ブログ/コラム
Blog/Column
土地
準防火地域とは?制限や費用はどのくらいになるのかを解説
建物が並ぶ都市は火災が発生した時にそのまま燃え広がらないように規制を定め建築できる建物を制限しています。制限される建物は地域ごとに区分けし、防火地域や準防火地域などがあります。
この地域内にある建物は火災で簡単に倒れてしまっては被害も広がってしまうため、倒壊しにくい構造や材料でつくらなければいけません。この記事では都市計画の一つ、準防火地域についてとその地域で家を建てる際にかかる費用、火災保険料などをご紹介します。
準防火地域とは
建築基準法62条により火災を防ぐ目的で建築できる建物を制限する地域が準防火地域です。この地域に指定されるのは市街地や住宅密集地に多く、防火地域よりも外側に指定される区域となり、建築制限が防火地域と比べて緩くなっています。準防火地域は階数や延床面積の広さで耐火建築物か準耐火建築物にするように指示されていて、地階は階数に含まれません。
準防火地域内の建築制限
以下には階数や延床面積数で分類する建築物を記しましたのでご覧ください。- 階数≧4:耐火建築物
- 延床面積>1500㎡:耐火建築物
- 階数≦3かつ500㎡<延床面積≦1500㎡:耐火建築物、準耐火建築物
- 階数=3かつ延床面積≦500㎡:耐火建築物、準耐火建築物、防火上の技術的基準をクリアする木造住宅
- 階数≦2かつ延床面積≦500㎡:木造建築物
【階数による区別】
1・2・3階建て、延床面積>1500㎡:耐火建築物
1・2階建て、500㎡<延床面積≦1500㎡:耐火建築物、準耐火建築物
1・2階建て、500㎡以下:規制なし
3階建て、500㎡<延床面積≦1500㎡:耐火建築物、準耐火建築物
3階建て、500㎡以下:耐火建築物、準耐火建築物、防火上の技術的基準をクリアする木造住宅
4階建て:耐火建築物
防火地域はどんなところが指定される?
防火地域は駅前や繁華街、主要幹線道などに沿った一定の幅で指定される地域です。準防火地域よりも規制は厳しく階数に地階が入り、原則木造建築を禁止しています。防火地域内の建築制限は以下の通りです。
- 階数≧3:耐火建築物
- 延床面積>100㎡:耐火建築物
- 階数≦2かつ延床面積≦100㎡:耐火建築物、準耐火建築物
その他にも法22条指定区域というものもあり、木造建築は可能ですが屋根は不燃材料で葺き、外壁の延焼のおそれのある部分は準防火構造とする規定があります。法22条指定区域は防火地域と準防火地域の外側に指定される地域で屋根不燃化地域とも呼ばれています。
準防火地域などに家を建てる方法
以下に耐火建築物と準耐火建築物がどんな建物か記載しましたのでご覧ください。
耐火建築物
- 主要構造部が耐火構造であること
- 主要構造部が火災終了まで耐える構造であること
- 外壁開口部で延焼のおそれのある部分は防火戸などの防火設備を設ける
建築基準法施工令108条の3に定める技術的基準をクリアするものとして火災が終わるまで耐える構造については耐火性能検証法・防火区画検証法により確かめられたものになります。
政令で定める技術的基準に適合する構造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造などの構造が該当し、耐火建築物は非損傷性、遮熱性、遮炎性のそれぞれに耐火基準の時間が定められています。
準耐火建築物
準耐火構造は政令で定める技術的基準に適合する準耐火性能を持つ建築物で外壁の延焼のおそれのある部分には防火設備を設けることとなっています。準耐火構造は「建築基準法2条1項九号の三イ」と「建築基準法2条1項九号の三ロ」にのいずれかにあてはまる建築物で、建築基準法2条1項九号の三イを「イ準耐」、建築基準法2条1項九号の三ロを「ロ準耐」と略称して呼ばれています。
簡単ではありますが以下に「イ準耐」と「ロ準耐」の構造を記載します。
【イ準耐】
- 45分準耐火
- 1時間準耐火
※1時間準耐火:木造3階建てまたは高さ13mか軒高9mを超える木造建築物に適用
非損傷性、遮熱性、遮炎性のそれぞれに耐火基準の時間があり、耐火時間は45〜60分の間で部位ごとに規定しています。
【ロ準耐】
- 外壁耐火構造
- 軸組不燃構造
※外壁耐火構造:外壁が鉄筋コンクリート、コンクリートブロック、ALCなど
※軸組不燃構造:柱や梁が鉄骨など
家を建てる方法
準防火地域で家を建てるには建築制限がされており、通常の住宅よりもコストは高くなります。これから家を建てる方は、まずは建築する土地がどの地域に入っているかを確認することです。防火地域または準防火地域に該当する土地なのかは不動産会社や住宅会社、施工店などで確認することができます。また、役所に行って自分でどこの地域に入るか調べることもできます。その他にもインターネットで都市計画図の確認ができますので、土地のある地域を探し、防火地域なのか準防火地域なのかを閲覧することが可能です。
準防火地域に建てる場合の費用は高くなるの?
