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建物・家づくり
キッチン・お風呂・洗面・トイレの後悔ポイントと水回りの失敗事例

水回りは生活に直結するため、普段使っているとすぐに不満なところや満足しているところがわかります。
これから家を建てる方なら不満よりも満足の多い水回りにしたいですよね。
後悔のない水回りにするポイントは下記になります。
【後悔しないためのポイント】
- 使いやすさ
- 収納量
- 掃除のしやすさ・汚れにくさ
- コミュニケーションとプライバシー
では、上記のポイントを踏まえて具体的にお伝えしていきたいと思います。
キッチンの後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策

キッチンの後悔ポイントと失敗事例

【キッチンの後悔ポイント】
- キッチンカウンターが狭かった
- 収納が少なくてキッチンが散らかってしまう
- 家事動線の悪いキッチンにしてしまった
- キッチンの近くにコンセントがなくて不便
- お手入れや掃除が大変
【失敗事例1:見た目だけで選んだばかりに収納が少く困っている】
見た目重視でアイランドキッチンにしました。
でも、いざ使うと収納の少なさに驚きました。
対面キッチンだから開放的にと思ったけど吊戸棚もないからごちゃごちゃ物が散らかって片付けるのが大変…
【失敗事例2:配膳がしにくい。家事動線をもっと考えれば良かった】
I型キッチンにしました。
でも、キッチンで作った料理を盛り付けたり、ダイニングに運んだりと、わざわざ一つずつ運んでめんどうくさい。
キッチンカウンターを付けて出来上がった料理をどんどん置けるようにすればもっと配膳しやすかったのに…
キッチンの失敗をしないためにはどうすればいい?

収納や家事動線を重視するのならパントリーを設けるといいでしょう。
収納量が増え、物の出し入れの手間も少くできます。
パントリーは玄関の近くにあれば買ってきたものをすぐにしまえて、使いたい時もすぐに取り出せますのでとても楽です。
家族とのコミュニケーションを大切にしている方は、料理をしながらでもリビングに居る家族を見ることができる対面キッチンがおすすめです。
注意する点は収納ですが、パントリーを設ければ収納は解決できます。
お風呂の後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策

お風呂の後悔ポイントと失敗事例

【お風呂の後悔ポイント】
- 窓が大きすぎて掃除が大変
- 鏡が大きすぎて汚れが目立つ
- お風呂のスペースが狭くて全然ゆったりできない
- いらないオプションをつけてしまった
【失敗事例1:豪華な大きな鏡、でもちゃんと掃除しなかったから水アカで汚い】
大きな鏡は見た目が豪華で選びました。
用途的にも鏡が大きいほうが良いだろうと思っていました。
でも長く使っていると水アカのせいで鏡に白いポツポツが…鏡が大きい分汚れが目立つ。
こうなるのなら小まめに掃除をしておけば良かった。
【失敗事例2:お風呂のスペースが狭い。ゆったりできなくて疲れがとれない】
普段シャワーばかりだからあまりお風呂は広くなくても大丈夫だろうと思っていました。
でも、実際に使ってみると両側の壁は近い、たまに湯船を使っても足を伸ばせなくてゆったりできないと感じました。
やっぱりお風呂はゆったりできる方が疲れはとれます。
我が家のお風呂だからこそ、必要なお風呂の広さをとって設計すれば良かったです。
お風呂の失敗をしないためにはどうすればいい?

