ブログ/コラム
Blog/Column
建物・家づくり
老後の暮らしを豊かにするマイホームの建て方・間取り計画を解説
![老後のマイホーム計画](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_1z.jpg)
わたしたちの生活は歳を重ねるごとに変化していきます。
子供が成長し家を出て独立する、定年になり職場を退職するなど、いままでの生活が変わると、これまで住んできた家のことを再検討する方も多くいます。
老後のマイホームは、若いときの生活スタイルとは違ってきますので、老後に合わせた家づくりをしていくことが大切です。
そこで、今回の記事は老後のマイホームについて押さえておきたいポイントやおすすめの間取りにいついてご紹介していきます。
ライフスタイルの変化
![ライフスタイルの変化](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_2z.jpg)
老後にマイホームを建てるときは、ライフスタイルの変化に気づくことが大事です。
ライフスタイルは若い年齢のときと老後のときで違います。
過去に建てた家と同じようにしてしまうと、老後の生活では不便を感じるかもしれないので、まず老後になったときにどうライフスタイルが変化したか気づいていきましょう。
定年退職という変化
老後になってライフスタイルが変わるものの一つに定年退職があります。現役時代とは違い仕事に出かけることもなくなるため、家の中にいる時間も増えます。
いままで空けていた家に長い時間過ごすことになると、いろいろと不便だなと感じることがあるかもしれません。
子供が出て行って部屋が広すぎると感じる
老後になると子供も成長し、独立して家を出て行っているかもしれません。生活する人数も減りますから、これまでよりも家が広く感じる可能性もあります。
また、子供が使っていた部屋も空いてしまうため、使わない部屋ができてしまうでしょう。
しかし、使わない部屋だとしても放置していると埃が溜まりますので掃除は欠かせません。
部屋が余ると余計な家事も増えてしまうということになります。
加齢による足腰の低下
歳をとると若いときよりも足腰が弱くなってきます。身体能力の低下は、そのまま生活の仕方に関係してきますので、体の負担を減らす家づくりが大事になります。
2階建ての家の場合、掃除や物を出すときなどに階段の上り下りがあると、体への負担が大きく、次第に二階への用事はしなくなってしまうことが考えられます。
また、家の中だけでなく、買い物などの利便性も老後の生活には大きく影響してきます。
なるべく移動距離が少ないことが望ましいと考えますので、利便性を求めて都市部に住みたいと思うかもしれません。
老後のマイホームの重要ポイント
![ポイント](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_3z.jpg)
老後にマイホームを建てるときはライフスタイルの変化に気づくことが大切と上記でお伝えしました。
では、老後のマイホームに重要としていくポイントとは具体的に何かというと下記のことが考えられます。
- 立地条件
- 価格
- 建物の安全性
上記のポイントがどういったものか具体的に下記にてお伝えしていきます。
立地条件
食品や日用品の買い物は生活する上でどうしても必要なことです。坂が多い地域や高台の上に家がある、スーパーが近くにないなど、買い物を歩いて利用する人はこのような環境では足腰の負担が大きく、生活に不便を感じてしまいます。
また、スーパーの他に病院や銀行なども近くにあることが望ましいでしょう。
生活に必要な施設が徒歩10分以内にある場所に家を建てることがおすすめです。
価格
老後に建てるマイホームの価格も重要です。住宅ローンを利用して家を建てる場合は、ローン返済をしながら生活していきます。
ローンの返済が負担となって生活を苦しくさせてしまうのは避けなければいけません。
生活に負担をかけない予算で家を建てることが大事です。
また、老後に建てるマイホームを将来どうするかによっても家の予算は変わります。
子供に引き継いでもらうのか、売却するのかなど、自分が亡くなった後の家の対応についても考えて計画を立てましょう。
建物の安全性
建物の安全性とは、家の構造のことだけではありません。家の中で生活する安全性や外部から守る防犯性も確保していくことが大切です。
