があります。しかし、安く購入できてもメンテナンスやリフォームの費用がかかることがあるため注意が必要です。 1-2.木造住宅の期待耐用年数は30~80年以上 木造住宅の寿命は30年といわれることがありますが、これは日本の住宅の平均利用期間が30年であるためです。 出典:国土交通省「長持ち住宅の手引き」 日本人は新築志向が高く、築30年以上経過すると建物を取り壊して新築住宅を建設、購入する傾向があります。まだ住めるのに建物を解体するケースは多く、諸外国と比べると住宅の平均利用期間が短い原因になっています。 木造住宅の実際の寿命を知るうえで参考になるのは、国土交通省が定める期待耐用年数です。期待耐用年数とは、適切な維持管理を行った場合における建物が使用できる期間を指します。 木造住宅の期待耐用年数は30~80年以上であり、メンテナンスやリフォームを適切に行うことで、築40年や築50年であっても住み続けられる可能性は十分あります。 出典:国土交通省「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」 1-3.長期優良認定住宅は75~90年以上の耐久性がある 長期優良住宅とは、国が定める耐震性や省エネルギー性、維持管理のしやすさなどの基準を満たした住宅を指します。長期優良住宅は一般の住宅よりも品質が優れており、期待耐用年数は100年を超えます。 耐震性も優れており、震度6強から7程度の大地震でも倒壊することはありません。断熱性能も高く、冷暖房の効きが良くなることで光熱費の削減にもつながります。 長期間にわたって良好な状態で使用するにはメンテナンスが欠かせませんが、長期優良住宅は維持管理がしやすいように設備が設置されており、メンテナンスも容易です。 また、長期優良住宅の認定を受けると、フラット35の金利が0.25%引き下げられたり、税の特例措置が拡充されたりするなどの優遇が受けられます。 2.一戸建てに長く住み続けるためにはメンテナンスが不可欠 一戸建ては30年以上の寿命がありますが、長く住み続けるためにはメンテナンスが不可欠です。適切なメンテナンスを行うことで、一戸建ての寿命をさらに延ばせます。ここでは、一戸建てのメンテナンスやリフォーム、リノベーションを解説します。 2-1.定期的に住宅の点検を行い劣化や損傷を早期に発見する 一戸建ての寿命を延ばすには、定期的に住宅の点検を行い、建物の劣化や損傷を早期に発見することが大切です。修理や補修を迅速に行うことで、将来における深刻な問題の発生を予防し、住宅の安全性を確保できます。 自主点検で重要な箇所は、浴室や洗面所、トイレ、キッチンなどの水回りです。水回りは劣化しやすいため、日頃からの点検が重要になってきます。 日常の点検は、目視できる範囲で行うようにしましょう。目視できない箇所については、ホームインスペクター(住宅診断士)に点検してもらうと不具合箇所が明確になります。目視できない箇所のホームインスペクションの費用相場は、6~12万円程度です。 なお、ホームインスペクションの費用については、地域や業者によって異なるため、事前に複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。 2-2.メンテナンス・リフォーム・リノベーションを行う 点検で不具合箇所が見つかれば、早期にメンテナンス(修繕)を行うことが大切です。住宅を建築した施工業者や修理・修繕業者、工務店、リフォーム会社などに相談すると良いでしょう。 水回りや外壁、屋根などは、劣化が進行しやすいため、築年数に応じて定期的なリフォームが必要です。リフォームとは、劣化した箇所を元の状態に戻すことです。 水回りリフォームは築15~20年、外壁や屋根は築10~20年程度がリフォームの目安です。定期的なリフォームを行うことで、一戸建ての寿命を延ばせます。 間取りを変更するなど、大規模な改装・改修をして建物の価値を高めたい場合はリノベーションを行いましょう。リノベーションをすることで建物の価値が高まり、居住性が大きく向上します。築20年が経過して築30年を迎えた頃がリノベーションを行う目安です。 3.一戸建ての寿命が近づいたときの対処法 一戸建ての寿命が近づいたときは、全面リフォームやリノベーション、建て替え、売却など、いくつかの選択肢があり、最も適切な方法を選ぶことが大切です。ここでは、一戸建ての寿命が近づいたときの対処法を解説します。 3-1.全面リフォーム・リノベーションを行う寿命が近づいた建物を解体せず、改装・改修をしてそのまま住みたい場合は、全面リフォームやリノベーションがおすすめです。ただし、工事箇所が多い場合は、建物を解体して建て替えたほうが費用を抑えられることもあります。 