準防火地域では1〜2階建て500㎡以下の建築物を除いて耐火建築物または準耐火建築物にしなければいけません。耐火建築物や準耐火建築物は通常使う建築資材とは違い不燃材料や準不燃材料、防火設備など一定基準の防火性能をクリアした建築資材を使うように指定されています。
不燃材料は加熱開始後20分間燃焼しないことなど不燃性能を満たす材料であること。準不燃材料は加熱開始後10分間燃焼しないことなど不燃性能を満たす材料であること、となっています。
これらは通常使う建築資材よりも価格が高いため建物の価格も高くなります。建物のデザイン性にも関わってくるため、どの建築資材を使うかというところが悩みどころだと思います。
窓は網入りガラスの他にデザイン性を崩さない防火窓が出てきましたが、やはり価格が高いのがネックです。防火窓を取り付けるよりも通常の窓に防火シャッターを取り付けた方が安くなりますので、住宅ではこちらを採用することが多いです。
耐火建築物・準耐火建築物であれば火災保険が安くなる?
耐火建築物や準耐火建築物は火災保険の割引を受けることができます。通常の木造住宅の火災保険料は約30万円(保険期間10年)ですが、耐火構造にすることで10万円ほど安くなります。
注意するところは割引が効くのはあくまでも基準とされる構造であるため、防火地域や準防火地域内に家が建っているから火災保険料が安くなるというわけではありません。割引を受けるには耐火建築物や準耐火建築物、省令準耐火建築物のいずれかの構造を有していることです。
省令準耐火構造は住宅金融支援機構の定める基準に適合する構造で耐火構造や準耐火構造に準じる耐火性能を持つ構造です。在来木造住宅は省令準耐火構造に適合することが可能であり、内装の一定の防火被覆やファイヤーストップなどの施工が必要になります。2×4(ツーバイフォー)工法も住宅金融支援機構の仕様で建てることで省令準耐火構造に適合することが可能です。
【建築物の耐火性能の確認方法】
建物がどんな耐火性能を持った建築物とされているか確認するには建築確認申請に記載されています。建物の概要が載っている書面があり、その書面の項目には「用途」や「工事種別」「構造」などがあり、「耐火建築物等」のところに耐火建築物なのか準耐火建築物なのかが記されています。書類を見てもわからないという方は、家を建ててもらった会社や不動産業者に問い合わせをしてみるのもいいでしょう。
まとめ
私たちが安全に生活できるように都市は火災での延焼を防ぐために防火地域や準防火地域など建物を区分けしています。準防火地域内の建物は規制があり建てられる建物は制限されますが、安全かつ快適に暮らしていくためには守らなければいけない大切なルールです。これから家の購入を考えている方は、今回ご紹介した地域内に建物を建てるとなると制限により建築費が高くなる可能性がありますので、土地を選ぶ時はどの地域に入るかよく確認してから選びましょう。
家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。
資料請求はこちらから
さらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。
会員登録はこちらから
関連記事
-
40坪の土地に建てる家の間取りは?相場は費用を抑えるコツを解説
家づくりにおいてどれくらいの大きさの建物を建てられるかということはとても重要となってきますが、土地の大きさに対してどんな家が建てられるか、なかなかイメージがつきにくいかもしれません。この記事では40坪の土地にはどんな家が建てられるか、どんな間取りが実現できるか、費用相場やコストを抑えるコツについてご紹介していきます。 1 40坪の土地に建てる住宅の広さ2 40坪台の土地にオススメの間取りとは?3 40坪の注文住宅の相場4 建物以外にかかる費用や抑えるポイントとは?5 まとめ40坪の土地に建てる住宅の広さ現在ではメートルが一般的で、坪や尺といった単位は普段はあまり見かけないかもしれませんが、建築や不動産の業界ではよく使われていて1坪は約3.3㎡の大きさです。3.3㎡は畳2畳分の大きさで、よく間取りでは部屋の大きさを示すのに6畳や10畳と記されていることがあります。