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建物・家づくり
キッチン・お風呂・洗面・トイレの後悔ポイントと水回りの失敗事例
水回りは生活に直結するため、普段使っているとすぐに不満なところや満足しているところがわかります。
これから家を建てる方なら不満よりも満足の多い水回りにしたいですよね。
後悔のない水回りにするポイントは下記になります。
【後悔しないためのポイント】
- 使いやすさ
- 収納量
- 掃除のしやすさ・汚れにくさ
- コミュニケーションとプライバシー
では、上記のポイントを踏まえて具体的にお伝えしていきたいと思います。
キッチンの後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策
キッチンの後悔ポイントと失敗事例
【キッチンの後悔ポイント】
- キッチンカウンターが狭かった
- 収納が少なくてキッチンが散らかってしまう
- 家事動線の悪いキッチンにしてしまった
- キッチンの近くにコンセントがなくて不便
- お手入れや掃除が大変
【失敗事例1:見た目だけで選んだばかりに収納が少く困っている】
見た目重視でアイランドキッチンにしました。
でも、いざ使うと収納の少なさに驚きました。
対面キッチンだから開放的にと思ったけど吊戸棚もないからごちゃごちゃ物が散らかって片付けるのが大変…
【失敗事例2:配膳がしにくい。家事動線をもっと考えれば良かった】
I型キッチンにしました。
でも、キッチンで作った料理を盛り付けたり、ダイニングに運んだりと、わざわざ一つずつ運んでめんどうくさい。
キッチンカウンターを付けて出来上がった料理をどんどん置けるようにすればもっと配膳しやすかったのに…
キッチンの失敗をしないためにはどうすればいい?
収納や家事動線を重視するのならパントリーを設けるといいでしょう。
収納量が増え、物の出し入れの手間も少くできます。
パントリーは玄関の近くにあれば買ってきたものをすぐにしまえて、使いたい時もすぐに取り出せますのでとても楽です。
家族とのコミュニケーションを大切にしている方は、料理をしながらでもリビングに居る家族を見ることができる対面キッチンがおすすめです。
注意する点は収納ですが、パントリーを設ければ収納は解決できます。
お風呂の後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策
お風呂の後悔ポイントと失敗事例
【お風呂の後悔ポイント】
- 窓が大きすぎて掃除が大変
- 鏡が大きすぎて汚れが目立つ
- お風呂のスペースが狭くて全然ゆったりできない
- いらないオプションをつけてしまった
【失敗事例1:豪華な大きな鏡、でもちゃんと掃除しなかったから水アカで汚い】
大きな鏡は見た目が豪華で選びました。
用途的にも鏡が大きいほうが良いだろうと思っていました。
でも長く使っていると水アカのせいで鏡に白いポツポツが…鏡が大きい分汚れが目立つ。
こうなるのなら小まめに掃除をしておけば良かった。
【失敗事例2:お風呂のスペースが狭い。ゆったりできなくて疲れがとれない】
普段シャワーばかりだからあまりお風呂は広くなくても大丈夫だろうと思っていました。
でも、実際に使ってみると両側の壁は近い、たまに湯船を使っても足を伸ばせなくてゆったりできないと感じました。
やっぱりお風呂はゆったりできる方が疲れはとれます。
我が家のお風呂だからこそ、必要なお風呂の広さをとって設計すれば良かったです。
お風呂の失敗をしないためにはどうすればいい?
お風呂は一日の疲れをとるスペースです。
ゆったりできることが大切ですから、足を伸ばせる浴槽を選んだほうがいいでしょう。
また、掃除のしやすさも重視するポイントです。
大きな鏡は使い勝手やデザインにおいても優れていますが、水アカが付着して却って汚れが目立つ可能性もあります。
水アカ汚れが付着しにくい鏡を使って対策してみましょう。
掃除のしやすさというのも重要で、壁や床、浴槽など汚れがつきにくい素材のお風呂にすると掃除がしやすくなります。
オプションの付けすぎも禁物です。
ヒートショック対策に浴室暖房を取り付けるなど必要な機能のみ取り入れましょう。
洗面の後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策
洗面の後悔ポイントと失敗事例
【洗面の後悔ポイント】
- 収納が少ない
- 水が飛んで壁や床が汚れる
- 洗面台の高さがあっていない
- 朝の時間は混雑。別に洗面スペースをつくれば良かった
【失敗事例1:幅の広い洗面台にしたけど収納棚の方が良かった】
洗面台は広い方が使い勝手も良く収納も多くなるだろうと思っていました。
ボウルは広くていいのですが、収納はキャビネットのところだけで上はまったく収納がありません。
幅を縮めて収納用のキャビネットを置けば良かったかも。
【失敗事例2:朝は混雑して中々使えない】
うちの家族は夫と娘、息子と家を出る時間が一緒です。
だから、朝の洗面所は大混雑。
使いたくても使い終わるのを待たなければいけないし、別にもう一つ洗面スペースをつくれば良かった。
洗面の失敗をしないためにはどうすればいい?