複数の業者と相談して見積もりを取り、全面リフォームやリノベーションと建て替えのどちらにするのかを決めましょう。国土交通省の調査資料によると、全面リフォームの費用は500~2,500万円程度が目安です。リノベーションも同程度の費用がかかります。 ローコスト住宅であれば総額1,000万円台で建て替えができます。そのため、リフォーム費用が予想以上に高額であれば、建て替えを検討するのも一つの選択肢です。 出典:国土交通省「リフォームの内容と価格について」 3-2.建て替えを行う日本人は新築志向が高いため、一戸建ての寿命が近づいたときに建物を解体して、新築住宅に建て替えることはよく行われます。建て替えのメリットは理想とする新築住宅に住めることで、ローンを組みやすいこともメリットです。 一方、デメリットは建物が完成するまでに4~6ヵ月以上かかり、建て替え工事中は一時的に賃貸マンションなどに転居する必要があります。仮住まいの家賃や引っ越し費用なども考慮しなければなりません。 建て替えの費用は新築する建物のグレードによって異なりますが、1,000~4,000万円程度の費用がかかります。長期的な視点で考えて、リフォームをするよりも建て替えのほうがメリットが大きい場合は、建て替えをおすすめします。 3-3.住宅を売却して住み替える一戸建ての寿命が近づいた場合、全面リフォームや建て替えを行わず、売却して住み替えるという選択肢もあります。ただし、古い建物は値段がつかない場合があるため、建物を解体して更地にして売却することも検討しましょう。 建物の状態にもよりますが、建物を解体して更地にしたほうが早く売れる場合があります。建物の解体費用は、建物の構造や延床面積によって異なりますが、30坪の木造住宅だと90~150万円程度が相場です。 なお、住宅ローンが残っていても売却は可能ですが、ローンを完済して抵当権を抹消しなければなりません。今住んでいる一戸建てを売ったお金でローンを完済できなければオーバーローンになるため注意が必要です。 4.中古一戸建てを購入するメリット 一戸建ての実際の寿命は30年以上あるため、メンテナンスやリフォームが適切に行われていれば、中古一戸建てを購入するメリットは大きいです。ここでは、中古一戸建てを購入するメリットを解説します。 4-1.新築よりも安い価格で購入できる新築よりも安い価格で購入できることが、中古一戸建てを購入する最大のメリットです。築30年以上経過していると、土地価格のみで購入できる場合があります。 物件によっては、土地の相場価格以下で購入できることもあり、予算が少なくても住みたかったエリアにマイホームを持てる可能性が高まります。新築では購入が難しい駅チカや都心の物件の取得も可能になることは、中古一戸建ての大きな魅力です。 建物の老朽化が進んでいる場合も、リフォームやリノベーションをすることで、新築住宅と変わらない状態に再生できるため、リフォーム費用を考慮してもお得な場合があります。なお、購入後にリフォームやリノベーションをする場合は、どの程度の費用がかかるかを把握しておくことが大切です。 4-2.実際に物件を確認してから購入できる実際に物件を確認してから購入できることも、中古一戸建てのメリットです。新築住宅は完成しないと物件を確認できません。中古一戸建ては既に物件が存在するため、外観や内観、日当たりなどを自分の目で確認できます。 実際に住んでからのイメージがしやすく、入念に調査をすれば住んでから後悔することは少ないでしょう。修繕やリフォームが必要な箇所も、直接目で見て把握できます。なお、不具合や修繕が必要な箇所がある場合、それを考慮して価格交渉の材料にすることも可能です。 物件を確認する際は、ホームインスペクション(住宅診断)を依頼すると、プロの視点で物件の確認ができます。目視ができない箇所も確認できるため、不動産購入時の安全性が高まります。 4-3.立地や間取りなどの選択肢が豊富中古一戸建ては不動産市場での流通量が多く、立地や間取りなどの選択肢が豊富です。新築住宅は物件数が限定しており、学区や最寄り駅などにこだわりがある場合、なかなか物件が見つからないことはよくあります。その点、中古一戸建ては物件数が多いため、理想の住宅に巡り会える可能性が高いです。 中古一戸建てにはさまざまな間取りがあり、家族のニーズやライフスタイルに合った間取りを選べます。家族構成や将来の計画などに応じて、間取りを柔軟に選択できることは中古一戸建てのメリットです。 また、中古一戸建ては既に建物が完成しているため、即座に入居できる場合が多いです。新築物件よりも迅速な入居が可能であり、急な住み替えや引っ越しにも適しています。 5.