40坪の土地とはどれくらいの大きさかというと「40坪×3.3㎡=約132㎡」となります。フラット35の利用調査による住宅面積の全国平均は注文住宅:125.8㎡、土地付き注文住宅:111.5㎡です。国土交通省の住生活基本計画(全国計画)において一般型誘導居住面積水準によると4人家族が住むのに必要な面積は125㎡(単身者は55㎡)となっているので、多くの方は4人家族が住むのに困らない大きさの家を建てているのがわかります。注意しておかなければいけないのは土地には建ぺい率がありますので、家の大きさによってはこの水準を満たさない可能性があります。このため土地選びの時はどれくらいの規模の家を建てられるかよく確認して選びましょう。40坪の土地に建ぺい率50%の制限がされている場合、建築面積は「約132㎡×50%=約66㎡」になります。引用:住宅金融支援機構 住宅関連調査 フラット35利用調査 2019年度集計【都市中心またはその周辺における共同住宅居住を想定した都市居住型誘導居住面積水準】単身者:40m²2人以上の世帯:20m²×世帯人数+15m²引用:国土交通省:住生活基本計画(全国計画) 40坪台の土地にオススメの間取りとは? 40坪の土地に家を建てる場合、どんな間取りにすると住み心地が良くなるか気になるところ。ここでは40坪の土地に建てる家のおすすめの間取りをご紹介していきます。アイランドキッチンとLDKで開放的な空間 LDKとアイランドキッチンは空間に一体感が生まれ開放的にしてくれます。キッチンとリビングがつながるため家族とのコミュニケーションもとりやすく、小さなお子様がいるご家庭におすすめです。20畳ほどあるLDKなら空間にゆとりがあり、生活する動線も窮屈には感じないでしょう。アイランドキッチンは仕切りがありませんので、換気には注意しておく必要があります。調理中の匂いがリビングにまで届く間取りですので、レンジフードの換気量が部屋の広さに対して適切であるかよく確認しておきましょう。アイランドキッチンとLDKを採用する際は、ある程度広さのある部屋を計画しておく必要があり、広さが足りていない状態で無理にLDKを採用すると圧迫感が生まれ窮屈になってしまいますので注意しましょう。吹き抜けのあるリビングは明るく開放的な空間に リビングは長く過ごす大切なお部屋です。家族も集まる部屋ですから、明るく開放的であることが大切。快適なリビングにするには採光を取り入れること、ある程度の広さを確保すること、などがあります。リビングのところを吹き抜けにすれば天井が高くなり開放感が生まれます。吹き抜けのところは高窓を設置すると光を多く取り入れることができ、さらに勾配天井にすることで通常のフラット天井よりも高さを確保することが可能です。勾配天井は天井が高いところと低いところで分けられますので、部屋間に変化を演出するこができます。40坪確保できるのなら二世帯住宅も実現 二世帯住宅にはプランの種類があり、完全同居型と一部共有型、完全分離型があります。延床面積が40坪確保できる場合は完全同居型と一部共有型の二世帯住宅が可能です。一部共有型の場合はどれくらい独立したスペースを作るかで40坪で納まるか左右されます。共有するスペースが少ないほど広さも必要となってきますので、空間の配分を考えて計画する必要があります。完全分離型の場合は50坪以上確保できることが望ましいですので、40坪の家では実現が難しいかもしれません。 40坪の注文住宅の相場 2019年度集計フラット35の利用調査では建設費の全国平均が土地付注文住宅で2,874.3万円。注文住宅で3,452.4万円です。住宅面積が土地付注文住宅で111.5㎡(約33坪)、注文住宅で125.8㎡(約38坪)ですから、40坪の注文住宅の方が平均よりもやや広くなります。フラット35の利用調査により、注文住宅の㎡あたりの建設費は27.7万円/㎡ですので、27.7万円/㎡を40坪(約132㎡)で掛け算すると約3656.4万円の建設費が算出できます。40坪の注文住宅を建てる場合は約3656.4万円が相場となってきますが、依頼する住宅会社や家の仕様によって価格は変わります。大手ハウスメーカーに依頼した場合と工務店に依頼した場合では同じような仕様でも大手ハウスメーカーの方が費用は高くなる傾向にありますので、希望する家の大きさや仕様を決めて、予算の範囲で建ててくれる会社を選ぶことが大切です。