下記は考えられる建物の安全性ですので、よくチェックしておきましょう。
- 地震などの災害から守る
- 家の中で安全に暮らせる(バリアフリー)
- 不審者から守る防犯性の確保
安心して生活するには上記の安全性が確保されている建物を建てることが大事です。
老後の暮らしに合う間取り
![老後の暮らしに合う間取り](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_4z.jpg)
老後のマイホームは、生活スタイルの変化や加齢による体の動作の変化を考慮しなければいけません。
老後の家づくりはバリアフリーが考えられている間取りにすることをおすすめします。
ここでは、老後の暮らしに合う間取りについて解説していきたいと思います。
バリアフリー
老後の暮らしに合う間取りとは、どういう間取りか下記にまとめましたのでご覧ください。- 床の段差をなくす
- 手すりを設置する
- 滑りにくい床材を使う
- 住宅用エレベーターを設置する
- 自動開閉できるシャッターを使う
- 階段や廊下をなくす
- 家の広さを最低限にする
- 生活動線・家事動線を考える
老後になると加齢で足腰が弱くなり体の動作も鈍くなるため、無意識に足を引きずって歩行していることがあります。
床にほんの数センチでも段差があると、足をつまずかせて転倒してしまう恐れがありますので、床はフラットにして段差をなくしておくことが望ましいです。
階段の上り下りも同様で、加齢になるとこの動作が負担になり階段を使わなくなる可能性があります。
老後のマイホームは二階のない平屋を採用するのも一つの方法でしょう。
また、二階建ての家にする場合は、上下階の往復が楽になるようにホームエレベーターを設置してあげると体への負担を軽減することができます。
手すりの位置
老後の暮らしに関わらず、現在の住宅に手すりは欠かせない建材です。手すりがあると便利な場所をまとめましたので下記をご覧ください。
【玄関】
![玄関手すり](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_5b.jpg)
- 上がり框から玄関扉までに横手すりの設置
- 靴脱ぎ場(上がり框のところ)と廊下の段差の直線状に縦手すりの設置
【廊下】
![廊下手すり](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_6b.jpg)
- 廊下の歩行用に横手すりの設置
【階段】
![階段手すり](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_7b.jpg)
- 階段を上り下りするための補助用に設置
- 階段の上がり始めと上がり切った場所に縦手すりの設置
【トイレ】
![トイレ手すり](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_8b.jpg)
- 便器横(便座の座り・立ち動作を補助する用)にL型手すりの設置
【浴室】
![浴室の手すり](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_9b.jpg)
- 浴室入り口に縦手すりの設置
- 洗い場方向に横手すりの設置
- 浴槽手前に縦手すりの設置
- 浴槽横に横手すりの設置
- 洗面所入り口に縦手すりの設置
あくまでも手すりの高さや長さは目安で、人によって使用感覚は違います。 手すりを設置するときは、専門業者の方と現地で打ち合わせを行い決めていきましょう。
手すりを取り付ける位置に当てがい調整して決めていくことをおすすめします。
ヒートショック・健康を意識した家づくり
![健康](http://www.housing-system.com/photo/25/column/755/cl7558_10b.jpg)
高齢者の方に問題となっているのがヒートショックです。
ヒートショックとは温度差が原因して血圧の変化や脈拍の変動が起こり、脳梗塞や脳溢血、心筋梗塞などの疾患を引き起こすことです。
ヒートショックが起こりやすい場所とは、浴室や脱衣所、トイレがあげられます。
入浴時の暖かい場所から寒い脱衣場への移動など温度の変化は体への負担が大きくなります。