中古一戸建てを購入するデメリット 一戸建ての寿命は30年以上ありますが、メンテナンスやリフォームが適切に行われていることが前提です。中古一戸建ては物件によっては劣化が進行しているなどのデメリットがあります。ここでは、中古一戸建てを購入するデメリットを解説します。 5-1.建物の老朽化や設備の劣化が進行している可能性がある物件によっては、建物の老朽化や設備の劣化が進行している可能性があります。一戸建ては適切なメンテナンスやリフォームを行うと寿命を延ばせますが、そのまま放置しておくと老朽化や劣化が進行します。 老朽化や劣化が酷い場合、メンテナンスやリフォーム費用が発生する可能性が高いです。屋根や外壁の補修、配管や電気設備の更新、内部の改装などで100~200万円以上かかる場合もあります。 なお、1981年(昭和56年)以前に建築された中古住宅は耐震性に問題がある可能性があり、注意が必要です。耐震補強工事を行っていない場合、震度5程度の地震には耐えられますが、震度6強~7の地震には耐えられず、倒壊する危険性があります。 5-2.修繕やリフォームの費用がかかる可能性がある購入時には修繕やリフォームが必要なくても、住み始めてから修繕やリフォームの費用がかかる可能性があります。築年数が経過した中古一戸建ては、新築と比べると建物や設備の劣化のスピードが速く、住み始めてすぐに修繕が必要になることもあるでしょう。 購入前に建物の状態を調査し、将来の修繕やリフォームの費用を考慮することが重要です。しかし、将来的なリフォーム費用は予測しにくく、想定以上の費用がかかることもあります。 なお、1981年(昭和56年)以前に建築された中古一戸建てで、耐震補強工事を行っていない場合は、購入後に耐震補強工事が必要です。耐震補強工事の費用相場は100~200万円程度で、工期は1週間〜1ヵ月程度かかります。 5-3.住宅ローンの審査が厳しくなる可能性がある中古一戸建ては新築住宅と比べると、住宅ローンの審査が厳しくなる可能性があります。これは、建物の資産価値が低下しているため、担保価値が低くなるためです。住宅ローンの種類や建物の状況によっては、審査に落ちることもあるでしょう。 立地条件が悪く、建物だけでなく土地の資産価値も低い中古一戸建ては、審査に落ちる可能性が高まります。 なお、新築住宅は頭金なしのフルローンや諸費用込みローンを利用できる場合がありますが、中古一戸建ては諸費用込みローンの利用は難しいです。建物の状況によってはフルローンの審査も落ちる可能性があります。 住宅ローンを組んで中古一戸建てを購入する際は、事前に仮審査を受けておくことが大切です。 6.中古一戸建てを購入する際の注意点 中古一戸建ては新築よりも安いなどのメリットがある反面、老朽化が進行している可能性があるなどのデメリットがあります。中古一戸建てを購入する際は、デメリットも考慮することが大切です。ここでは、中古一戸建てを購入する際の注意点を解説します。 6-1.建物の現状をしっかりと確認する中古一戸建てを購入する際は、建物の現状をしっかりと確認することが極めて重要です。目視できない箇所まで入念にチェックすることが大切であり、ホームインスペクションの利用をおすすめします。 ホームインスペクションは、建物の構造や設備、電気・配管などの重要な部分を専門家のホームインスペクターが詳細に調査します。これにより、潜在的な問題や隠れた欠陥の発見が可能です。 ホームインスペクションで明らかになった問題は、価格交渉の際に有利な材料となります。修繕が必要な場合、その費用を考慮して値下げを要求できます。 6-2.契約不適合責任を確認する 契約不適合責任とは、2020年の民法改正で定められたもので、旧民法の瑕疵担保責任に類似する売主の責任です。契約不適合責任は、目的物の現状と契約の内容に不一致があれば成立し、売買や賃貸借などの契約に適用されます。 売主は買主の選択によって、目的物の補修、代替物の引き渡し、代金減額、契約解除のいずれかによって責任を履行しなければなりません。例えば、購入した物件がシロアリによる被害を受けていたことが発覚したような場合、買主は売主に対して契約不適合責任を追及できます。 なお、売主が個人・不動産会社によって保証期間が異なり、不動産会社は最低2年、個人は売主が自由に決められます。契約内容をしっかりと確認することが大切です。 6-3.予算に余裕を持たせる 中古一戸建てを購入する際は、予算に余裕を持たせることが大切です。土地価格や建物価格だけでなく、仲介手数料や登録免許税、印紙税、司法書士報酬などの諸費用もかかるため、予算に余裕を持たせておかないと資金不足に陥る可能性があります。 修繕費やリフォーム費用がかかる場合もあるため、物件価格だけでなくトータルコストで考えましょう。