引用:住宅金融支援機構 住宅関連調査 フラット35利用調査 2019年度集計 建物以外にかかる費用や抑えるポイントとは? 注文住宅を建てる費用は本体工事と付帯工事がメインになりますが、その他にもお金が掛かってきます。建物以外に掛かる費用はどんなものがあるかというと以下のものがあります。【建物以外に掛かる費用】解体工事、屋外給排水工事、地盤調査、地盤改良、造成工事、カーテン・家具・照明・空調・エアコンなど、外構工事、地鎮祭、上棟式、土地・建物の登記、印紙代、ローン申し込みなどの費用、火災・地震保険の加入、引越し代、仮住まい費など家を建てるお金が安くなるほど、新築時の生活にもゆとりが生まれますので、できるだけコストは抑えたいもの。以下には家を建てる費用を抑えていく方法についてまとめましたので、ぜひご参考にしてください。【費用を抑えるポイント】諸費用の見直し建物形状は凹凸をなくしシンプルな設計にする間仕切りを少なくする規格化されたプランを選ぶ設備や建材を見直すまず、家本体のコストを抑える前に、家づくりで発生する諸費用を抑えられるかを検討しましょう。諸費用は建築中の仮住まいに掛かる費用や登記などの費用、ローン、保険などがあります。諸費用の他にも建築中の間だけでも身の回りのことで節約できることがあるかもしれません。家のコストを落とす分、仕様も制限されてしまいますので、まずは建物以外のところでお金が節約できるか確認してみましょう。建物はシンプルな設計にすると費用を抑えることができます。建物形状に凹凸をなくすと外壁の面積数も減りコストダウンになります。室内の間仕切り壁も少なくすることで材料費や施工費が下がります。間仕切りが少ないと空間に開放感が生まれますのでコストが下がるだけでなくメリットもあります。設備や建材の見直しもコストを抑える要素です。内装クロスを量産品のものにしたり、洗面化粧台を造り付けにしたりすることで費用を安くすることができます。また、たまにメーカーのショールームで展示されているものをセールで購入できることがありますので、こういったタイミングを逃さないのもポイントです。 まとめ 40坪の土地には4人家族が住める大きさの住宅や二世帯住宅を建てることが可能です。ただし、土地には建ぺい率で建物の大きさが制限されていますので、土地選びには注意しましょう。条件が悪い土地を選んでしまうと希望している大きさの家を建てることができなくなってしまう恐れがありますので、土地の購入時は慎重によく確認してから選ぶことが大切です。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。資料請求はこちらからさらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。会員登録はこちらから
-
自然災害に備えた強い家づくり【いえとち本舗の新築・山口・周南・山陽小野田・防府・宇部】
みなさまこんにちは!(^^)/ 本日は山口で新築住宅の購入をご検討中のみなさまに「自然災害に強い家づくり」についてお伝えします。 自然災害には地震や台風、大雨、大雪、火山の噴火などがあります。日本に住まれていると自然災害が多いため、身近な出来事として記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。特に今年は台風による被害が深刻で多くの方に影響を与えました。 いつ来るか分からない自然災害に備えて、お家も頑丈な作りにしたいですよね。なので、今回は「自然災害に強い家づくり」のポイントを踏まえながらお伝えしていきます(^^)/ 〇自然災害~地震対策~ 自然災害の中で最も恐ろしいと言われる「地震」。地球の表面は固い岩盤(プレート)で覆われていて、ゆっくりと動いています。日本は4つのプレートの上に乗っかっており、陸は海底に引き込まれるため、岩盤の境目では地震が起きやすいです。つまり、日本は地震が起きやすい国なのです。 日本では地震に備え、耐震等級というものが定められています。耐震等級とは、「この建物は地震に強い、あるいは建築基準法の耐震性からの余裕度はこの程度ある。」