また、トイレの場合は、便座から立ち上がるときなど力をかける動作は血圧が上がります。
ヒートショックの危険から守るためには、家の断熱性能をあげることが重要になります。
ZEH住宅や長期優良住宅など高断熱・高気密の家にするといいでしょう。
まとめ
ここまで老後のマイホームにおすすめの建て方についてお伝えしてきました。老後の家は若いときとは違って、ライフスタイルや体への負担が変わります。
いままでおくっていた生活との違いに気づき、老後の暮らしに合う家づくりを行いましょう。
いえとち本舗は会員登録すると厳選した間取りをまとめた資料を無料でご覧にいただけます。
もし、家の間取りに悩んでいると感じていましたら、ぜひご参考にください。
会員登録はこちら
関連記事
-
安眠できる寝室を!レイアウトを決める際のポイントの5つ【いえとち本舗の新築・山口・宇部・周南・山陽小野田・防府】
皆様こんにちは(^^)♪ 山口で新築住宅を検討する際に「寝室のレイアウト」について悩んだことはありませんか?山口で新築住宅を建てるなら、身体を休める寝室はよく考えてレイアウトすることが大事です。どの位置にどのような形の寝室を用意するかによって、使いやすさがまるで違ってきます。寝室を寝るためにだけ使うのか、他の用途にも使うのかによっても理想の広さや設備は異なります。この記事では、快適に感じられる寝室の広さやつけておきたい設備、安眠できるベッドのサイズなど、さまざまな観点から過ごしやすい寝室のポイントを解説します。 あなたの寝室の一番のこだわりは何? 最初に、山口で新築住宅を建てる際に寝室にどのようなこだわりを持っているかを調べてみました。 寝室へのこだわりは人によってもちろん違います!・防音性、遮光性を始めとして、すっきりと片付いているなど落ち着ける空間であること・ベッドの位置にこだわり、窓の位置との関係が重要で、目覚めた時に朝日が当たる方向が良いこと・寝室があまり明るいと眠気がなくなるので、照明をこだわること・寝室は洋服や布団など収納したいものがたくさんあるから収納のしやすさを重要視すること・地震が起きても物が落ちてこないように、安全性へこだわりたいこと・ベッドの快適さです。睡眠の質を上げること新築を建てるときに寝室に求めるものは共通している部分はあるものの、人によって大きく異なることがわかりました。ベッドと窓の位置関係にこだわる人もいれば、ベッドそのものにこだわる人もいます。また、照明や空間にこだわるという人もいますし、睡眠とは直接関係のない収納にこだわる人もいました。新築で快適な寝室を作るためには、自分にとってのこだわりがどこにあるのかをしっかりと洗い出すことが重要であるようです。山口で新築住宅を建てて頂い方にアンケート調査をして、多くの人がこだわっていた点を参考に、チェックすべきポイントを探っていきます! 新築するなら照明にもこだわって!安眠できる寝室の灯りとは?新築の家に寝室を作るなら、照明についてもよく考えるようにしましょう!シーリングライトにするかダウンライトにするかだけでも部屋の雰囲気が変わりますし、眠りやすさも大きく違ってきます。特にダウンライトは、取り付ける位置次第では、ベッドに横になったときに光が直接目に入ってしまうことになります。新築時は寝室の照明の設置位置を決める前に、ベッドをどの位置にどのような向きで置くかを決めておき、それに合わせて照明の設置位置を決めるようにしましょう。寝室の照明は、部屋をどのような目的で使うかによっても必要な明るさや適した照明の形が違ってきます。読書やパソコン操作などを寝室で行うつもりがあるのであれば、光の色や明るさを調節できるシーリングライトにして、横になったときにリモコン操作で消せるようにしておくと便利です。横になったあと、消すときや夜中に目が覚めたときにどのような操作が必要か、どの位置にどれくらいの明るさが必要かなども考えて照明を設置することが大事です。寝室の広さの基準は何? 新築で寝室を作るなら、広さについても真剣に考えましょう。寝室の広さをある程度自由に変えられるのは新築のときだけです!ゆったりと過ごせるように、十分な広さを確保するようにしましょう。基本的には何人用の寝室かという点が広さを決めるとき重要なポイントになりますが、最終的に広さを決めるポイントとなるのは何をどのように置くかということです。2人用のベッドと言っても、ダブルベッドを置くときとシングルベッドを2台置いてツインベッドにするときとでは必要なスペースが大きく異なります。