事前にトータルコストをシミュレーションしておくことをおすすめします。これにより、予想外の支出に対処できる余裕を確保できます。 7.まとめ:メンテナンスやリフォームで住宅の寿命を延ばせます! 木造住宅の期待耐用年数は30~80年以上であり、30年以上の寿命があります。長期優良住宅の期待耐用年数は100年を超えるため、親子孫の3代にわたって住み続けることが可能です。 一戸建てに何年住めるかは、定期的なメンテナンスやリフォームによって違ってきます。メンテナンスやリフォームを行うことで住宅の寿命を延ばせます。適切な維持管理ができていれば、築30年以上の中古一戸建ては価格が安く大変お得です。 なお、中古一戸建てを購入する際は、ホームインスペクションの利用もおすすめです。目視ができない箇所も専門家に確認してもらうことで、安心して購入できます。 監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹 不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-stylehouse山口店店長に就任。後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。
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子どもが安心できる家【いえとち本舗の新築・山口・防府・宇部・周南・山陽小野田】
イエテラスの新築、いえとち本舗山口中央店の永井です。本日は山陽小野田・防府・宇部・山口・周南で新築住宅をお考えの方に、「子どもが安心できる家」についてお伝えします。今から、山口・防府・周南・山陽小野田・宇部で新築住宅を建てようと思うと、たくさんの不安が出てくるかと思います。宇部・山口・周南・山陽小野田・防府で新築住宅を建てるのに、「何がわからないのかがわからない!」という状態になってしまいますよね。周南・防府・山陽小野田・宇部・山口で新築住宅を建てることは、 ほとんどの方が一生で一番の大きな買い物になると思いますので、絶対に失敗はしたくないものです。周南・山口・山陽小野田・宇部・防府で新築住宅を考えるきっかけの一つに、「子どもが生まれたから」というのがあります。 子どもが生まれると、生活リズムやお家の中・精神状態までもがガラッと変わってきます。特に小さいお子様がいらっしゃるご家庭では、賃貸アパートでの暮らしに苦労されているのではないでしょうか?なので本日は、「子どもが安心して暮らせる家」をテーマにしていきたいと思います。 「子どもが安心して生活できる家」とは?具体的に、「子どもが安心して過ごせる家」とはどんなものでしょうか?「子どもが安心できる環境」=「大人が安心して、子どもを育てられる環境」と考えられます。子どもの目線に立ってみると、普段の生活の中にも実は危険がいっぱいです。特にわんぱく盛りの小さなお子様がおられる方は些細な行動でもヒヤヒヤされることが多いのではないでしょうか?「安心して暮らす」ということは意外にも難しいものです。しかし「安心して暮らすためのポイント」を押さえておくことで未然にお家での事故・トラブルを防ぐ事ができ、安心して暮らす事ができます。以下では「安心して過ごせるお家~キッチン編~」についてお伝えします。 安心して料理のできるキッチンキッチンは水や電気を多く消費するスペースであり危険が沢山潜んでいます。特に小さいお子様がいらっしゃるご家庭では集中して料理をすることは難しくなってきます。赤ちゃんならば泣いたらすぐミルクをあげ、オムツを変えてあげなければなりません。少し大きくなって一人遊びをするようになっても、急にキッチンに入ってきたり目を離したすきに危険なことをしていないか心配になりますよね。そこで、山口・防府・宇部・周南・山陽小野田で新築を考えられている子育て世代の方にオススメのキッチンは、「対面式キッチン」です。 対面式キッチンって?対面式キッチンとは、リビングやダイニングに対面する形で設置されたキッチンの事です。家族や来客と話をしながら料理をしたり片付けができ、開放的な空間を演出してくれるため人気です。なので、リビング・ダイニングの様子を見ながら料理や片付けをする事ができます。キッチンから見える場所にお子様の遊びスペースを設けることで、お子様の様子を見ながら料理が出来るのでとても安心ですね。しかし、一般的な対面キッチンのマイナスイメージとして「収納スペースが少ない」ということが挙げられるかと思います。そこで私たちいえとち本舗では、キッチンを対面式キッチンに変更することが可能になっております。住宅機器は全てPanasonicをご提供させていただいています。