という度合いを3段階で表したものです。基本的に等級が上がるほど、建物の耐震性は高くなります。 建築基準法では耐震等級1が定められていますが、最近は建築基準法よりも高い耐震基準を満たす長期優良住宅の建築やリフォームが推進されています。 一般的な住宅は耐震等級1で、阪神・淡路大震災相当の地震でも倒壊しない程度の耐震性能です。耐震等級2は阪神・淡路大震災相当の1.25倍の力の地震でも倒壊しない程度で、病院や学校等の耐震性能です。耐震等級3は阪神・淡路大震災相当の1.5倍の力の地震でも倒壊しない程度で、消防署や警察等の防災の拠点となる建物の基準になっています。 いえとち本舗山口中央店がご提案させていただいている「イエテラス」の耐震等級は、あらゆる条件(地震・台風・雪etc)を短期的かつ長期的な観点から調べ、許容応力度計算により耐震等級3相当(基礎については個別算定が必要)を確保しています!! また、「イエテラス」の基礎は「ベタ基礎」を採用しています。ベタ基礎は一体の鉄筋コンクリート耐圧版になっているので、地震がきても全体で荷重を受ける構造になっています。また、基礎が一体になっているので、上からの荷重を平均に地面に伝え、部分的な沈下(不等沈下)をおさえます。また、地盤が下がっても平均に沈降するので、建具や床のくるいも極力抑制できます。 山口で新築住宅の購入をご検討中のみなさまは「地震なんて来ないかも・・・」と思わずにできるだけ耐震等級の高く、基礎がしっかりとした新築住宅を建てられることをオススメします。 〇自然災害~火災~ 火災もいつ起きるか分からなくて不安ですよね。 隣家で火災が起きて火が回ってくるかもしれないし、自分の家の部屋の中で火災が起きるかもしれないし、山火事から火が移るかもしれないし… 様々なケースが予想されます。 火災による被害を最小限に抑えるためには耐火性が重要になってきます。優れた耐火性を発揮すると言われている「高性能外壁材ALC」というものがあります。 高性能外壁材ALCは、優れた防火性能が認められ、外壁材単体で防火構造を取得しています。一般的な外壁材の場合は、外壁材と内装材の組み合わせにより基準を満たすため、防火性能において高性能外壁材ALCの優位性は明らかです。 また、この素材は炎や熱を受けても発火することなく、煙や有毒ガスも発生しません。 このような耐火性の強い素材を外壁に使用することで隣家からのもらい火は予防できるでしょう。 部屋の中で発生した火災の被害を最小限に抑えるためには、「一定時間部屋から火を出さない」ことと、「万が一、火が出ても延焼を遅らせる」ことが重要になってきます。 一定時間部屋から火を出さないようにするためには、火の発生源とその他の部分とを完全に区切る「防火区画」が重要になります。 そのため、山口で新築住宅を建てるときは各部屋を区画する構造を採用しているものを建てられることをオススメします。加えて、室内の内側には火に強い石膏ボードなどの素材を使用するなど、火が他の構造材に燃え移るまで時間がかかるようにしましょう。燃え移るまでの時間を稼ぐことにより、避難や初期消火が可能になります。 他部屋への延焼を遅らせるためには、火災の通り道となる壁や天井内部の要所に、木材や断熱材の「ファイアーストップ材」を設けましょう。 いえとち本舗山口中央店がご提案させていただいている「イエテラス」は「省令準耐火構造」を採用しています。省令準耐火構造とは、①外部からの延焼防止②各室防火③他室への延焼遅延の対策が施された住宅構造の事を言います。 省令準耐火住宅にすることで鉄筋コンクリート住宅などと同じ火災保険料率にすることができ、保険料を安くできるのでとてもお得です(^^♪ 〇自然災害~台風~ 今年、とても大きな被害をもたらした台風。台風は大雨や風害、土砂災害まで引き起こします。 台風に強い家とはどんなものでしょうか。台風に備えるポイントとして、まず衝撃に強い高耐久外壁を取り入れることが挙げられます。外壁を耐久性のある素材で作ることも大切ですが、なにか大きな衝撃があった時に被害を最小限に抑えることも大切です。 台風で固い何かが飛んできたとき、窓のガラスに当たったら割れてしまいますよね。割れたガラスに触れたり踏んでしまったりすると、二次被害で怪我をしてしまいます。 