寝室はただ単にベッドが収まればよいというわけではなく、ベッド周りの空間が重要な役割を果たします。収納の扉や引き出しを開けて中身を取り出すにはどれくらいの空間が必要なのか、出入り口の扉はどの位置まで来るのか、ベッドに入るまでにどこをどのように通るのかなどを計算して、十分な空間を用意することが欠かせません。せっかく新築するのですから、あとでこんなはずではなかったと後悔することのないように、使い方に合う寝室の広さを確保できるようにしましょう。 新築の寝室はベッド選びから!間取りに直結する選び方のコツ 新築で夫婦の寝室を作るなら、そこに入れるベッドについても最初から考えておく必要があります。どのサイズのベッドをどの位置にどの向きで設置するかが寝室の広さや照明の位置を決める基準になるからです。ウォークインクローゼットや出入り口の扉とベッドが重ならないようにするためにも、ベッドのサイズに合わせて寝室を作るという手順が不可欠です。逆に考えれば、新築で寝室を作るタイミングは、理想のベッドを購入するよいチャンスですから妥協せずにしっかり考えましょう。夫婦2人の寝室を作るなら、ひとりずつ寝られるようにツインベッドにするか、2人一緒に寝られるベッドにするかという点から考えます。ダブルベッドはスキンシップを取るのには適していますが、生活時間にずれがあると安眠できないという難点があります。1人1人にするならサイズはシングルもしくはセミダブル、2人一緒に寝るならダブルもしくはクイーン、キングというサイズになります。寝返りを打ちやすいゆったり寝られるサイズを選ぶのがポイントです。 寝室の窓は想像以上に重要! 寝室の窓の位置は想像している以上に重要ですから、新築時にはどのような形の窓をどこに設置するのかをよく考えましょう。たとえば、ベッドのすぐ横や頭の上に窓が来ると冬場はとても寒く感じます。東側に窓がある場合には、直接光が目に入るとまぶしいので位置をずらす必要もあります。新築前は朝日を浴びられるのが気持ちよさそうだと思っていても、実際住み始めてみたら、夏は早朝からまぶしくて寝ていられないということもありますから注意しましょう。西側からの直射日光が入る窓も、夏場は寝室が暑くなり、冷房が効きにくくなります。安眠しやすい寝室の条件を考えると、断熱性、遮光性、防音性が重要ですから、窓の位置や形を工夫する以外にも、ペアガラスにしたり、シャッターを取り付けたりすることを考えるとよいでしょう。夏と冬とでは太陽の角度が異なるので、夏は直射日光を防ぐことができ、冬は暖かい日光を取り込めるような位置に横に細長い窓を取り付けるのも有効です。 新築でありがちな寝室の失敗例!活かし方はひとつではない 新築で寝室を作るなら、これまでに家を建てた人が実際にしてしまった失敗例を参考にすると転ばぬ先の杖になります。新築時に寝室づくりで失敗する点はある程度限られているので、どんな失敗をしやすいのかを知っておけば、使い勝手の良い寝室を作りやすくなります。特に、間取りは作ってしまったあとからではどうしようもない部分ですから、失敗例を参考にしたい部分です。「北側に寝室を作ってしまって寒かった」「外を通る人や車の音がうるさい」「窓の位置が悪くて光がまぶしく冬場は寒い」などといった失敗例の活かし方はひとつではありません。土地や建物の大きさが十分にあり、寝室の位置や窓の位置を変えられれば良いのですが、どうしても土地の関係上、寝室を北側や通路側に置かなければならないケースや、窓の位置を変えられないケースもあります。そのようなとき、断熱性や遮音性の高い窓にしたり、シャッターを取り付けたりするという方法も選べます。失敗の活かし方は複数あると考えましょう! ポイントを押さえれば快適な寝室づくりも夢ではない 山口で新築住宅を検討する際には、寝室は考えなければならない要素はたくさんあります。新築する家の数だけ理想の寝室の条件はあるといっても過言ではありません。寝室をどのように使いたいのか、寝室にどのような機能を持たせたいのかは人によっても違いますし、快適な寝室の条件は住む場所や家の構造によっても異なります。自分たち家族にとって大事なこだわりは何なのか、必要なことを一つひとつ洗い出し、寝室のレイアウトを考えることが大切です。11月30日(土)~12月1日(日)開催イベント↓子育て家族にぜひ来てほしい★クリスマスマイホームフェア開催!!