朝は通勤、通学があるので、洗面スペースを使う時間がかぶってしまいやすく混雑します。
滞りなく利用するには使う時間がかぶってもいいように、もう一つ洗面スペースをつくってあげるといいでしょう。
二階の廊下に洗面台を置くだけでも朝の時間の混雑を回避することができます。
洗面スペースの収納は、トール収納や吊戸を設けてあげると収納量が上がります。
洗面スペースは洗濯機を配置するスペースも考えなければいけないので、効率的な収納方法が必要です。
化粧台の幅を広げれば使い勝手は良くなりますが、収納を削ってしまうようならば無理に幅を広げないで、あえて幅を縮めて収納スペースをつくるといいでしょう。
トイレの後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策
トイレの後悔ポイントと失敗事例
【トイレの後悔ポイント】
- 大きいサイズにしたけど部屋が狭くて使いにくい
- レイアウトに失敗
- トイレと部屋が近くて音が気になる
- タンクレストイレにすれば良かった
- 汚れが気になって掃除が大変
【失敗事例1:音が聞こえる?部屋の近くにトイレをつくらなければよかった】
住んでみて気付きました。
キッチンで家事をしていると水の流れる音が聞こえるからなんだろうと思ったらトイレの音でした。
そのことに気が付いてからは、音が聞こえるんじゃないかと気になるようになりました。
【失敗事例2:ペーパーホルダが遠くて使いにくい】
ペーパーホルダーの配置を気にせずにいた。
いざ、使ってみると体を少し前屈みにして手を伸ばさないと届かない。
ちゃんと現地で確認して取り付けてもらえば良かった。
トイレの失敗をしないためにはどうすればいい?
トイレスペースは家族であってもプライバシーを確保する必要があります。
間取り計画の段階でトイレの配置を気にしておくことが大事です。
また、部屋が近くなるようならば音が届かない防音対策か納戸や収納部屋など普段人がいない部屋を配置するようにしましょう。
トイレのレイアウトは現地で確認したり、寸法通りのシミュレーションを行ったりして決めていくことが大切です。
ちょっとしたアクセリーの配置ですが、毎日の使い勝手に影響しますので気を配っておきましょう。
まとめ
水回りは毎日使う場所ですから、快適に使える計画にしてあげるのがポイントです。今回の後悔ポイントを見てみますと下記のようなことがわかります 。
【後悔しないためのポイント】
- 使いやすさ
- 収納量
- 掃除のしやすさ・汚れにくさ
- コミュニケーションとプライバシー
水回りを計画する時は上記のポイントを踏まえて、何を重視したいか検討しつつ計画していきましょう。
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平屋のメリットとデメリットは?二階建てとの違いやリノベーションについて解説
近年、幅広い年代で平屋の人気が高まっています。平屋の購入・新築・リノベーション・賃貸を検討している方は多いでしょう。平屋の購入や新築などを検討している方は、平屋のメリットとデメリットを知っておくことが大切です。この記事では、平屋のメリットとデメリット、二階建てとの違いなどを解説します。平屋で暮らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 1.平屋の特徴1-1.平屋と二階建ての違い1-2.平屋の人気が上昇している理由2.平屋のメリット2-1.バリアフリーで誰もが利用しやすい2-2.生活動線や家事動線が効率的で移動がスムーズ2-3.家族が自然と集まり会話や交流が活発になる2-4.光熱費やメンテナンス費用が安く抑えられる2-5.耐震性が高く地震や強風などの揺れの影響を受けにくい2-6.構造物が少なく自由な間取りを実現しやすい3.平屋のデメリット3-1.広い敷地が必要3-2.二階建てよりも坪単価が高くなりやすい3-3.日当たりや風通しが悪くなりやすい3-4.プライバシーや防犯面で注意が必要4.平屋と二階建てで迷った場合は?4-1.平屋が向いている人4-2.二階建てが向いている人5.平屋をリノベーションするメリット・デメリット5-1.平屋リノベーションとは5-2.平屋リノベーションのメリット5-3.平屋リノベーションのデメリット6.メリット・デメリットを総合的に検討して平屋にするかを決めましょう! 1.平屋の特徴平屋のメリットとデメリットを把握するには、二階建てとの違いを押さえておく必要があります。ここでは、平屋と二階建ての違いを整理して、平屋が近年人気を集めている理由などを解説します。 1-1.平屋と二階建ての違い平屋と二階建ての大きな違いは階段の有無です。