お風呂は一日の疲れをとるスペースです。
ゆったりできることが大切ですから、足を伸ばせる浴槽を選んだほうがいいでしょう。
また、掃除のしやすさも重視するポイントです。
大きな鏡は使い勝手やデザインにおいても優れていますが、水アカが付着して却って汚れが目立つ可能性もあります。
水アカ汚れが付着しにくい鏡を使って対策してみましょう。
掃除のしやすさというのも重要で、壁や床、浴槽など汚れがつきにくい素材のお風呂にすると掃除がしやすくなります。
オプションの付けすぎも禁物です。
ヒートショック対策に浴室暖房を取り付けるなど必要な機能のみ取り入れましょう。
洗面の後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策

洗面の後悔ポイントと失敗事例

【洗面の後悔ポイント】
- 収納が少ない
- 水が飛んで壁や床が汚れる
- 洗面台の高さがあっていない
- 朝の時間は混雑。別に洗面スペースをつくれば良かった
【失敗事例1:幅の広い洗面台にしたけど収納棚の方が良かった】
洗面台は広い方が使い勝手も良く収納も多くなるだろうと思っていました。
ボウルは広くていいのですが、収納はキャビネットのところだけで上はまったく収納がありません。
幅を縮めて収納用のキャビネットを置けば良かったかも。
【失敗事例2:朝は混雑して中々使えない】
うちの家族は夫と娘、息子と家を出る時間が一緒です。
だから、朝の洗面所は大混雑。
使いたくても使い終わるのを待たなければいけないし、別にもう一つ洗面スペースをつくれば良かった。
洗面の失敗をしないためにはどうすればいい?

朝は通勤、通学があるので、洗面スペースを使う時間がかぶってしまいやすく混雑します。
滞りなく利用するには使う時間がかぶってもいいように、もう一つ洗面スペースをつくってあげるといいでしょう。
二階の廊下に洗面台を置くだけでも朝の時間の混雑を回避することができます。
洗面スペースの収納は、トール収納や吊戸を設けてあげると収納量が上がります。
洗面スペースは洗濯機を配置するスペースも考えなければいけないので、効率的な収納方法が必要です。
化粧台の幅を広げれば使い勝手は良くなりますが、収納を削ってしまうようならば無理に幅を広げないで、あえて幅を縮めて収納スペースをつくるといいでしょう。
トイレの後悔ポイントと失敗事例・成功する解決策

トイレの後悔ポイントと失敗事例

【トイレの後悔ポイント】
- 大きいサイズにしたけど部屋が狭くて使いにくい
- レイアウトに失敗
- トイレと部屋が近くて音が気になる
- タンクレストイレにすれば良かった
- 汚れが気になって掃除が大変
【失敗事例1:音が聞こえる?部屋の近くにトイレをつくらなければよかった】
住んでみて気付きました。
キッチンで家事をしていると水の流れる音が聞こえるからなんだろうと思ったらトイレの音でした。
そのことに気が付いてからは、音が聞こえるんじゃないかと気になるようになりました。
【失敗事例2:ペーパーホルダが遠くて使いにくい】
ペーパーホルダーの配置を気にせずにいた。
いざ、使ってみると体を少し前屈みにして手を伸ばさないと届かない。
ちゃんと現地で確認して取り付けてもらえば良かった。
トイレの失敗をしないためにはどうすればいい?