-
新築住宅を明るくおしゃれな空間に!照明の種類と配置計画のポイント
家の照明は、私たちが暮らす生活空間に安らぎと快適さを与える重要な役割を持っています。数ある照明器具の中からお部屋にぴったりなものを選ぶというのもなかなか難しいもの。 そこで、今回は空間をすてきに演出してくれる照明器具の種類や配置の仕方を詳しくご紹介していきたいと思います。この記事であなたが理想とするお部屋づくりのお力になれれば嬉しく思います。 照明器具の種類と特徴 照明器具はたくさんの種類がメーカーから販売されています。部屋にぴったりの照明器具を選ぶためにも、各照明器具の特徴や用途を押さえておきましょう。ここでは、下記の室内で使われる代表的な照明をご紹介していきます。 シーリングライトペンダントライトダウンライトスポットライトブラケットライト シーリングライト シーリングライトは、天井に直接取り付けるタイプの照明です。住宅に多く普及し、最も一般的な照明となっています。 金額は安価なものから高品質で高価な照明も揃えられています。洋室の他に和室にも合う和風デザインのシーリングライトがあり、選択の幅が広い照明器具です。シーリングライトは、部屋の畳数表示がされているので、部屋の広さに適した照明器具を選びやすい特徴があります。 ペンダントライトペンダントライトは、天井からワイヤーやコードなどで吊り下げたタイプの照明器具です。主にダイニング(食卓)などに採用され、光を下方向に照らします。 照明器具を吊り下げる高さを調整することで明るさや照らし方を変えることができます。ペンダントライトとは別にレール状の配線ダクトを取り付ければ、照明器具を横並びに複数設置することができます。照らしたい範囲に合わせて2台設置したり、3台設置したりするなど光の演出の幅が広い照明器具です。 ダウンライト ダウンライトは、天井に埋め込んで設置するタイプの照明です。照明器具自体が天井からでっぱらないので、すっきりとした見た目の空間デザインを演出することができます。 シーリングライトのように一台で部屋を照らすのとは違い、ダウンライト一台の明るさは低いため複数設置する必要があります。ダウンライトは光の陰影をつくる空間演出が特徴的です。 スポットライトスポットライトは対象物を照らして強調させたいときに有効な照明器具です。主に部分照明としてスポットライトは採用され、光の角度や向きを調節して照らし方を変えることができます。 レール状の配線ダクトを取り付ければ複数のスポットライトを設置することが可能で、空間演出の幅も広がります。スタイリッシュに光を表現したい場合に効果を発揮してくれる照明器具です。 ブラケットライト ブラケットは壁面に取り付けるタイプの照明です。屋外用と室内用のブラケットライトがあり、デザインも豊富にあります。 天井面に取り付けしにくい階段や吹き抜けなどへの部分照明としてブラケットライトは採用されます。リビングや寝室などアクセントとして使うこともできます。 照明器具の選び方と配置方法 照明器具は種類によって光の見せ方が違い、空間の演出の仕方が変わります。光の当たり方など、照明器具の特性を知ってそれぞれの部屋にあった照明器具を選んでいきましょう。では、下記にて照明器具別に選び方や配置方法をお伝えしていきます。 シーリングライト シーリングライトは、部屋全体を均等に照らす照明器具です。シーリングライトを配置する方法は、部屋の広さにあった器具を選び、部屋の中央に器具を設置するのが一般的となっています。 ただし、一室に一灯の照明だけだと、単一の光のため単調でつまらないと感じる場合もあります。空間の雰囲気を変えたいという場合は、シーリングライトを主照明として、空間を演出するために補助照明のダウンライトやブラケット、スタンドライトなどを組み合わせてみるといいでしょう。 【照明の組み合わせ方】シーリングライト+ダウンライトシーリングライト+ブラケット+スタンドライト LEDシーリングライトは適用畳数の表示基準が一般社団法人日本照明工業会により記載されています。