平屋には二階建てには必ず存在する階段がありません。階段の有無は、移動のしやすさや災害時の安全性、費用などの違いを生み出します。 平屋は階段がなくワンフロアで生活できるため、二階建てよりも移動が容易です。また、階段がないため構造的に安定しており、地震や台風などの災害に強いといえます。ただし、床上浸水などの災害時には上階に避難ができず、必ずしも二階建てより安全であるとはいえません。 費用に関しては、延べ床面積が同じであれば、平屋は屋根や基礎の面積が広くなるため、二階建てよりも坪単価が高くなる傾向があります。ただし、どちらが費用面で有利であるかは、建物の規模や間取り、設備などによって異なります。 1-2.平屋の人気が上昇している理由若い世代からシニア世代まで、幅広い年代で平屋が人気を集めている理由として、「コンパクトな暮らしがおしゃれ」や「バリアフリーで暮らしやすい」などが挙げられます。 ミニマリズムなどのライフスタイルの多様化により、コンパクトな暮らしが人気を集めており、ワンフロアで生活できる平屋が魅力的だと感じる方が増えています。また、少子高齢化により、年をとっても安心して暮らせることも平屋の人気が高まっている一因でしょう。 地震や台風などの自然災害に強いことも、平屋の人気が高まっている理由の一つです。平屋は重心が低く安定しており、地震や強風の影響を受けにくい構造になっています。構造上の安定性が高いことで、個性的でおしゃれなデザインにしやすいことも平屋ならではの魅力です。 2.平屋のメリット 平屋ならではの特徴は階段が存在しないことです。平屋は階段がなくワンフロアで生活できるため、二階建てにはないさまざまなメリットが得られます。ここでは、平屋のメリットをいくつかご紹介します。 2-1.バリアフリーで誰もが利用しやすい平屋は階段がないため、小さい子どもから高齢者まで誰もが生活しやすいことがメリットです。階段からの転落事故や段差につまずいて転倒するリスクも少なく、安心して子育てや介護ができます。 家族に車椅子を使用している方がいる場合も、平屋だと室内を安全に移動できることもメリットです。玄関に段差解消スロープを設置すると、車椅子に乗ったままで家に出入りができます。 平屋はワンフロアであるためバリアフリーに対応しやすく、階段に手すりやエレベーターを設置する必要もありません。バリアフリーリフォームをする際も最低限の工事をするだけでよく、二階建てよりも費用を抑えられます。 若い世代も平屋だと年をとってからも住みやすく、将来を見据えて平屋を選ぶ方も存在します。 2-2.生活動線や家事動線が効率的で移動がスムーズ平屋はワンフロアにすべての間取りが収まっており、生活動線や家事動線が効率的でスムーズに移動できます。リビングルームやキッチン、浴室などが同じ階に配置されているため部屋間をスムーズに移動でき、階段による上下移動も必要ありません。 例えば、キッチンからリビングへの移動や、洗濯機の設置場所から洗濯物を干すバルコニーへの移動などは階段を使わなくても済むため、家事の時短や効率化が図れます。また、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、階段の上り下りがないため、日常生活における安全性が向上します。 生活動線や家事動線が効率的になり、家族にとって住みやすい環境になることは、平屋ならではのメリットといえるでしょう。 2-3.家族が自然と集まり会話や交流が活発になる平屋はオープンで広々とした間取りが特徴で、リビング・ダイニング・キッチンが一体化していることが多く、家族が自然と同じ空間に集まりやすいこともメリットです。家族同士の会話や交流が活発になりやすく、家族の絆が深まります。 二階建てだと、学校から帰宅してきた子どもは二階の子ども部屋に直行することがありますが、平屋だといつも家族の気配を感じられます。子どもたちがリビングで遊ぶ様子を見守りながらキッチンで調理をするなど、子育てをするのに適した環境といえるでしょう。 家族間のコミュニケーションが取りやすいことは平屋のメリットであり、家族の団らんを大切にしたい方にとっては、平屋は有効な選択肢になります。 2-4.光熱費やメンテナンス費用が安く抑えられる平屋はワンフロアであるため、光熱費やメンテナンス費用を低く抑えられます。平屋は階段がなく一つの階にすべての部屋が配置されており、空気の循環が効率的です。これにより、冷気や暖気が効率的に行き渡り、電気代の節約につながります。また、平屋は屋根が大きく、太陽光発電を取り入れているケースも多いです。 メンテナンス費用も低層の平屋は低く抑えられます。外壁や屋根をメンテナンスする際は、足場を組まなくてはなりません。