それを防ぐために、「複層ガラス」というものがあります。複層ガラスはペアガラスとも呼ばれ、2枚の板ガラスの間に乾燥した空気を密閉したものです。2枚のガラスで構成されているため強度が高く、割れにくいです。また、割れてしまった場合の破片の飛散を防ぎます。 複層ガラスは強度だけではなく断熱・遮熱にも高い性能を発揮しますので冷暖房効率を上げ、節約にもつながります。 いえとち本舗山口中央店がご提案させていただいている「イエテラス」ではこの複層ガラスは標準仕様となっています(^^)/ また、台風による大雨の被害もあります。大雨の被害を最小限に抑えるには、外からの水の侵入を防ぐことが大切です。 屋根、外壁、サッシ、バルコニーなど雨水の侵入を防がなければならない箇所は多くあります。できるだけ雨水の侵入を防ぐためにできるだけあらゆる場所の侵入経路を塞ぐことがマストです。 屋根や外壁をコンクリートパネルで構成したり、外壁部材のジョイント部分を目地シールでしっかりと埋める、基礎の外周露出面には被覆材を塗布して強力に保護するなどの工夫を施しましょう。 ★山口の防災マップ 自然災害による被害を最小限に抑えるための第一歩として、防災マップを見ながら土地探しをしましょう。 平成21年の7月に起きた大豪雨では山口全域で大きな被害を受けており、特に防府市と山口市では土砂災害や浸水被害が後を絶ちませんでした。 良いな、と思った土地でも過去に浸水の経験があったり土砂災害警戒区域に入っていたりすると自然災害による被害を受けることが予想されます。 そのようなことを防ぐためには、まずは市のハザードマップを調べましょう。過去に災害のあった場所は地盤が弱い可能性もあるので、過去の災害のあった箇所も調べておくことが良いと思われます。 災害の被害を想定しておくことで対策をたくさん練ることができます。お家は大きな買い物なので、長く、安心して住みたいですよね。災害が起きたときも、起きた後も安心して生活できるよう、災害対策の知識を高めながらお家づくりをしましょう(*^-^*) 11月9日(土)~11月10日(日)開催イベント↓第二弾!増税後でもおトクな2%還元キャンペーン!
-
素人でもわかる!土地の不動産価値の調べ方
家を建てるには土地が必要になります。土地は資産価値として残りますので、できれば価値の高い土地を選びたいものです。しかし、土地というものは定価というものがなくて、どれくらいの価値なのか判断が難しいと感じている方もいるかもしれません。土地には相場というものがあり、土地を選ぶ時に知っておくことがポイントです。この記事では土地の不動産価値の調べ方についてお伝えしていきます。 不動産価値を知るには土地相場がポイント不動産会社や住宅会社から土地について説明をもらうだけでなく、自分でも土地の価値を把握できる調べ方や知識を養っておくことで自分の判断の元で土地を選ぶことができます。土地の価値を知って選ぶには相場を知ることがポイントです。土地の相場を知れば、希望しているエリアや広さ、条件などが揃った土地を予算内で購入できるかがわかります。自分で判断できる情報を知っておけば、土地の購入に損をしないばかりか、無理のない購入ができます。 価格が左右する土地の特性土地の人気の度合いによって価格は違います。人気のある土地の特性には公共施設やショッピングモール、病院など生活の利便性の高い建物が周辺にあります。土地の価値を上げる特性はその他にもあり、日当たりの良い土地や高低差のない土地などがそうです。また、駅から近い、道路が広い、土地の方位なども土地の価格が高くなりやすい要素です。方位については一日中日当たりを望める南向きが最も人気があり、北向きは人気がなく価格が安くなっている傾向です。また、角地はどの方角からも価値は高くなり、その中でも南側に面している角地は価格が高くなっています。 流通量が多い土地は価値が高い価値は需要と供給と例に漏れず、需要の高い土地は価値があります。流通量は土地の価格を左右し、ほとんど売却されないエリアの土地ははっきりとした土地相場がわからないことが多いです。しかし、希少性のあるエリアだと高額になることもあります。土地の価格は周辺エリアの土地相場と似通っていて、極端なほど価格が違うということはなりにくいです。 