下記の表は「一般社団法人日本工業会ガイドA121 : 2014 住宅カタログにおける適用畳数表示基準」です。 【LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準】<出典:一般社団法人日本工業会ガイドA121 : 2014 住宅カタログにおける適用畳数表示基準> 一般社団法人日本工業会 ペンダントライト ペンダントライトは、光が直下にくるため、電球のワット数や灯数に注意することが大切です。ペンダントライトを主照明にする場合は、部屋の広さに合った照明器具を選ぶ必要があります。 ダイニングにペンダントライトを取り付ける場合は、テーブルのサイズによって灯数が違いますので注意しましょう。下記はテーブルサイズによる照明器具の灯数の目安です。 【大型ペンダントライト(100形電球相当)の場合】800×1200〜1400mm:1灯800×1800〜2000mm:2灯φ1200丸テーブル:1灯 【小型ペンダントライト(60形電球相当)の場合】800×1200〜1400mm:2灯800×1800〜2000mm:3灯φ1200丸テーブル:3灯(400ピッチの三角形) 【小型ペンダントライト(40形電球相当)の場合】800×1200〜1400mm: 3灯800×1800〜2000mm:4灯φ1200丸テーブル:3灯(400ピッチの三角形) また、ペンダントライトの「吊り下げ高さ」と「複数ペンダントライトを設置する場合の間隔(ピッチ)」の目安もありますので、下記の数値をご参考ください。 【ペンダントライト吊り下げ高さ】テーブル面から600〜800mm 【ペンダントライト2灯の間隔(ピッチ)】400〜600mm 【ペンダントライト3灯の間隔(ピッチ)】400〜600mm ペンダントライトにも適用畳数の表示基準が「一般社団法人日本工業会ガイドA121 : 2014 住宅カタログにおける適用畳数表示基準」により示されていますので、参考にしましょう。 【LEDペンダントライトの適用畳数の表示基準】※天井からの吊り下げ高さ30cmとして設定<出典:一般社団法人日本工業会ガイドA121 : 2014 住宅カタログにおける適用畳数表示基準> 一般社団法人日本工業会 ダウンライト ダウンライトは主照明と補助照明の両方の使い方ができます。ダウンライトを主照明にする場合は、配灯の仕方(複数のダウンライトを配置する位置)がポイントとなります。ダウンライトは、明かりを分配して配置することが大切です。 配置方法は、空間中央と壁面を照らすように分散して配灯するといいでしょう。例えば、リビングダイニングに配灯する場合は下記のポイントで配灯していきます。 リビング中央の明かりをつくるダイニング中央に明かりをつくるリビングダイニングの両端の壁面を照らすように明かりをつくる 壁面を照らす理由は、視線のいく壁や天井を照らすことで空間に広がりや奥行きを感じさせる効果があるからです。また、リビングやダイニングの中心に明かりをつくる理由は、部屋の目的をはっきりさせて居場所として空間をつくるためになります。 スポットライト+ブラケットライト スポットライトとブラケットライトは、主に主照明と組み合わせて用いる補助照明です。スポットライトは、対象物を直接照らすことができるため、インテリアや絵などに光を当てて強調すると独特な雰囲気を演出することができます。ブラケットライトも壁面に明かりをつくるので、空間のアクセントとして取り入れるといいでしょう。 まとめ ここまで照明器具の選び方や位置についてご紹介してきました。照明器具を選ぶときは、照明器具の特性をよく知ってから選ぶことが大切です。 また、照明器具の位置についても、照明器具の特性に合わせて、適した位置に配置することが大事になります。照明はとても奥が深く専門家がいます。自分では難しいと感じたら、専門家に相談してみることをおすすめします。 また、当サイトでは照明について下記の記事も掲載していますので、良ければご参考ください。室内の空間を作り出す"室内照明"の重要性①室内の空間を作り出す"室内照明"の重要性② いえとち本舗は簡単に家づくりがわかる資料を無料で提供していますもし、新築住宅にご興味がありましたら参考にしてみてください。資料請求はこちら