建物が高層になるほど足場の料金も高くなるため、低層の平屋は費用面で有利です。簡単な修繕であれば、足場を組まずにできることもあるでしょう。 また、一般的に平屋は二階建てよりも水回りの設備や空調設備が少なく、設備のメンテナンス費用や交換費用も低く抑えられます。 2-5.耐震性が高く地震や強風などの揺れの影響を受けにくい平屋は二階建てと比べて耐震性が高く、地震や強風などの揺れの影響を受けにくいこともメリットです。平屋は構造がシンプルで、建物の上下の重量が均等に分散されています。このシンプルな構造により、地震や強風などに対する耐性が高まります。 平屋は一つの階しかないため、二階建てと比べると基礎を強化しやすいです。適切に設計・施工された基礎は、地震時に発生する揺れに対して建物をしっかりと支える役割を果たします。地震が発生した際も振動が広がりにくく、揺れによる影響は軽減されます。 ただし、基礎や柱、梁などの構造がしっかりとしていないと耐震性は低下するため、地盤調査や設計、施工をきちんと行う信頼できる建設業者を選ぶことが大切です。 2-6.構造物が少なく自由な間取りを実現しやすい平屋は二階がないため構造上の制約が少なく、自由な間取りを実現しやすいこともメリットです。デッドスペースになりやすい階段部分が不要で、限られた空間を有効活用できます。リビング・ダイニング・キッチンを一体化すると壁や廊下のスペースも少なくでき、そのスペースも有効活用できるでしょう。 また、平屋は低層であるため、高さ制限や斜線制限の影響を受けにくく、外観のデザインの自由度も高いです。個性的でおしゃれな外観にしやすく、平屋のデザイン住宅の人気も高まっています。 アメリカンスタイルやログハウス風など、好みやライフスタイルに合った家で暮らしたい方にとって平屋は魅力的であり、これも平屋回帰が進んでいる一因です。 3.平屋のデメリット 平屋はバリアフリーで誰もが利用しやすく、間取りや外観の自由度が高いなどのメリットが得られますが、広い敷地が必要になるなどのデメリットもあります。ここでは、平屋のデメリットを解説します。 3-1.広い敷地が必要平屋は水平方向に伸ばすため、建築するには広い敷地が必要です。平屋は垂直方向に伸ばせず、一階にすべての部屋を配置させなければなりません。建物の延べ床面積が同じであれば、二階建てよりも広い敷地が必要になってきます。 地価の高い都市部では、予算が少ないと広い敷地を確保するのは難しいことがあるでしょう。ただし敷地が狭い場合でも、設計を工夫すると平屋の建築は可能になることがあります。 平屋は階段部分が不要であり、廊下スペースを最低限に抑える間取りにすると、都市部や狭小地でも平屋を建築できます。また、建築基準法や地方公共団体の条例を遵守する必要がありますが、屋根裏を有効活用してロフトを設置することも可能です。 3-2.二階建てよりも坪単価が高くなりやすい建物の延べ床面積が同じだと、平屋は二階建てよりも建築費の坪単価が高くなりやすい傾向があります。坪単価が高くなる理由は、建物の延べ床面積が同じである場合、平屋は二階建てよりも基礎部分や屋根の面積が広くなるためです。基礎工事や屋根工事に費用がかかるため、建築費の坪単価も高くなります。 ただし、坪単価は高くなっても、トータルコストは必ずしも高くなるとは限りません。その理由は、平屋は階段や二階の廊下が不要であり、間取りが同じであれば二階建てよりも延べ床面積を減らせるからです。 「建築費=延べ床面積×坪単価」であるため、坪単価が高くなっても、延べ床面積を減らすことでトータルコストを低く抑えられることがあります。平屋と二階建てを費用面で比較する際は、トータルコストで考えることが大切です。 3-3.日当たりや風通しが悪くなりやすい平屋は周囲の状況や建物の形状、配置によっては、日当たりや風通しが悪くなることがあります。周囲に高い建物や樹木がある場合、それらの障害物によって日光や風が遮られてしまいます。 特に高い建物や樹木が建物の南側にあると、日当たりに影響が出やすいです。また、建物同士が密集している地域では、隣の建物からの影響が大きくなることがあります。 なお、敷地や建物の形状、配置によって日当たりや風通しは大きく変化します。建物の形状を「コの字型」や「くの字型」などにして、敷地の適切な位置に配置すると、採光と通風を確保できる場合があるでしょう。平屋を建築する際は、採光や通風なども考慮して設計することが大切です。 3-4.プライバシーや防犯面で注意が必要平屋は周囲の状況によっては、外から家の中を覗き込まれる可能性があります。これは、平屋が一階建てであり、窓や開口部が低い位置にあるため、外部から内部への視認が容易になるからです。 