トイレスペースは家族であってもプライバシーを確保する必要があります。
間取り計画の段階でトイレの配置を気にしておくことが大事です。
また、部屋が近くなるようならば音が届かない防音対策か納戸や収納部屋など普段人がいない部屋を配置するようにしましょう。
トイレのレイアウトは現地で確認したり、寸法通りのシミュレーションを行ったりして決めていくことが大切です。
ちょっとしたアクセリーの配置ですが、毎日の使い勝手に影響しますので気を配っておきましょう。
まとめ
水回りは毎日使う場所ですから、快適に使える計画にしてあげるのがポイントです。今回の後悔ポイントを見てみますと下記のようなことがわかります 。
【後悔しないためのポイント】
- 使いやすさ
- 収納量
- 掃除のしやすさ・汚れにくさ
- コミュニケーションとプライバシー
水回りを計画する時は上記のポイントを踏まえて、何を重視したいか検討しつつ計画していきましょう。
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2×4(ツーバイフォー)工法とは?メリット・デメリットについて
木造住宅で一般的に採用されているのは在来工法ですが、もう一つ木造住宅の工法で2×4(ツーバイフォー)工法というものがあります。同じ木造住宅ですが、構造はもちろん特徴やメリット、デメリットが異なりますので、これから新築の購入を検討されている方は2×4(ツーバイフォー)工法について知っておきましょう。この記事は2×4(ツーバイフォー)工法とはどんな工法か、メリットやデメリットをご紹介します。1 2×4(ツーバイフォー)工法とは2 2×6(ツーバイシックス)との違い 3 木造枠組壁工法と木造軸組工法(在来工法)4 2×4(ツーバイフォー)のメリット5 2×4(ツーバイフォー)のデメリット6 まとめ 2×4(ツーバイフォー)工法とは 2×4(ツーバイフォー)工法は木造住宅の工法の一つで、枠組壁工法とも呼ばれています。この工法はアメリカの開拓時代にセルフビルドで簡単に家を建てるために考案されました。名前になっている2×4(ツーバイフォー)とは、2インチ×4インチの角材が使われていることが由来し、建物は規格された角材を構成部材に合板を張った耐力壁や床、天井で構成される箱のような面構造を持っています。合板を張る釘は規定されているものを使い、定められた間隔以下で打ちつけるように決められており、建物の荷重を壁に分散して伝えられる壁と床が一体化した剛性の高い構造を持っています。2×4(ツーバイフォー)工法はすべての部材が2インチ×4インチの角材を使っているのではなく、床組や梁などの部材には2×6(ツーバイシックス)や2×8(ツーバイエイト)、2×10(ツーバイテン)、4×4(フォーバイフォー)などのサイズの違う角材も使っています。このようにある程度サイズが決まっている部材を使用して建てていくため、工程もマニュアル化がしやすく高い技術がなくても建てることができるのも2×4(ツーバイフォー)工法の特徴となっています。 2×6(ツーバイシックス)との違い 同じ枠組壁工法でも基本部材に2×6(ツーバイシックス)を採用している建物もあります。2×4(ツーバイフォー)は38mm×89mmの角材のため壁の内寸法は89mmとなり、そこに入れる断熱材の厚さも限られてしまうのが難点です。木造軸組工法(在来工法)の柱寸法は105mmが一般的ですので、2×4(ツーバイフォー)工法と比べると壁の内寸法は大きくとることができます。断熱材の厚さは断熱性能に影響し、断熱材が厚いほど熱抵抗値も高くなり、より断熱性能を得ることが期待できます。2×4(ツーバイフォー)工法だと89mm厚の断熱材となるため、もっと断熱性能を上げたいということができません。そこでもっと断熱性能を高められるように登場してきたのが2×6(ツーバイシックス)です。2×6(ツーバイシックス)は38mm×140mmの角材ですから、壁内寸法が広くなり断熱材も140mm厚の断熱材を壁に入れることができます。また、壁や床も厚くなりますので、断熱性能の他に耐震性や遮音性も向上し、より快適な家を建てることができます。 木造枠組壁工法と木造軸組工法(在来工法) 木造住宅でよく比較されるのが木造枠組壁工法と木造軸組工法(在来工法)です。木造軸組工法(在来工法)は日本の住宅に多く採用されている伝統的な工法で、柱や梁、土台などを組み合わせた骨組み構造となっています。木造枠組壁工法との大きな違いはこの骨組み構造にあり、木造枠組壁工法のように耐力壁を設けて建物強度を保つのではなく、柱や梁、土台、筋交いなどの軸組が建物を支えるため、壁の制約が少なく間取りの自由度も高くなっています。