-
ビルトインガレージのメリット・デメリットは?後悔しないためのコツ
愛車をいつでも楽しむことができる夢のある住宅。趣味空間として充実しているだけでなく、土地の有効活用ができるということもビルトインガレージの魅力です。人生に楽しみを与え、高い実用性も兼ねているビルトインガレージは、憧れている人も多く人気があります。この記事ではビルトインガレージのメリットやデメリット、後悔しないためのコツなどをお伝えしていきます。1 ビルトインガレージとは2 ビルトインガレージのメリット3 ビルトインガレージのデメリット4 ビルトインガレージに必要なもの5 ビルトインガレージで後悔しないための注意点6 まとめビルトインガレージとは一般的な住宅は建物と駐車スペースを別々に設けますが、狭い土地だと駐車スペースを設けることができなかったり、駐車スペースを設けるために居住する建物部分を削らなければいけなかったりします。こういった事情を解決し、土地を有効活用できる建物がビルトインガレージです。ビルトインガレージは建物の1階部分が駐車スペースとなり、居住スペースと駐車スペースが一体になる構造になっています。ビルトインガレージは狭い土地でも駐車スペースを設けることができるということだけでなく、車が好きな方やDIY好きな方にも人気が高く暮らしをさらに楽しませてくれる住宅です。 ビルトインガレージのメリット土地が狭くても駐車スペースを設けられる ビルトインガレージは駐車スペースを確保することができない狭い土地にはうってつけといえます。ガレージのように駐車目的のスペースなら容積率の緩和精度があり、建築物の床面積の1/5までなら床面積に算入されません。これなら都心部のような容積率の厳しい土地でも効率よくスペースを活用することができます。 居住空間の良好な環境を取り入れられる 居住スペースは必然的に2階以上に設けることになりますが、上の階に居住スペースがくることで、採光や通風をとりやすい間取りになります。リビングも高所のところにくるため眺望も良くなり、バルコニーとつながるリビングなら空間に奥行きが生まれて開放感を得ることができます。 充実した趣味空間が実現 ガレージと居住空間の仕切りをガラスにすれば、いつでも室内から愛車を眺めることができます。ビルトインガレージはティーラーのショールームのように見せることができるためインテリア性も上がり、趣味空間として充実します。また、屋外のように扱えるため車の整備やDIYも室内で行うことができます。 駐車から居住空間までアクセスが容易 駐車スペースから居住スペースにアクセスできる玄関を設ければ外に出ることなく室内に入ることができます。雨が降っている時や買い物から帰ってきた時は、移動の負担が少なく非常に効率の良い動線になります。 車を室内環境で保管できる 一般的な駐車スペースは屋外にあるため、車は外部の影響を受けやすいことが懸念されます。歩行者のいたずらや風雨にさらされることで、車を痛めてしまう可能性もないとは限りません。その点、ビルトインガレージは室内に車が駐車されるため、外部からの影響を受けず安心して保管することができます。 ビルトインガレージのデメリット 居住空間が2階以上になる 1階に駐車スペースきて居住空間が2階以上になるため、アクセスするには階段の登り下りが必ず必要になります。身体の負担を感じやすい高齢者や障害を抱える方には、この構造はデメリットとなってしまいます。ホームエレベーターを設置する案もありますが、その分エレベーター設置のスペースを確保する必要があるのと、導入コストが高くなります。 建物構造の制約を受けてしまうことも ガレージは車の駐車スペースを確保する必要があるため、居住空間と比べて壁や柱が少なくなり、階数も2階以上ということもあって建物の荷重に耐える構造を有していることが求められます。