周囲に遮蔽物がなく、外部から室内を容易に覗き込まれる可能性がある場合、プライバシーの確保や防犯対策をしっかりと検討することが大切です。プライバシーを確保するために、堀や目隠しフェンス、植栽などで外部からの視線を遮りましょう。 設計の段階でプライバシーの確保を考慮して、浴室やトイレ、居室の窓の配置などを工夫することも重要です。必要に応じて、防犯カメラや防犯ガラス、センサーライトなどを設置すると、防犯性能が高まります。 4.平屋と二階建てで迷った場合は? 平屋と二階建てのどちらが向いているかは、個々のライフスタイルや家族構成、好みなどによって異なります。ここでは、平屋が向いている人と二階建てが向いている人を解説します。平屋と二階建てで迷ったときの判断材料にしてください。 4-1.平屋が向いている人平屋はバリアフリーであるため、小さな子どもや高齢者、車椅子で生活している方がいる世帯に向いています。住居内での転落事故や転倒事故を防止でき、安心して子育てや介護ができます。ワンフロアであるため家族を見守りやすく、平屋は子育てや介護をするのに適しているといえるでしょう。 一生同じ家に住みたい場合、今は若くても将来を見据えて、バリアフリーで暮らしやすい平屋を選択する方も存在します。 家族とのコミュニケーションを大事にしたい方にも、平屋がおすすめです。平屋は部屋と部屋の距離が近く、家族同士の会話や交流が活発になりやすい構造になっています。いつも家族の気配を感じられ、温もりのある家庭を築きたい方に最適です。 4-2.二階建てが向いている人平屋を建てるには広い敷地が必要であるため、土地の広さが限られている場合は二階建てが向いています。狭小地でも平屋の建築は可能ですが、二階建てよりも部屋数を多くするのは困難です。 したがって、都市部などで敷地面積が限られていて家族数が多い場合は、平屋よりも二階建てが向いています。4人家族以上で部屋数を多くする必要がある場合、二階建てのほうが間取りプランの自由度は高いです。 同じ屋根の下で家族が一つになりながら、適度な距離を保ってお互いのプライバシーを尊重したい場合も、二階建てが適します。また、将来的に親との同居を考えている方も、二階建てのほうが二世帯住宅にリフォーム・リノベーションがしやすいです。 5.平屋をリノベーションするメリット・デメリット 平屋をリノベーションすることは可能です。リノベーションとは、既存の建物を改修し、新しい要素を追加して機能やデザインを向上させる工事を指します。ここでは、平屋をリノベーションするメリット・デメリットを解説します。 5-1.平屋リノベーションとは平屋リノベーションとは、既存の平屋をライフスタイルや好みに合わせて、間取りや設備、内装などの改装をすることを指します。構造的な問題や法的な問題がなければ、平屋を二階建てに、二階建てを平屋にリノベーションすることも可能です。 例えば、子どもが独立後に夫婦が暮らしやすくするために、二階建てを平屋にリノベーションすることがあります。また、家族構成の変化に対応して、部屋数を増やすためにリノベーションをすることもあるでしょう。 リノベーションの費用は工事内容によって異なるため、一概にはいえませんが、二階建てを平屋にリノベーションするには、500〜2,000万円程度かかるのが一般的です。 5-2.平屋リノベーションのメリット平屋リノベーションのメリットは、ライフスタイルや家族構成に合った理想の住宅にできることです。例えば、大きな屋根裏空間を活用してロフトを作ったり、勾配天井を活かして吹き抜けのあるリビングルームにしたりなど理想の住宅が実現します。 平屋は設計の自由度が高いため、リノベーションをするのに向いているといえるでしょう。また、二階建てを平屋にリノベーションすると、二階建てにはない平屋ならではのメリットを享受できます。 二階建てを平屋にすると階段のないワンフロアになるため、子どもが独立後の老後の生活が暮らしやすくなります。リビングや水回り、物干し場などがワンフロアで完結することは、老後の生活を快適に送るうえで大きなメリットです。 5-3.平屋リノベーションのデメリット二階建てを平屋にリノベーションする場合、災害時の対策や防犯対策などが必要になってきます。洪水や床上浸水などの際は二階やベランダに避難ができず、逃げ場がなくなります。 ハザードマップなどを確認し、洪水や床上浸水などの被害が想定される場合は、万一の災害に備えたリノベーションプランの検討が必要です。特に足腰の弱い高齢者が同居している家庭は、災害時の対策を徹底しておきましょう。 二階建てを平屋にすると防犯性能が低下することもデメリットです。リノベーション業者との打ち合わせでは、平屋にするとどのような防犯上の問題が発生するのかを洗い出し、適切な対策を講じるようにします。 