土地価格の種類と不動産価値の調べ方土地価格は下記の4つがあります。 実勢価格公示地価/基準地価相続税評価額固定資産税評価額上記4つを「一物四価(いちぶつよんか)」といい、土地相場を調べる上で知っておいたほうがいい言葉です。4つの異なる価格から土地相場を判断することができますので、下記にて調べ方をお伝えしていきます。 実勢価格を調べる実勢価格は「不動産取引価格情報検索」で調べられます。こちらは国土交通省が不動産取引を実際に行った人を対象にアンケート結果をデータベース化したサイトです。実際に売買された価格情報(実勢価格)が閲覧できます。対象エリアが全国、対象物件は土地、一戸建て、マンション、農地などがあります。不動産取引価格情報検索 公示価格を調べる公的価格である公示価格を「地価公示・都道府県地価調査」で調べられます。公示価格とは国土交通省が年に一回公表している土地価格です。ここに掲載されている土地は標準的とされる土地を選び1平方メートル当たりの価格で公表されています。公示価格は価格判定の根拠を鑑定評価書などで詳細に確認できるようになっていて、市場取引でも参考にされる価格です。そのため公的指標として信頼できる価格となっています。地価公示・都道府県地価調査 路線価を調べる「財産評価基準書・路線価図・評価倍率表」は路線価を調べることができます。路線価とは公的価格の一つで、道路が面する宅地1㎡あたりの価格のことを指します。路線価は土地にかかる相続税や贈与税を計算する時に使用します。公示価格の80%程度の評価であることを利用し、逆算して土地の現在価格を知るために利用することもできます。しかし土地の時価ではないので注意しましょう。財産評価基準書・路線価図・評価倍率表 固定資産税評価額を調べる固定資産税評価額とは固定資産税の評価額のことです。通常は固定資産税の明細書は所有者しか入手できませんが、土地の価格を知るために固定資産税評価額を利用して土地価格を算出することができます。固定資産税評価額÷0.7で算出した価格が土地相場の目安となります。一般財団法人資産評価システム研究センター:全国地価マップ 不動産会社などのサイトから調べる不動産会社が売りに出されている土地の価格も相場を知るのに参考になります。不動産会社が提示している土地価格で、ある程度の相場を推測することが可能です。不動産情報を集めている不動産ポータルサイトを閲覧するのもいいでしょう。ただし、掲載されている価格は売り価格であり、取引価格ではありません。 平米単価・坪単価で比較探していても同じ条件の土地が見つかるとは限りません。土地の広さが違えば価格も大きく違ってきますので、どうすればいいか悩むところ。こういった時は「平米単価」や「 坪単価」を参考に比較してみるといいでしょう。「平米単価」とは1平方メートル当たりの単価です。例えば100平方メートルの土地の場合、「土地価格×100平方メートル」で価格を算出することができます。「坪単価」も大きさを示す単位です。坪は約3.3平方メートルで、価格を算出する時は 同じ容量で「坪単価×土地の広さ」で価格を算出することができます。 あくまでも定価はなく売主の希望になる土地相場はあるものの、必ず希望する金額で購入することができるとは限りませんので注意してください。土地には定価はなく土地を所有する売主の希望価格で決まることであり、最終的に価格交渉して確定します。物件情報サイトで調べた価格は売主の希望価格であり、実際の成約価格は希望価格よりも下がる傾向にあります。成約価格がどのくらいになるのかは、その土地が売りに出されてどれくらい経っているかなど売主の状況にもよります。 まとめ土地の価値の調べ方はいろいろありますが、まずは希望しているエリアの土地相場を知ることが大切です。実際の土地の価格が提示されていなくても、余程土地条件が違っていなかったり、エリアが離れていなかったりすれば、似たような価格となっていることが多いです。土地の相場を調べて、できるだけ不動産価値の高い土地を選びましょう。いえとち本舗は会員登録することで、最新の土地情報をお届けするサービスを提供しております。もし良い土地を見つけたいという方は、是非いえとち本舗の会員様限定サービスをご利用ください。会員登録はこちらのページになります。