建物構造には木造や鉄骨造、RC造などがありますが、設計によっては選べる構造が制限されてしまうでしょう。 音や排気の臭いの対策が必要 車のエンジン音や排気の臭いが居住空間にまで届いてきてしまう可能性があるため対策が必要です。遮蔽するシャッターも思っているよりも大きい音が鳴りますので、音の出にくいものを取り付けることが望ましいです。 ビルトインガレージに必要なものガレージの床は水に強く油などで汚れても大丈夫な素材を使うことが望ましいです。一般的にはコンクリートが採用されていて、車のような重量のあるものがのっても割れない強度を有していることが必要です。床材は複合的に使うケースもあり、駐車スペースはコンクリート、車を駐車しない場所は無垢材やタイルで仕上げることもできます。床は水が流れていくように歩行が困難にならないくらいの緩い勾配(傾斜)を設け、洗車などを行う場合は排水口を設けるといいでしょう。コンクリートは水を吸う性質があるため状態を維持していくために撥水性のある塗料や樹脂製塗料を塗ることもおすすめです。駐車スペースとして広さは余裕を持って確保することが大切です。現在所有する車に合わせて設計してしまうと、車の買い替えの時に選べるものが制限されてしまいます。また、介護者の車の乗り降りや車椅子の移動なども1.4m以上の通路幅を確保する必要があります。車の排気ガスの臭いは換気扇を設けて空気の入れ替えができるようにしましょう。シャッターは開閉時に音が響くためできるだけ音の出にくいものを選ぶこと。スライダー式は巻き上げ式のシャッターよりも音が静かです。また、シャッターは間口が長く重量があります。手動だと開く時の負担が大きいため自動開閉型のものがおすすめです。リモコン操作で開閉ができますので、車に乗りながら操作が可能です。 ガレージ内は暗くなりますので照明を設置しておきましょう。ガレージ内で使う道具類や車関係の備品は収納するスペースがあると便利です。また、電気工具が使えるコンセント、湿気や室温対策のためのエアコンもあるといいでしょう。 ビルトインガレージで後悔しないための注意点ビルトインガレージは一般的な住宅と違って求められる構造や条件が異なりますので、ビルトインガレージをご検討されている方は、実績のある会社に依頼することをおすすめします。家づくりは土地を探すところから始まりますが、素人の方がビルトインガレージに適する土地かどうか判断するのは難しいです。傾斜地や高低差のある土地だと、車を駐車することが困難になり実用性が欠けてしまいます。もし、ビルトインガレージを建てたいと思っている方は、土地探しの時に建築士や設計士の方に立ち会ってもらい、その土地が適しているか判断してもらってから購入をしましょう。ビルトインガレージの居住空間はいろいろな工夫を盛り込めることができます。工夫を凝らした間取りにするには、住宅会社の設計力が試され、スキップフロアなど特殊な間取りも設計できる会社を選ぶことが望ましいです。設計力のある会社に依頼することでビルトインガレージのデメリット部分も解消することが可能ですので、希望を叶えてくれる住宅会社を選びましょう。 まとめ ビルトインガレージは狭い土地でも駐車スペースを確保できる建物です。土地を有効活用することができますので、都心部のような狭小地の多いところに有効です。趣味空間としても楽しませてくれる建物ですので、これから新築を購入しようと考えている方は、ぜひビルトインガレージもご検討してみてはいかがでしょうか。家づくりは情報収集することが大切です。いえとち本舗は無料で家づくりに役立つ資料を提供しておりますので、これから家を購入しようと考えている方はぜひご利用ください。資料請求はこちらからさらに会員登録をするとVIP会員様限定の間取り集や施工事例、最新の土地情報をお届けいたします。当社は一切押し売りを致しませんので安心してご登録ください。会員登録はこちらから