また、土地が広いとリノベーション費用が高額になる傾向があるため、本当に必要な工事だけを行うようにすることも大切です。 6.メリット・デメリットを総合的に検討して平屋にするかを決めましょう! 平屋にするかを決める際は、メリット・デメリットを総合的に検討することが大切です。平屋は「バリアフリー性に優れている」「家族とのコミュニケーションが取りやすい」などのメリットがある反面、「広い敷地が必要」「日当たりや風通しが悪くなりやすい」などのデメリットがあります。 平屋は二階建てよりも設計の自由度が高く、専門家と相談すると、デメリットを解消できる場合があります。 平屋は、家族のライフスタイルや予算に合わせて、自由に設計・カスタマイズできる魅力的な住宅です。メリット・デメリットを総合的に検討して、ご家族にとって最適な住宅を実現しましょう。 監修者:宅地建物取引主任者 浮田 直樹 不動産会社勤務後、株式会社池田建設入社。いえとち本舗山口の店長を経て、セカンドブランドのi-Style HOUSE山口店店長に就任。後悔しない家づくりをモットーにお客様の家づくりの悩みを日々解決している。
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住宅ローン控除は中古物件でも使える?適用条件や必要書類・費用について
住宅ローン控除は一定の条件をクリアすることで課税負担が緩和し、住宅購入がしやすくなる制度です。控除を受けるには適用要件や申請が必要ですので、住宅購入を検討されている方は、ぜひチェックしておきましょう。1 住宅ローン控除とは?2 新築の住宅ローン控除との違いは?3 住宅ローン控除の適用条件4 住宅ローン控除の申請に必要な書類・費用は?5 住宅ローン控除に関する注意点6 まとめ 住宅ローン控除とは? 住宅は高額であるため多くの方は住宅ローンを利用して購入または改築するかと思います。住宅ローン控除制度は住宅購入の負担を減らすために創設された制度になります。これは金融機関から住宅購入のための資金を借り入れる方を対象に毎年税金が控除される制度です。住宅ローン控除の正式名称は「住宅借入金等特別控除」といい、対象物件は新築、中古住宅、増改築、マンションなどで一定の条件を満たすことで適用します。控除額は10年間で最大400万円(1年間で40万円)、11〜13年目からは最大控除額が80万円(3年間は条件のうち少ない金額のものが3年間に渡り所得税から控除)と13年間毎年課税される所得税を緩和することができます。控除額は年末の住宅ローン残高合計金額の1%が所得税から控除され、控除額が所得税額から超える場合は翌年度の住民税から一部控除(住民税からの控除上限額は13.65万円/年)される仕組みとなっています。また、長期優良住宅や低炭素住宅の認定住宅は控除額も上がり最大50万円/年控除されます。 新築の住宅ローン控除との違いは? 住宅ローン控除は新築の他にも中古住宅も対象とされますが適用要件が変わります。中古住宅の場合は、対象となる物件の築年数または現在の耐震性能基準を満たしているかになります。築年数は木造住宅で20年、耐火構造で25年とされています。これは建築された年代によって耐震基準にばらつきがあるためで、建物が古いほど現代の基準よりも低いとみなされているからです。しかし、耐震基準が満たされていない築年数だから控除を受けることができないかというとそうではありませんのでご安心ください。指定する築年数以上の場合は、現代の耐震金基準を満たす改修がされていれば控除を受けることができます。適用させるには対象物件と確認できる以下のいずれかの証明が必要です。 耐震基準適合証明書国土交通大臣が定める耐震基準に適合していると建築士などが証明したもの既存住宅性能評価書(耐震等級1以上)既存住宅売買瑕疵保険に加入中古住宅購入後、リノベーションを行う場合はリフォーム減税制度を併用することも可能ですから、そこで耐震改修を行うのもいいでしょう。ただし、後述しますが住宅ローン控除と併用する場合はいろいろ注意点がありますので、利用する場合は一度確認してからご検討ください。 住宅ローン控除の適用条件 住宅ローン控除の適用条件は以下になります。 個人の居住用であること 引き渡しから6ヶ月以内または控除を受ける年内までに入居すること床面積が50㎡以上借入金償還期間10年以上合計所得金額3000万円以下上記の要件は新築、中古住宅と共通です。上記でもお伝えしましたが、中古住宅は築年数が要件の範囲内であること。もし、範囲外なら現代の耐震基準を満たす住宅であることを証明する必要があります。 要件の中の入居期間については、現在新型コロナウイルスの影響により緩和措置がとられています。