Panasonicのキッチンは機能性に優れており、収納スペースも広~く確保されています。対面キッチンにプラン変更をした際も多くの収納スペースがありますのでキッチンをすっきりと見せる事ができ、開放的で魅力的な空間を作り出す事ができます。お子様の安全を見守りつつも効率の良い料理が出来る「対面式キッチン」は、子育て世代の方々以外にも開放的な空間を好まれる方にオススメしております。対面式のキッチンの入り口の部分にゲートなどを付ければ簡単にお子様の侵入を防ぐことが出来るので、集中して作業をする事ができますので安心ですね。散らかったおもちゃなどを急な来客時にサッと隠せるような仕切り等についていると尚更便利だと思います。また、シンクのカラーやキッチン空間を自分らしくコーディネートする事ができます。様々な種類の色からお選びいただけます。オプションでキッチンの天板を人工大理石にプラン変更することもできます。自分の好きな色や形に囲まれながら料理をするって、とても楽しいですよね。生活の質がグッと上がると思われます。お子様の安全を確保しながら、ご自身も過ごしやすい環境をご提供できれば感無量でございます。続きまして、キッチンの次は寝室の話をしたいと思います。 子どもが安心して過ごせる家~寝室編~日本では昔から、子どもがある程度大きくなるまで両親と一緒のベットや布団で寝るといった習慣があります。寝る瞬間まで家族とのコミュニケーションを深めることで家族の絆も深まるのではないでしょうか。お子様が寝るまで、そばで見守る事ができたら安心して寝る事ができますよね。なので、山口・宇部・周南・山陽小野田・防府で新築住宅を検討される時は、主寝室を広めにとっておくことをオススメ致します。ベット派の夫婦様だけならダブルベットでも十分かもしれませんが、お子様がある程度大きくなられるまで一緒に寝るとなればもっと大きめのベットに変えるかシングルベットをくっつけないと狭くなってしまいますよね。そうなれば少なくとも7帖以上は必要になってきます。お子様が2人以上おられるとなれば、もっと広い部屋が求められてきます。主寝室のシュミレーション家が完成してからいざ主寝室を見てみると意外と小さかった、、、なんてことがあると悲しいですよね。それを防ぐためにあらかじめベットや布団の寸法を測っておき、主寝室でのシュミレーションを行うことが大切だと思います。お子様が1人であれば布団の敷き方等で工夫すれば6帖でも親子3人で並んで十分に寝ることが可能です。寸法だけをチェックするのではなく、ベットや布団の置き方や向きをシュミレーションすることも必要になってきます。実際の寝室のイメージがつきやすいのはやはりモデルハウスです。出来るだけ正確にイメージができるようにするために、様々な場所のモデルハウスを見学されてみてはいかがでしょうか? イエテラスの新築モデルハウスについてはこの記事の一番下にURLを張り付けております♪続きまして、「住宅と寿命は密接に関係している」という話をしていきます。 住宅が寿命と密接に関係しているワケ幸せな暮らしに一番大切なものは、家族みんなが健康であることだといえとち本舗は考えます。しかしながら住む家の性能の違いで病気や死亡リスクが大きく変わってきます。 住宅における健康被害リスクとは??住宅における健康被害はアレルギーや急な温度差による事故死などが挙げられます。アレルギーの原因の約80%はダニです。外気と内気の温度差により結露が発生するとダニやカビの発生現場になります。また、冷えは人の免疫力を下げ、様々な症状を引き起こします。そのため、結露を防ぐことは健康を守り、家の長寿命化につながることになります。免疫力が低い子どもにとってはアレルギーは命とりです。すなわち、アレルギーの原因を防ぐことは子どもの命を守ることに直結しています。また、寒くなればなるほどヒートショックになる可能性が高まります。2011年の交通事故死亡者にくらべ、入浴中の死亡者はなんと3.7倍という結果が出ています。室内だからと安心せずに出来るだけ温度差をなくすことが室内での事故死から身を守る最大の予防策です。いえとち本舗がご提供させていただいているイエテラスでは、健康被害リスクを最小限にするための高断熱・高気密を標準装備をしています!なので寒い日でも低めの温度でも暖かく快適な空間が生まれます。お子様だけでなく、高齢の方の命を守るためにも健康被害リスクを最小限にする必要があります。起こってはいけない被害が起こる前に、一度イエテラスのモデルハウスで高断熱・高気密を体感されてみてはいかがでしょうか??7月13日~16日、19日は夏祭!家祭り開催!【山口・防府・宇部・山陽小野田・周南】で【月3万円から高性能なスマートハウス イエテラスの新築】