木造軸組工法は普及率が高いということもあり、建築コストを抑えられるメリットがあり、間取りの自由度の高さにより部分的な解体と補修が容易なためメンテナンス性も優れます。子供の自立や同居する家族構成が変わった時も間取り変更がしやすいというのも木造軸組工法の強みと言えます。木造軸組工法は面構造を持つ木造枠組壁工法よりも耐震性が劣ると言われていますが、必ずしも木造軸組工法は地震に弱いというわけではありません。柱や梁などの骨組みの接合は金物を使用し、筋交いを適切な位置に配置、耐力壁や剛床を設ける、といった設計を行えば耐震性を向上させることが可能です。性能はどちらの工法も設計次第で高めることができます。木造枠組壁工法は耐力壁を抜くことはできない、といった構造上難しいことはありますが、それは木造軸組工法に耐力壁を設けた時もそうですし、筋交いを抜くことができないというのも同じことです。ポイントはメンテナンス性や建築コストの違いになり、希望している家がどちらの工法で建てた方がバランスが良いかが判断基準となります。 2×4(ツーバイフォー)のメリット 2×4(ツーバイフォー)工法の家をご検討されている方は、どんなメリットがあるかポイントを押さえておきましょう。それでは以下にて2×4(ツーバイフォー)工法のメリットをお伝えしていきます。 耐震性・耐風性に優れる 2×4(ツーバイフォー)工法は面構造となっていますので、地震の鉛直方向と水平方向の揺れに対して強い構造を持っており耐震性に優れています。壁と床、天井の箱形状ですから強風などの外力にも強く頑丈な建物です。断熱・気密・耐火性能に優れる 2×4(ツーバイフォー)工法は天井と壁、床を合板で囲うため気密性・断熱性に優れ、火もまわりにくいということもあり耐火性能も高いです。このため火災保険料も在来工法と比べて安くなる傾向にあり、地震保険も安くなる可能性が見込まれます。安定した品質と工期が短い 在来工法は土台の設置から柱、梁と部材を組み上げていく技術力が必要であり、施工する職人によって品質にバラつきがあるデメリットがあります。2×4(ツーバイフォー)工法の場合は規格化された角材と合板を使用し、マニュアル化された施工方法が確立されていますので、安定した品質で家を建てることができ、工期も短いメリットがあります。2×4(ツーバイフォー)のデメリット 2×4(ツーバイフォー)工法のデメリットは、特徴である箱構造によりリフォームの際に安易に壁を取り除くことができないということです。2×4(ツーバイフォー)工法の壁は耐力壁となっていますので、構造上重要なところになります。ですので、間取り変更で部屋を広げるために壁を取り払うといったことができません。また、雨漏りにより耐力壁が腐食してしまうと建物の構造強度も低下してしまいますので注意が必要です。在来工法も同様に雨漏りで構造体が腐食すると強度が低下しますが、より壁が重要視されるのは2×4(ツーバイフォー)工法となります。外側の壁は基本的に耐力壁となりますので、外壁を解体して壁を作り直す必要があり、工事規模も大きくなります。2×4(ツーバイフォー)工法の箱構造は開口部の間口を大きく取れないのもデメリットとして挙げられます。開口部の間口が大きいほど空間に開放性が生まれますが、開口部の制約が2×4(ツーバイフォー)工法には課せられてしまいます。2×4(ツーバイフォー)工法は設計基準があり、部屋の一区画の壁の長さが12m以下、開口部の間口は4m以下となりますので、この基準どおりに家づくりをしなければいけません。在来工法は耐力壁を設けることもありますが、土台や柱、梁などの骨組みで構成されるため、間取り設計やメンテナンス時の柔軟性は2×4(ツーバイフォー)工法よりもあります。特に注意しておきたいのは構造強度が低下するような劣化ですので、定期的にメンテナンスを行い耐力壁など構造強度に関わるところを腐食させないようにしましょう。 まとめ ここまで2×4(ツーバイフォー)工法についてお伝えしてきました。2×4(ツーバイフォー)工法は木造住宅の工法の一つで、箱構造となっているのが特徴です。面で建物が構成されていますので、地震や風に強く頑丈な建物です。木造住宅の工法は他にも在来工法がありますので、これから家を建てる方は今回ご紹介した2×4(ツーバイフォー)工法と在来工法のメリット、デメリットをよく比較してどちらの工法が最適か検討しましょう。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。資料請求はこちらからさらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。会員登録はこちらから