入居が遅れる場合でも期限内までに契約を行い入居すれば控除を受けることができます。期限は注文住宅の新築の場合は2021年9月末までに契約、分譲・既存住宅の取得の場合は2021年11月末までに契約、で2022年12月31日までに入居となります。 詳しくは以下のページをご覧ください。 引用:住まい給付金 住宅ローン減税制度の概要 床面積は壁の中心線で囲った部屋の面積です。一定の期間内に契約した場合(注文住宅の新築の場合は令和2年から令和3年9月30日まで、分譲・既存住宅の取得の場合は令和2年12月1日から令和3年11月30日まで)令和3年1月1日から令和4年12月31日までに入居すると40㎡以上の要件が適合されます。また、40㎡以上50㎡未満の場合は、合計所得金額が1000万円以下の年のみに適用となります。 住宅ローン控除の申請に必要な書類・費用は? 住宅ローン控除の申請は、入居した年の収入の確定申告時になります。申請する際は税務署に必要書類を提出する必要があり、以下の書類が必要です。 本人確認書類住宅ローン残高証明書登記事項証明書源泉徴収票確定申告書住宅借入金等特別控除額の計算明細書申請期限は確定申告受付期間、概ね毎年2月中旬〜3月中旬になります。 書類の入手先 【本人確認書類】本人確認書類はマイナンバーカードまたはマイナンバー記載の住民票の写しかマイナンバー通知カード+運転免許証などの本人確認書類になります。マイナンバーカード以外は運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要になりますのでご注意ください。また、住民票はマイナンバー記載のものになりますので、マイナンバーが記載されていない住民票を申し込まないようにお気をつけください。住民票は役所でもらうことができます。マイナンバーカードがあれば揃える書類も少なくなりますので、このタイミングでカードの申し込みをするのもいいでしょう。【住宅ローン残高証明書】住宅ローンを借り入れした金融機関から送付されます。【登記事項証明書】建物と土地の登記事項証明書が必要です。書類は法務局から入手することができます。【源泉徴収票】勤務先から源泉徴収票をもらうことができます。【不動産売買契約書の写し】不動産会社や住宅会社と契約した書類になります。【確定申告書】税務署または国税庁のサイトから入手することができます。確定申告書は「A」と「B」がありますが、会社員の場合は「A」になります。【住宅借入金等特別控除額の計算明細書】税務署または国税庁のサイトから入手することができます。 認定住宅や中古住宅の場合は上記書類の他に追加書類があります。以下に記しますので該当する方は提出忘れがないように注意しましょう。【長期優良住宅または低炭素住宅】 認定通知書の写しが必要です。契約した不動産会社または住宅会社からもらうことができます。【中古住宅】耐震基準適合証明書国土交通大臣が定める耐震基準に適合していると建築士などが証明する書類既存住宅性能評価書(耐震等級1以上)上記書類のいずれか一つ。書類は契約した業者からもらうことができます。 住宅ローン控除に関する注意点 ここではローン控除を利用する方への注意点をお伝えしていきます。【リフォーム減税制度の併用について】住宅ローン控除はリフォーム減税制度の併用も可能です。ただし、リフォーム減税の併用は耐震改修以外のリフォームだと不可になるためご注意ください。控除される額とリフォーム減税の適用される補助額を比較してどちらがいいか検討しましょう。【借り入れ先に注意】ローン控除受けるには民間の金融機関または住宅支援機構などからの借り入れが対象となります。親族から借り入れする場合は、対象外となりますのでご注意ください。住宅所得目的の贈与は非課税となる制度がありますので、贈与を受ける場合はどれくらい非課税になるかも考慮して比較することをおすすめします。【会社員の場合は1年目と2年目は申請方法が変わる】 申請は1年目と2年目で異なります。1年目は前述した通り必要書類を税務署に提出して申請しますが、2年目はローンの残高証明書を会社に提出し、年末調整で控除を受けることができます。 まとめ 住宅ローン控除は住宅購入者にとって費用負担を軽減することができる制度です。住宅は高額ですし、購入後は返済をしながら生活をおくっていくことになります。できるだけお金の負担は少ないにこしたことはないので、購入を検討されている方はぜひ利用しましょう。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。資料請求はこちらからさらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。 会員登録はこちらから
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カタログを活用して家づくりを失敗しないコツ 【いえとち本舗の新築・山口・宇部・周南・山陽小野田・防府】
みなさんこんにちは!いえとち本舗山口中央店です!●・ω・)ノ新築住宅の購入は、一生に一度の大イベントですよね!しかし「こんなはずじゃなかった・・・」という失敗談をよく聞きます。一生に一度の大きな買い物、家づくりを成功させるにはどうすればいいのでしょうか? 家づくりで失敗する原因 なぜ家づくりで多くの方が失敗してしまうのでしょう? 家づくりで失敗してしまう大きな原因は、会社や担当者の提案力不足です。住宅提案のプロとはいえ、その能力には大きな差があります。 良い住宅会社の良い営業マンに出会うことができれば、高い確率で成功するでしょう。反対に、良い会社の良い営業マンに出会うことができなければ、失敗してしまう確率は高くなってしまいます。 家づくりで成功したと思えるためには、住宅会社や営業マン選びがとても大切です。 カタログの活用が成功のカギ では、家づくりで失敗しないためにはどうすればいいのでしょうか?一番良いのは、多くの住宅会社を訪問することです。できるだけ多くの住宅会社を比べ、営業マンを比べることで、本当に良い担当者が見えてきます。 新築住宅を検討している人は平均9.6社に問い合わせをしているというデータがあります。それくらい、家づくりで成功するのは難しいことなんです。 しかし、約10社もの会社を訪問するのはとても大変です。行く先々で営業を受けるため精神的に疲れてしまいますし、時間や交通費もかかります。 そこでオススメしたいのが、カタログをうまく活用する方法です。カタログを活用するメリットは3つあります♪ ・写真付きイメージを持ちやすい・家のトレンドを知れる ・簡単に住宅会社を比較できる そこでカタログを見て、先に会社だけを比較し、2~3社程度に絞り込んでから訪問することで、営業される心の疲労・時間・交通費の3つを大きく減らすことができます。 カタログにはその会社の考え方や価格が記載されていますので、あなたが共感できる考え方を持ち、予算内で新築住宅が建てられそうな会社をピックアップしてください。 カタログを手に入れる方法 カタログをうまく活用すれば、家づくりに成功する確率はぐっと高まります。カタログを手に入れる方法を3つご紹介します。 ①住宅会社を訪問 しかし、この方法では訪問後の営業も受けるし、時間や交通費もかかります。そのうえ、楽しく会社を比較できるというカタログのメリットは得られません。※あまりオススメできない方法です。 ②ホームページで資料請求 思いつく会社名や、「あなたがお住まいの地域名+新築住宅」などのキーワードで検索をし、出てきた会社にどんどん資料請求の問い合わせをします。 ホームページにはその会社の想いや過去の施工事例、お客様の声などが載っていると思いますので、会社を評価するには有効な手段です。 デメリットとしては、1社ずつ資料請求するのはとても面倒で時間がかかることと、電話番号が必須のところもあり、電話営業をかけられる確率がかなり高いという点です。 ③展示場でまとめて取得 住宅展示場へ行き、そこに出展している会社のカタログをまとめて手に入れる方法もあります。この方法のメリットは、実際に家を見られる点と、1社ずつ訪問しなくてもいいので時間と交通費がかからない点です。 デメリットは、がっつりと営業をされてしまうということと、地場の工務店は展示していない可能性が高いので、比較的規模の大きい会社しか見ることができないところが挙げられます。また、展示場は基本的にある程度の収入があり、予算に余裕がある方を対象としたモデルハウスであることが多く、収入が低いと相手にされないケースもあるようです。ある程度の収入があり、家にかなりお金をかけられる方向けの方法です。 カタログを活用して理想の新築を いかがでしたか?家づくりを成功するためには、カタログをうまく活用する方法がオススメです。通常、カタログを手に入れる方法は3つありますが、営業を受けたり、時間やお金がかかってしまいます。ですが、当社の場合は、無理な押し売りは一切いたしませんので、ご安心くださいませ。1分程度の簡単な入力をするだけで、まとめてカタログを請求することができます。☆★ 資料請求は➜こちら ★☆カタログは完成をイメージしやすく、見ているだけでも楽しいです。ぜひカタログを手にとってこれからの家づくりの参考にされてください。 カタログをうまく活用して最高の家づくりをしましょう! 1月11日(土)~1月17日(金)開催イベント↓【新春限定イベント】この内容を知るまでは家づくりは進めてはいけません!